外為サマリー：リスク回避の動きから一時１４１円２０銭台まで押される

　２９日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後３時時点で１ドル＝１４１円３２銭前後と前日の午後５時時点に比べて５０銭強のドル高・円安となっている。

　２８日に米長期金利が上昇したことで、日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りが流入した。前日にドル円相場が一時１４０円２５銭と約５カ月ぶりのドル安・円高水準をつけた反動もあり、午前９時５０分過ぎには１４１円６７銭まで上伸する場面があった。ただ、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が来年の早い時期に利下げを開始するとの観測が根強いとあってドル買いは続かず、仲値（午前９時５５分頃に決まる金融機関が外国為替取引をする際の基準となるレート）を通過すると上げ幅を縮小。日経平均株価の下落を受けたリスク回避目的のドル売り・円買いなどがみられるなか、午前２時３０分ごろには１４１円２８銭まで押された。

　ユーロは対ドルで１ユーロ＝１．１０６６ドル前後と前日の午後５時時点に比べて０．００５０ドル弱のユーロ安・ドル高。対円では１ユーロ＝１５６円４０銭前後と同１０銭程度のユーロ安・円高で推移している。

出所：MINKABU PRESS