24年10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第3弾〕 30社選出 <成長株特集>
3月期決算企業の4-12月期決算がほぼ出そろった。本特集では、直近3ヵ月実績である10-12月期(第3四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した企業にスポットライトを当てた。
「24年10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!」シリーズの〔第1弾〕(2月24日配信)、〔第2弾〕(2月27日配信)に続き、今回は24日時点の時価総額が450億円以上1000億円未満の銘柄(銀行を除く)の中から利益倍増企業として30社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。なお、下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-12月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、印刷機専業トップの小森コーポレーション <6349> [東証P]。24年10-12月期(第3四半期)はアジアの販売子会社が受注した証券印刷設備大型案件の工事進行に伴う売上高を計上したほか、値上げの浸透や円安効果も寄与し、経常利益は前年同期比11.4倍の24.9億円に急拡大して着地。好調な業績を踏まえ、配当を従来計画の50円→55円(前期は60円)に増額修正した。年間配当利回りは4.5%前後と高水準で推移している。
3位に入ったプレス部品大手である東プレ <5975> [東証P]の10-12月期経常利益は前年同期比9.0倍の163億円と3四半期ぶりに大幅増益を達成した。冷凍車部門の主要取引先企業におけるシャーシ搬入状況の良化や値上げ効果で定温物流関連事業が好調に推移する中、円安進行で為替差損益が大幅に改善したことが利益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の200億円→220億円に上方修正している。
続く4位にリスト入りした東急建設 <1720> [東証P]の10-12月期は経常利益が42.1億円と前年同期比6.7倍に膨らんだ。国内官公庁工事の増加や工事採算の改善で建築部門の利益が伸びたことに加え、持ち分法による投資利益が増加したことも利益拡大につながった。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の58億円→70億円に上方修正したことも好感され、株価は2月13日に約9ヵ月ぶりの高値805円をつけている。
14位のピーエス・コンストラクション <1871> [東証P]は高水準な手持ち工事量を背景に、土木事業と建築事業の収益がともに伸び、6四半期連続の大幅増収増益を遂げた。同時に、設計変更の獲得や原価改善による業績への影響額を精査するため、通期計画をいったん未定にすると発表。好業績への期待感から株価は約28年ぶりの高値圏に急浮上した。2月27日には通期の経常利益を114億円(前期比47.2%増)と6期ぶり最高益予想を示し、配当も大幅増額修正したが、翌日は目先の材料出尽くし感から利益確定売りに押される展開となった。
27位の空調工事を主力とするテクノ菱和 <1965> [東証S]は半導体関連の大型物件を筆頭に受注高が積み上がる中、手持ち工事が順調に進捗したうえ、メンテナンス工事も増加し、10-12月期の経常利益は32.3億円(前年同期比2.1倍)と四半期ベースの過去最高益を更新して着地。業績好調に伴い、2期連続での最高益予想だった通期の同利益を従来の75億円→96.6億円に上乗せした。これを受けて、株価は2月17日に約33年4カ月ぶりの高値3480円まで上値を伸ばしている。
このほか、配当利回りが年間ベースで3.5%を超えている、芝浦機械 <6104> [東証P]、アイダエンジニアリング <6118> [東証P]、堺化学工業 <4078> [東証P]、淺沼組 <1852> [東証P]、SRAホールディングス <3817> [東証P]、有沢製作所 <5208> [東証P]、新明和工業 <7224> [東証P]、第一実業 <8059> [東証P]、住友精化 <4008> [東証P]は足もとの業績が好調な高配当株として注目したい。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 10-12月期 連続期数 進捗率 PER
<6349> 小森 1044 2493 1 57.3 10.7
<8132> シナネンHD 855 1939 1 73.9 34.4
<5975> 東プレ 798 16371 1 97.0 9.3
<1720> 東急建設 568 4212 1 51.2 16.5
<8706> 極東証券 498 1501 1 - -
<9247> TREHD 316 8533 4 76.3 7.7
<6104> 芝浦機 261 5587 1 103 7.2
<5727> 邦チタ 245 2990 1 89.7 18.3
<6118> アイダ 237 1470 5 78.4 11.5
<4997> 日農薬 206 2542 1 45.7 12.3
<2594> キーコーヒー 190 980 1 228 88.2
<6351> 鶴見製 178 4216 1 83.5 12.0
<6023> ダイハツデ 176 3017 8 80.3 10.4
<1871> ピーエス 168 5187 6 95.8 9.1
<4078> 堺化学 162 2337 1 82.8 8.6
