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3377 バイク王&カンパニー

東証S
515円
前日比
-2
-0.39%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.4 1.26 2.14
時価総額 78.9億円
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バイク王 Research Memo(6):売上高、営業利益、経常利益、四半期純利益のいずれも過去最高を達成(2)


■バイク王&カンパニー<3377>の業績動向

2. 売上高構成
ホールセールの売上高は9,406百万円(前年同期比29.4%増)だった。4月以降のオンシーズンに向けて確保していた在庫を販売、仕入も堅調であったため販売台数が大幅に増加したことによる。リテール売上高は6,254百万円(同18.3%増)だった。

売上高の構成比はホールセールが58.6%と前年同期に比べて2.1ポイント上昇し、リテールが38.9%と同2.2ポイント低下した。リテールは車輌売上単価、販売台数ともに伸び大幅増収であったが、ホールセールの増収がより大きかったため、売上高構成比は低下した。

同社は2016年11月期からリテール強化を開始している。リテール売上高は、2016年11月期第2四半期の2,205百万円から2022年11月期第2四半期には6,254百万円に成長している。複合店化の推進により複合店は15店舗から63店舗(2022年7月4日時点)と48店舗増加したほか、より需要が高い高市場価値車輌を確保する取り組みが奏功し、車輌売上単価が上昇したことが背景にある。

車輌売上単価の推移を見ると、ホールセールについては、2016年11月期第2四半期の102,000円から2022年11月期第2四半期は200,000円に上昇し、全社においては同132,000円から268,000円に上昇している。リテールについては、2016年11月期第2四半期から2018年11月第2四半期にかけて一時的に低下が見られたが、これは複合店の拡大にともなって原付の展示割合が高かったためだ。2019年11月期第2四半期以降は高市場価値車輌の割合を高めることにより上昇傾向を継続しており、2022年11月第2四半期においては551,000円となった。

同社は在庫回転日数の基準を90日として調整しているが、第1四半期の同日数は103日だった。2022年11月期の第1四半期の収益確保を目的に高市場価値車輌の中でもより需要が高い車輌の在庫を4月以降のオンシーズンに向けて確保した戦略による。第2四半期においては、オンシーズンに向けて確保した在庫を販売した結果、商品、在庫回転日数が共に減少し、基準を下回る87日に低下した。前期末時点から在庫回転日数が100日を超えていたことで、やや気掛かりな点として捉えていた向きも一部であったと見られるが、これが会社側も再三発信していた「一時的かつ意図的な戦略」であったことが証明されたことはポジティブな要素だろう。

3. 売上総利益の増益要因
売上総利益は前年同期比で624百万円増加し6,556百万円だった。ホールセールについては前年同期比で294百万円増加。オンシーズンに向けて確保した在庫を販売し、仕入も堅調であったため、販売台数が大幅に増加。平均売上総利益額は前年同期並みだった。リテールについては280百万円の増加となった。前期の店舗開発による展示面積の拡大、接客力向上や売り場改善による既存店の販売力強化、通信販売の強化、優良な在庫確保により販売台数が大幅に増加。車輌売上単価要因(金額換算117百万円)と台数要因(金額換算163百万円)を増加させることができた。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《SI》

 提供:フィスコ

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