日本調剤がストップ高カイ気配、門前薬局で成長期待も膨らむ

　日本調剤<3341>が前週末に続き急騰、値幅制限上限の１５００円高で１万５５０円カイ気配、初の１万円大台乗せを果たしている。前週３０日に発表した１６年３月期第１四半期（４～６月）決算は、営業利益段階で前期比２．３倍の２０億５２００万円と高変化を示した。政府は医療費削減の切り札として後発医薬品の普及を積極的に推進しており、これが同社にとって強力な追い風となっている。安倍政権では後発医薬品の使用割合を２０２０年度に８０％まで高める方針を掲げているほか、医療費の削減に加え医療の質向上にもつながる地域医療密着の「かかりつけ薬局制度」を政策的に後押ししており、調剤薬局大手で大病院の門前薬局を中心に出店戦略を進める同社は中期的な成長期待も大きい。また、９月末の株主を対象に１対２株の株式分割を実施すると発表しており、これも買い人気を助長している。

日本調剤の株価は１２時４４分現在１万５５０円（△１５００円）カイ気配


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）