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明日はPCEデフレータ、FRBにとって新たな障害になるのか!?

*PCEデフレータ(1月)29日22:30
予想 0.4% 前回 0.2%(前月比) 
予想 2.4% 前回 2.6%(前年比)
*PCEコアデフレータ
予想 0.5% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.8% 前回 2.9%(前年比)

 FRBは年内の利下げを正当化できるほどインフレが鈍化するとの見方を崩していない。ただ、インフレを以前の水準に戻すまでには、いくつかの凸凹道を通過するとも述べている。

 明日は、FRBが好んで参照するインフレ指標である1月のPCEデフレータの発表があり、市場もその結果待ちの雰囲気を強めている。予想では、FRBの許容範囲を上回ると予想されており、すでに発表になっている消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の急激な上昇に続くと見られているようだ。予想通りであれば、インフレの行方にさらに疑念を生じさせる。

 コンセンサス予想では前月比で0.4%の上昇が予想され、それは過去4カ月で最大の上昇となる。一方、コア指数は0.5%の上昇が予想されており、これはほぼ1年ぶりの上昇幅。前年比は2.6%だった前回から2.4%への低下が予想され、コア指数は2.8%が予想されており、いずれもFRBの目標の2%を上回る可能性が見込まれている。

 PCEデフレータはCPIに比べて住居費の比重が低いことが特徴。エコノミストからは、住居費は測定が難しく、CPIは恐らくその大きさが誇張されているとの指摘も出ている。PCEデフレータはまた、物価上昇時に消費者がどのように行動を変えるかを考慮している。大半の消費者は価格が上昇すると、より安い製品をより高い製品に置き換える。

 市場はすでに高めのPCEデフレータを予想しているが、上昇が予想より小さければ、投資家にとっては歓迎すべきニュースとなろう。しかし、予想よりも大きければ、インフレが年内に十分に鈍化し、利下げが必要との見方に新たな疑問を生じるさせるだろう。

 ただ、FRBはさほど心配していない様子もうかがえる。今後数カ月はさらなる上昇を予想しているものの、年末までには目標の2%に向けて低下すると見ているようだ。いずれにせよ、FRBは利下げに踏み切る前にインフレの鈍化の証拠を欲しがっている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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