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3557 U&C

東証G
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U&C Research Memo(9):中期成長実現へ教育の強化、労働生産性の向上、出店スピードの加速に取り組む


■中期経営計画

1. 中期成長を支える3つの強化項目
ユナイテッド&コレクティブ<3557>は中期経営計画200-20(Two hundred-Twenty)を掲げ、2020年末までに200店舗を展開するというスピード感ある成長を志向している。このため、2018年2月期も引き続き教育の強化、労働生産性の向上、出店スピードの加速という3つの強化方針に取り組んでいる。

教育の強化では、初期教育の充実や既存社員研修などを検討している。が、出店加速により生じた喫緊の課題は、ISP戦略を徹底するための人材を出店加速に並行して増やすことである。幸いなことに東京証券取引所マザーズ市場に上場して後、採用する人材の質が高まりつつあるようだ。また、ITを利用することで、2000人のアルバイト1人ひとりを本部が直接グリップすることを考えている。アルバイト各自にタブレットなどを通じて動画マニュアルを配信するなど、ルールの徹底や改善の指導を本部が直接できるようになるとともに、従業員のモチベーション向上や店頭のサービス品質の改善にもつながると期待される。

労働生産性の向上は商品開発や機械化・自動化によるが、既に2018年2月期第2四半期にタブレットオーダー端末を導入し、店頭で注文を受ける作業を削減しつつある。効果としては人件費率で最大2ポイント+αの改善を見込む。同社は人件費率をさらに1ポイント 改善させることを考えている。まず、自動レジを2018年11月に全店導入して、レジ作業を削減しようとしている。予約も店舗での受付から他社コールセンターを活用した受付へシフトし、店頭での予約受付作業を削減する考えである。既に一部店舗で実験しているが、生産性の改善が確認できたばかりでなく、コースやセットのアップセルを提案することで客単価の上昇にもつながっているもようである。

出店スピードの加速では、東京23区を中心とする地盤だけでなく、郊外にも順次出店エリアを広げる考えである。客単価2,500円では乗降者数3万人以上の駅にしか出店できないが、客単価を2,000円に下げればターゲットが拡大して1~2万人の駅でも成立するかもしれない、ということである。この点で、現在同社が進めている客単価の引き下げは、出店可能な立地を増やすという非常に戦略的な意味があると言える。また、「the 3rd Burger」も都心1等地への出店で十分に知名度が向上したことから、派生業態の「theサードバーガー」によって2~3等立地に低価格メニューで出店し、よりカジュアルな利用を促す方針である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《HN》

 提供:フィスコ

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