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3445 RSテクノ

東証P
3,185円
前日比
+140
+4.60%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.0 1.50 44.77
時価総額 840億円
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決算発表予定日

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RSテクノ Research Memo(6):ウェーハ再生事業はフル稼働が続き、過去最高業績を更新


■業績動向

2. 事業セグメント別動向
(1) ウェーハ再生事業
ウェーハ再生事業の売上高は前期比14.6%増の20,499百万円(内部売上高または振替高含む、以下同様)、営業利益は同11.0%増の8,114百万円と2ケタ増収増益となり過去最高を更新した。減価償却費や燃料費の増加、並びに下期に入って業績が悪化していた一部の顧客の値下要求に応じたこともあり、営業利益率は同1.0ポイント低下の39.6%となったものの、半導体市場がマイナス成長に転じたなかで好調ぶりが際立った。

再生ウェーハの需要は半導体市況の影響を受け難く※、主力となる12インチウェーハの工場や製造ラインが増えると一定量の需要が見込めるためだ。また、旺盛な需要に対応すべく月産能力を前期末比4万枚増の59万枚に拡大したことも増収要因となった。売上比率(数量ベース)を仕向け地別で見ると、台湾向けが前期の40.4%から53.2%と初めて50%を超えた。主要顧客であるTSMC向けがけん引したものと見られる。

※ 市況が悪化した場合でも製造ラインは稼働し続けており、プライムウェーハの投入量は減少するが、歩留まり改善を目的としたテスト・評価用のモニタウェーハは投入し続けるため


四半期ベースでは、第4四半期の売上高は増産効果もあり前四半期比で1.5%増の5,454百万円と過去最高を更新した一方で、営業利益は同9.5%減の2,141百万円と落ち込んだ。第3四半期の利益増に貢献した好採算のスポット案件が無くなった反動で、利益率は39.3%と高水準で推移している。

(2) プライムウェーハ事業
プライムウェーハ事業の売上高は前期比17.7%減の18,736百万円、営業利益は同37.6%減の3,741百万円となった。前期に急増したシリコン部材が、半導体市況の悪化で在庫調整局面に入り大幅減となったことが主因だ。販売価格についても若干低下したようだ。一方のプライムウェーハについては8インチの販売数量が増加したものの、下期に入って競合先の値下げに対応する格好で価格を数%引き下げ、減収となった。営業利益率は価格下落や稼働率低下により、同6.3ポイント低下の20.0%となった。

四半期ベースの売上推移では、第4四半期の売上高は前四半期比29.5%減の3,515百万円、営業利益は同60.5%減の321百万円となり、年間を通しても最も低い水準となった。RS Technologies<3445>では第3四半期の売上水準を底と見ていたが、シリコン部材の売上がさらに落ち込んだようだ。

(3) 半導体関連装置・部材等事業
半導体関連装置・部材等事業の売上高は前期比24.8%増の14,057百万円、営業利益は同3.5%減の882百万円となった。営業体制の強化により、仕入販売となるレーザーダイオードが海外新規顧客の開拓で大幅に伸長したほか、子会社のユニオンエレクトロニクスソリューションによるパワー半導体の仕入販売も好調に推移し増収となったが、販売構成比の変化により利益面では若干の減益となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HH》

 提供:フィスコ

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