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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2162 nms

東証S
406円
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
7.9 1.88 1.72 67.36
時価総額 87.7億円
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決算発表予定日

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nms Research Memo(3):2020年3月期第2四半期はHS事業の収益が回復


■業績動向

1. 2020年3月期第の連結業績概要
nmsホールディングス<2162>の2020年3月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比12.2%増の31,108百万円、営業利益が同15.1%増の276百万円、経常利益が同7.7%減の203百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同45.7%減の34百万円であった。期初計画に比べると、売上高が2.8%減となったものの、営業利益が176.0%増、経常利益が238.6%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が79.3%減であった。親会社株主に帰属する四半期純利益が経常利益と比べて小さいのは、赤字子会社のため実効税率が83.3%になったためである。計画と比べて落ち込んだのは、中国現地子会社清算に伴う特別利益(約170百万円)の計上時期が第3四半期にずれ込んだためで、通期計画には影響しない。

事業別の動向は、HS事業が前年同期比17.9%の増収、同72.5%の増益となった。需要が堅調に推移した上、前期に立ち上げた物流3PL受託・テクニカル流通加工事業や技術者派遣専門会社、海外事業の収益改善が進んだ。EMS事業は、同6.5%の増収に対し利益が同56.2%落ち込んだが想定の範囲内であった。工作機械関連需要が減少し、海外の白物家電の部品増産対応による生産性の悪化、ベトナム新工場とメキシコの生産拠点の立ち上げコストがかさんだ。PS事業は、部材価格高騰を価格転嫁したため、売上高は同16.3%増加した。利益は、固定費削減や販売数量が増加したこともあり同4.1%増加した。

2. 財務状況
2020年3月期第2四半期末の総資産は、31,627百万円と前期末比2,165百万円増加した。流動資産の増加は439百万円にとどまったが、固定資産が1,725百万円増加した。2019年4月にEMS事業でベトナム新工場が完成し、ソニーから譲受した米国及メキシコ事業がスタートし償却負担が増えた。投資活動によるキャッシュ・フローの支出1,838百万円(有形固定資産の取得952百万円、事業譲受845百万円)が、営業活動によるキャッシュ・フローの収入556百万円を上回った。フリーキャッシュ・フローのマイナスを借入金で賄ったため、有利子負債は同1,273百万円増加した。その結果、財務の安全性の指標となる自己資本比率は同1.9ポイント減の17.6%へ低下した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《MH》

 提供:フィスコ

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