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明日の株式相場に向けて=マザーズ市場の「師走IPO四天王」

 週明け28日の東京株式市場は主力株中心に買い優勢の展開となり、日経平均株価が197円高の2万6854円と反発、高値引けのオマケつきだった。今年もきょうを含め残り3営業日ということで、文字通り2020年相場の大詰めを迎えている。ちなみにきょうは実質月内最終売買日にあたることで、12月決算企業の権利取りの動きなどがみられた。

 掉尾の一振という言葉がよく使われるが、これは本来、魚が水面から水中に潜る時、最後に尻尾を跳ね上げるさまを称したもの。12月最終週の株価上昇はまさにその最後の“振り上げ”をイメージさせるわけだが、きょうの日経平均の動きは200円近い上昇でこの日の高値で着地し、とりあえずそのイントロダクションとしては十分なパフォーマンスだったといえる。ただ、中身を見ると時価総額上位の大型株に買いが偏っていた感は否めない。値下がり銘柄数は1377、対して値上がり銘柄数は724にとどまり、普通の感覚では日経平均は100円くらい安いようなイメージだ。

 個別では材料株物色の流れが続いているが、なかなか資金の回転も速く油断はならない。個人の短期資金の視線を集めた12月のIPO祭りは、きょうまでに26社のうち25社が上場を果たした。きょう上場初日となったクリングルファーマ<4884>は公開価格を48%上回る1480円で初値を形成した後、ストップ高の1780円まで買われたが、その後は値を崩し結局初値を下回ってこの日の取引を終えている。

 ここまでの12月IPO銘柄を総括して、セカンダリーで成功したといえるのは正直かなり少ない。セカンダリー参戦の投資家も含め“ウインウイン”の関係を築き上げている完全合格点の銘柄は、中小企業向け経営プラットフォームを手掛けるココペリ<4167>、EC支援ビジネスを展開するいつも<7694>、スマートフォンアプリ開発をノーコードで提供するヤプリ<4168>、消費者向け電力・ガス切り替えプラットフォームを運営するENECHANGE<4169>の4銘柄で“直近IPO四天王”といっていいかもしれない。偶然にもこの4銘柄はきょう揃ってストップ高に買われた。しかし、ここからの参戦となると日々板を見ながら慎重かつ機動的に対応するしかない。及第点までハードルを下げてもこれらにビーイングホールディングス<9145>、Fast Fitness Japan<7092>が加わる程度だ。IPOセカンダリーでダイヤの原石を拾うのは相当な眼力が必要となる。

 このほか中小型材料株では、きょうはビットコインの急騰をバックボーンとした仮想通貨関連の一角が買い人気を集めた。ルーデン・ホールディングス<1400>、マネックスグループ<8698>など中低位株に投資資金が流れ込んだが、これ以外ではマネーパートナーズグループ<8732>も株価200円台に位置しており目を配っておきたい。また業績内容からも純粋に評価余地が高いセレス<3696>やアイエックス・ナレッジ<9753>は中長期スタンスで要マーク。GMOグループではGMOフィナンシャルホールディングス<7177>の700円絡みも面白そうだ。

 あすのスケジュールでは、国内では目立ったイベントはないものの、今年最後のIPOが1社予定されており、マザーズ市場にオンデック<7360>が新規上場となる。海外では10月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数が発表される。(銀)

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2020年12月29日 05時42分

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