信用
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2693 YKT

東証S
244円
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
141 0.36 2.05
時価総額 29.1億円

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相場が下げでも稼ぐ「生活費」、春のトランプ波乱では2000万円に

すご腕投資家に聞く『銘柄選び』の技
トランプ波乱を勝ち抜く技

surf777さんの場合-最終回

登場する銘柄
アドバンテ<6857>、フジクラ<5803>、植木組<1867>、平河ヒューテ<5821>、ナカノフドー<1827>、オーナンバ<5816>、テノックス<1905>、サンコー<6964>、YKT<2693>

取材・文/真弓重孝、高山英聖、イラスト/福島由恵

【タイトル】イラスト:福島由恵
■surf777さん(ハンドルネーム・50代・男性)のプロフィール:
兼業投資家。2004年に投資を開始し、約20年間で500万円の元本から累積で1億円以上のリターンを生み出した。現在の株式運用額は4400万円になる。初心者時代は小型株を対象にした"雰囲気売買"で失敗も多かったが、生活費を稼ぐため2015年に本腰を入れて投資に向き合う。この頃から適時開示情報をこまめに見て、「どの材料が出たら株価が伸びるか」を研究するようになる。次第に短期モメンタム投資のスタイルが確立する。「株探-個人投資家大調査-2025」の回答者で、投資スタイルは「グロース重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。

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第1回「『給料だけでは無理』と始めた株で、稼いだ生活費は1億円超え」を読む

この記事を読んで分かること
1. 暴落時のオプション取引のコツ
2. 日経平均の底打ちの見極め方
3. 大型株の空売りのポイント

その取引回数は、実に約2週間で621回。

トランプ波乱相場の展開となった今年3月下旬~4月上旬に、今回登場のsurf777さん(ハンドルネーム)は、膨大な数の売買を繰り返して2000万円のリターンを稼いだ。

取引の対象の1つが「日経225オプション」だ。3月26日~4月7日の急落時には、「プットオプション(売る権利)」の買いで大きなリターンを得た(下のチャートのピンクの枠)。

225オプションの取引では、期限(清算日)と権利行使価格(日経平均の水準)で区分された商品ごとに「プレミアム」と呼ばれる取引価格がつく。225プットの場合、日経平均の下落局面でプレミアムが上昇しやすくなり、売買差益を狙いやすくなる。

その後、4月8日~11日のリバウンド時は、「コールオプション(買う権利)」の買いに切り替えた(紫色の枠)。コールはプットと反対に日経平均の上昇時にプレミアム価格の売買差益を狙いやすくなる。

■日経平均株価の日足チャート(2025年3~5月)
【タイトル】

注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同


この225オプション以外にも、surf777さんは今回の暴落時に半導体関連株などを空売りして、180万円の利益を上げていた。

前回に見たようにsurf777さんのコア(中核)の投資スタイルは、カタリスト(株価変動のきっかけ)によってモメンタムが生じた中小型グロース株を短期売買でリターンを狙うものだ。

だが相場が急落する局面では、サテライトの戦略に切り替え、オプションや個別銘柄の空売りで短期のリターンを狙う。投資で毎月の生活費を補填することを目標にしているsurf777さんにとっては、相場の下落局面でも稼ぐごとができれば、生活の安定感が増す。

シリーズ最終回は、相場の異変時にも、株で「生活費」を稼ぐ技を紹介する。

平時の元本は20万円だが、ボラ高では100万円に拡大

まず、225オプションの事例から見ていく。実はsurf777さんは、普段からリスクヘッジの一環としてプットオプションを活用している。

トランプ波乱相場が深刻さを増す直前も、プットオプションのポジションを持っていた。通常は20万円ほどの元本で運用している。

だが、トランプ関税への警戒感で相場のボラティリティー(株価の変動率)が高まると、元本を100万円に増額し、かつオプション取引の頻度を高めてリターンの拡大を目指すことにした。

「異変時にはプションに集中」とスタイルを変えるのは、これまでの経験から相場の転換点の見極めにある程度の自信を持っていたからだ。

今回のケースでは、surf777さんは4月7日~9日に「日経平均は底打ちした」と判断した。ほぼその通りの結果となったのは、「歴史は繰り返さないが韻を踏む」ことを学んできたことがある。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



 

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