東建コーポが3連騰、悪地合いの間隙を縫って年初来高値更新
東建コーポレーション<1766>は法人筋とみられる資金が流入し3連騰。全般波乱相場の間隙を縫って一時480円高の8920円まで買われ、1カ月半ぶりの年初来高値更新と異彩を放っている。賃貸マンションの施工から管理、仲介までの一貫したビジネスモデルが特長で中部を地盤に関東はじめ全国へ展開を図っている。不動産市況の改善が目立つ首都圏への積極的な営業強化戦略が奏功して業績は急拡大途上にあり、16年4月期第1四半期(5~7月)は営業利益段階で前年同期比91%増の32億3400万円に達した。富裕層を中心とした相続税対策を背景に、工事の進捗効果に加え、管理物件の入居率上昇で賃貸収入が大幅に増えたことが収益に貢献している。「受注残も豊富で、第1四半期時点での受注高は前年同期比16%増の350億円と2ケタの伸びを確保しており、通期業績の増額修正余地が大きい」(国内証券アナリスト)と指摘されている。好調な業績を背景に人材確保にも積極姿勢をみせており、16年4月からの大卒初任給を大幅に引き上げ業界トップクラスにする方針で話題を提供した経緯がある。
東建コーポの株価は10時43分現在8780円(△340円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
東建コーポの株価は10時43分現在8780円(△340円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)