信用
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3054 ハイパー

東証S
295円
前日比
-4
-1.34%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
29.0 1.05 2.37
時価総額 29.1億円
決算発表予定日

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ハイパー Research Memo(10):成長ドライバーはクラウド、セキュリティ、ソロエルアリーナ


■ハイパー<3054>の中期経営計画

2. 事業別中期経営計画の概要
情報機器販売事業では、オーガニックな成長に向けて新拠点を福岡(2017年)に開設、ハイパーサービス&サポートによる地方拠点でのサービスを拡充する。また、ハイパーサービス&サポートの展開により、従来以上にストック型となるクラウドビジネスを展開していく方針で、クラウドビジネスの隆盛に対応して、ソフトウェアのクラウド化やSaaS/クラウドの導入支援を含めたプロフェッショナルサービスの提供、クラウドビジネスの開発、クラウドメーカーとの協業(新たなスキームとチャネルの開拓)を進める。2017年には、「Microsoft Office 365」を中心とした法人向けSaaS販売・契約管理プラットフォーム「さーす丸」を開設、今後は他社製品も含めサービスを順次拡大していく予定である。また、シンプルで使いやすく細かなサポートが特徴の純国産次世代IoT・ビッグデータ分析プラットフォーム「KeepDataHub DX」や、社内用ネットワークとインターネットを切り離すクラウド型セキュリティソリューション「Hyper Cloud Browser」の提供も開始した。

子会社の機能も積極的に利用する考えである。リステックは同社子会社で、20人以下の卸売企業やコピー機ディーラーなどをターゲットに、小規模企業向けセキュリティシステムの販売をしている。2017年には、防犯・監視カメラによる物理的セキュリティ対策とネットワーク上の未許可端末を排除するシステム「DOBERMAN SYSTEM」の提供を開始した。今後は、販売会社の新規開拓と関係強化、新製品の開発と商品認知度の向上を目指す一方、セキュリティに特化した営業人員の配置により、顧客ニーズに適したセキュリティ製品の提案と導入支援を進め、2019年12月期売上高10億円を目指す。2017年にM&Aしたマルチネットは、人材不足が課題のためいまだ30人規模の小所帯だが、雪印メグミルク<2270>やオリンパスシステムズ(株)など大手企業のIT全般に対してシステム・経営の両面からソリューションを提供している。同社は、同社の経営資源を投入することでマルチネットの人材不足を解消する一方、マルチネットが大口法人攻略のための窓口になると期待している。

アスクルエージェント事業では、情報機器販売事業のエリア拡大に伴って営業エリアを拡大する方針である。加えて、アスクル専任営業を各拠点に配置、地の利を生かした営業活動を展開し、顧客数の増加を狙う。また、顧客の囲い込みに効果があるソロエルアリーナについては、中小規模~大手企業の新規開拓、情報機器販売事業と連係した顧客満足度の向上により、強化拡大を加速する方針である。これらにより、2019年12月期のアスクルエージェント事業の売上高100億円を目指す。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《MH》

 提供:フィスコ

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