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株価指数先物【引け後コメント】 バリュー株の利益確定売りが目立つなか、NTロングでのスプレッド狙いは継続へ


大阪6月限
日経225先物 30850 -530 (-1.68%)
TOPIX先物 2126.0 -35.0 (-1.61%)

 日経225先物(6月限)は前日比530円安の3万850円で取引を終了。寄り付きは3万1130円と、シカゴ日経平均先物(3万1145円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まった。寄り付き直後に付けた3万1140円を高値にショートが強まったほか、ロングの持ち高調整により、前場中盤にかけて節目の3万1000円を下回り、3万920円まで売られた。売り一巡後は3万1140円まで買い戻されたものの、前場終盤に再び売り直され、ランチタイムでは3万1000円を挟んだ保ち合いを継続。後場に入ると下げ幅を広げ、一時3万790円まで売られ、終盤にかけては3万800円から3万900円辺りでのこう着が続いた。

 日経225先物は節目の3万1000円を割り込み、いったんはショートカバーが入ったものの、前場終盤にかけて売り直され、後場は一段安となった。東証プライムの売買高は25億8000万株超に膨れ、売買代金は7兆円に迫るなど、持ち高調整の商いが強まった形である。足もとで過熱感が警戒されていただけに、出来高を伴った調整が入ったことで、一気に過熱を冷ます格好となった。

 米国の債務上限法案が議会を通過するまでは慎重姿勢を崩せないうえ、6月半ばの米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ継続観測などが重荷となっている。また、中国の5月製造業購買担当者指数(PMI)が2カ月連続で50を下回り、同国の景気回復ペースの鈍化が警戒された。さらに、前日の財務省と金融庁、日銀による3者会合を受けて、円安けん制を巡る思惑なども台頭しており、これらの懸念材料が売りに向かわせたといった見方がなされていた。

 テクニカル面では、ボリンジャーバンドの+1σと+2σのレンジで推移するなか、本日の調整で+1σまで下げたことで過熱感は和らいだ。押し目待ち狙いの買いが入りやすい水準と考えられるが、+1σを明確に下回ってくるようだと、週足の+1σが位置する3万170円辺りまでの調整を狙ったショートが入りやすくなろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.51倍と小幅に低下したが、14.50倍を挟んだ直近の高値水準での推移を継続。指数インパクトの大きい値がさ株の調整が日経平均株価の重荷となったが、それ以上に本日は三菱商事 <8058> [東証P]など商社株の下げが目立った。米著名投資家のウォーレン・バフェット氏による買いをきっかけに強い基調を継続し、上場来高値を更新していたこともあり、利益を確保する動きとなったようだ。バリュー株の利益確定売りが強まったことにより、相対的にTOPIX型の弱さが意識されてくるだろう。そのため、NTロングでのスプレッド狙いは継続しておきたい。

 手口面では、野村が1440枚、ドイツが930枚、ABNアムロが890枚、バークレイズが710枚程度の売り越しに対して、モルガンSが1570枚、シティが1090枚、ゴールドマンが790枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はゴールドマンが6540枚、野村が1610枚、モルガンSが1230枚、ドイツが1070枚程度の売り越しに対して、ソジェンが4000枚、BNPパリバが2840枚、JPモルガンが1810枚、三菱UFJが1220枚程度の買い越しだった。ソジェンやBNPパリバのTOPIX買いは、裁定解消(現物売り・先物買い)に絡んだ商いと推測される。

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