ファンペップ---花粉症ワクチンの臨床試験を開始

ファンペップ<4881>は12日、花粉症を対象疾患として開発中のアレルギーワクチン（抗体誘導ペプチドFPP004X）の第1相臨床試験を開始すると発表した。

これは、2月10日に医薬品医療機器総合機構（PMDA）に提出した治験計画届に対する30日調査が終了したことを受けたものである。政府は、国民病とも言われる花粉症を社会問題として捉え、花粉症対策に取り組んでいる。

FPP004Xは、体内でアレルゲンに結合してアレルギー反応を引き起こす抗体の一種であるIgE（Immunoglobulin E）に対する抗体産生を誘導する。免疫細胞に抗IgE抗体を一定期間産生させることで、持続的な効果が期待される。

同社は、花粉飛散前に投与することでシーズンを通して症状を緩和できる新しい治療選択肢の提供を目指している。なお、FPP004Xは、塩野義製薬<4507>との間でオプション契約を締結しており、同社は全世界での全疾患に対する独占的研究開発・商業化権の取得に関するオプション権を保有している。

《ST》

　提供：フィスコ