＜注目銘柄＞＝宮地エンジ、上期利益が大幅上振れで材料株素地を開花

　宮地エンジニアリンググループ<3431>が一貫した上昇波を形成。低位株物色の流れが強まるなか往年の材料株素地を発揮し、２５日移動平均線を足場に上値追い態勢を強めている。同社は橋梁・建築大手で施工技術の高さが強みだ。安倍政権が推進する国土強靭化計画のテーマにも乗る。

　１７年３月期上期（１６年４～９月期）の営業利益は従来予想の１億円から１０億６５００万円に目を見張るような上振れを示しており、既に通期計画を超過するかたちとなった。コスト削減努力が功を奏したほか、好採算工事の進捗が上期に集中したことが背景。株価は投機資金流入による思惑高の様相をみせるが、ＰＢＲは依然として０．８倍に過ぎず上値追いに妥当性を与えている。

　昨年９月１日には瞬間風速で２６９円の高値をつけた経緯もあり、勢いがついた時の上げ足は異彩を放つ。信用買い残も直近２００万株を下回ってきており、需給面の整理が進んでいることも見逃せない。（市）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）