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2483 翻訳センター

東証S
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翻訳センター Research Memo(7):2024年3月期は、2年連続での過去最高益を予想


■今後の見通し

翻訳センター<2483>の2024年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.5%増の11,550百万円、営業利益が同7.6%増の1,000百万円、経常利益が同6.1%増の1,020百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.9%増の700百万円と、各利益で過去最高益を更新する予想である。

翻訳事業の売上高は前期比で357百万円増(前期比4.2%増)と前期より伸び率は低いものの増収を見込む。進行中の中期経営計画の基本方針・重点施策の下、各種業界ごとに求められる専門性の確保に加え、新たにドキュメント別の専門性の追求も推し進め、顧客シェアの拡大を図る。内訳としては、前期に通信関連企業から大型受注のあった特許分野は伸びが鈍るものの同91百万円増(同3.4%増)、製薬カスタムモデルの取り組みが進捗している医薬分野は同223百万円増(同8.0%増)、前期の大型案件の反動減も予想される工業・ローカライゼーション分野は同24百万円増(同0.8%増)、IR関連文書に関する施策を加速する金融・法務分野は同18百万円増(同4.2%増)と、いずれの分野も増収を予想する。

派遣事業は、前期を底に緩やかに回復するとみており、前期比で30百万円増(前期比2.7%増)と堅調に推移する見込みである。通訳事業は、コロナ禍からの反動増は一旦落ち着くものの、引き続き業績が回復基調であり、同45百万円増(同5.4%増)を見込む。コンベンション事業は、準備期間の長い事業であり、受注を積み上げた結果同147百万円増(同97.2%増)とほぼ倍増となる予想。通訳事業・コンベンション事業は、国際会議の開催やインバウンドの本格的な回復が業績に影響を与える。同社の事例として、製造業における国際的基準の監査業務や医療の専門分野における国際学会などの翻訳・通訳・コンベンションサービスの利用などがある。

営業利益は前期比71百万円増(前期比7.6%増)と2年連続の過去最高益の更新を予想する。機械翻訳の活用拡大の効果が顕われる一方、前期の大型案件受注の影響がなくなること等により売上総利益率は2022年3月期とほぼ同水準の47.3%(同0.9ポイント増)を見込む。なお、2024年3月期上期の営業利益予想は410百万円、下期は590百万円となっており、例年どおり季節性が見られる。従来より同社の業績予想の精度には定評がある。各セグメントでの上振れ・下振れはあるものの、2024年3月期も売上高・各利益ともに予想値を達成するものと見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《SI》

 提供:フィスコ

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