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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3997 トレードワークス

東証S
824円
前日比
+4
+0.49%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
24.7 2.24 2.43 1,296
時価総額 28.4億円
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トレードワークス Research Memo(1):金融業界に特化したシステム開発会社として成長を目指していく戦略


■要約

トレードワークス<3997>は証券会社やFX会社等の金融業界向けに特化した独立系システム開発会社。インターネット証券取引システムを中心に、ディーリングシステムや不公正取引監視システム等の開発、クラウドサービス(SaaS型サービス※)を展開している。証券会社向けが売上高の約9割を占めており、証券知識に精通したエンジニアによる自社開発により競合と比較して低コスト・短納期を実現しているほか、顧客ニーズの多様化に対応できることも同社の強みとなっている。2017年11月に業容拡大を図るため、東証JASDAQ市場に上場した。

※SaaS…Software as a Serviceの略称で、クラウドを利用した「顧客に対し必要な機能の提供」を行うサービス形態。


1.2018年12月期第2四半期累計業績
2018年12月期第2四半期累計(2018年1月-6月)業績は、売上高で前年同期比75.3%増の1,164百万円、営業利益で同219.5%増の496百万円と大幅増収増益となった。売上高については、新規顧客向けにインターネット証券取引システムの提供を開始したことが主な増収要因となった。また、好採算案件が売上寄与したことに加え、システム開発の効率化に取り組んだ結果、営業利益率は前年同期の23.4%から42.7%に大幅に上昇している。

2.2018年12月期業績見通し
2018年12月期業績は、売上高で前期比47.4%増の2,042百万円、営業利益で同146.0%増の538百万円と期初計画(売上高1,983百万円、営業利益378百万円)から上方修正している。売上については、新規顧客及び既存顧客からの新規受注が好調であることが主な要因となっている。また、利益面では増収効果及び利益率の高い案件が寄与したことに加えて、システム開発及びクラウドサービス(SaaS型サービス)を中心に、各プロジェクトに適した開発手法及び最適な開発スケジュールを組むなどシステム開発の効率化が進み売上総利益率の向上が見込まれることから、営業利益、経常利益及び当期純利益も期初計画を大幅に上回る見通しとなっている。

3.今後の成長戦略
金融業界のシステム開発投資は今後もAI等の先進技術の導入によって着実な拡大が見込まれている。同社は先進的かつ多様な顧客ニーズに対して、低コスト・短納期で対応できる強みを生かして、今後も事業領域を拡大しながら成長を目指していく考えだ。現在は証券会社向けが売上の大半を占めるが、今後は保険・年金や仮想通貨分野にも顧客層が拡大していく見通し。仮想通貨に関しては、金融当局による法規制が整備され次第、開発に着手する見込みとなっている。また、クラウドサービス等のストック型収入の売上構成比についても2017年12月期の35%から2018年12月期は40%弱、2019年12月期以降は50%超を目指すなど、年々上昇していく見込みとなっており、収益性の安定化も進むものと予想される。業容拡大のためには、優秀なエンジニアの確保が課題となるが、2018年よりカンボジアのキリロム工科大学の奨学金スポンサーとなり、同大学の卒業生数名の採用を予定するなど、海外からの優秀な人材も集めながら拡充していく計画となっている。

■Key Points
・金融業界に特化した独立系システム開発会社で、金融知識も併せ持つエンジニアによる低コスト・短納期開発に強みを持つ
・2018年12月期業績は過去最高を大幅更新する見通し
・エンジニアの採用・育成強化と事業領域の拡大により高成長を目指していく戦略

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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