<1852> 浅沼組 160 2442 3 92.3 13.6
<8934> サンフロ不 159 5064 1 57.1 6.7
<3817> SRAHD 156 3253 1 87.0 11.9
<7456> 松田産業 137 4933 1 92.1 9.1
<5208> 有沢製 134 1172 2 81.8 13.3
<7224> 新明和 132 2878 1 69.2 11.8
<8059> 第一実 132 4009 4 81.8 9.5
<4008> 住友精化 121 4875 1 80.0 7.6
<2220> 亀田製菓 121 4091 1 84.7 20.5
<5726> 大阪チタ 118 2932 1 84.6 10.4
<6727> ワコム 117 3616 1 98.8 13.9
<1965> テクノ菱和 109 3233 6 57.9 9.2
<2395> 新日本科学 105 2309 1 70.1 14.1
<3825> リミックス 105 951 1 88.4 39.8
<2208> ブルボン 100 3145 1 76.5 12.0
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。黒字転換、赤字縮小は増益に含めない。23年10-12月期の経常利益が1億円未満の銘柄、直近で通期の経常利益予想を下方修正した銘柄は除いた。
株探ニュース
「24年10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!」シリーズの〔第1弾〕(2月24日配信)、〔第2弾〕(2月27日配信)に続き、今回は24日時点の時価総額が450億円以上1000億円未満の銘柄(銀行を除く)の中から利益倍増企業として30社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。なお、下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-12月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、印刷機専業トップの小森コーポレーション <6349> [東証P]。24年10-12月期(第3四半期)はアジアの販売子会社が受注した証券印刷設備大型案件の工事進行に伴う売上高を計上したほか、値上げの浸透や円安効果も寄与し、経常利益は前年同期比11.4倍の24.9億円に急拡大して着地。好調な業績を踏まえ、配当を従来計画の50円→55円(前期は60円)に増額修正した。年間配当利回りは4.5%前後と高水準で推移している。
3位に入ったプレス部品大手である東プレ <5975> [東証P]の10-12月期経常利益は前年同期比9.0倍の163億円と3四半期ぶりに大幅増益を達成した。冷凍車部門の主要取引先企業におけるシャーシ搬入状況の良化や値上げ効果で定温物流関連事業が好調に推移する中、円安進行で為替差損益が大幅に改善したことが利益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の200億円→220億円に上方修正している。
続く4位にリスト入りした東急建設 <1720> [東証P]の10-12月期は経常利益が42.1億円と前年同期比6.7倍に膨らんだ。国内官公庁工事の増加や工事採算の改善で建築部門の利益が伸びたことに加え、持ち分法による投資利益が増加したことも利益拡大につながった。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の58億円→70億円に上方修正したことも好感され、株価は2月13日に約9ヵ月ぶりの高値805円をつけている。
14位のピーエス・コンストラクション <1871> [東証P]は高水準な手持ち工事量を背景に、土木事業と建築事業の収益がともに伸び、6四半期連続の大幅増収増益を遂げた。同時に、設計変更の獲得や原価改善による業績への影響額を精査するため、通期計画をいったん未定にすると発表。好業績への期待感から株価は約28年ぶりの高値圏に急浮上した。2月27日には通期の経常利益を114億円(前期比47.2%増)と6期ぶり最高益予想を示し、配当も大幅増額修正したが、翌日は目先の材料出尽くし感から利益確定売りに押される展開となった。
27位の空調工事を主力とするテクノ菱和 <1965> [東証S]は半導体関連の大型物件を筆頭に受注高が積み上がる中、手持ち工事が順調に進捗したうえ、メンテナンス工事も増加し、10-12月期の経常利益は32.3億円(前年同期比2.1倍)と四半期ベースの過去最高益を更新して着地。業績好調に伴い、2期連続での最高益予想だった通期の同利益を従来の75億円→96.6億円に上乗せした。これを受けて、株価は2月17日に約33年4カ月ぶりの高値3480円まで上値を伸ばしている。
このほか、配当利回りが年間ベースで3.5%を超えている、芝浦機械 <6104> [東証P]、アイダエンジニアリング <6118> [東証P]、堺化学工業 <4078> [東証P]、淺沼組 <1852> [東証P]、SRAホールディングス <3817> [東証P]、有沢製作所 <5208> [東証P]、新明和工業 <7224> [東証P]、第一実業 <8059> [東証P]、住友精化 <4008> [東証P]は足もとの業績が好調な高配当株として注目したい。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 10-12月期 連続期数 進捗率 PER
<6349> 小森 1044 2493 1 57.3 10.7
<8132> シナネンHD 855 1939 1 73.9 34.4
<5975> 東プレ 798 16371 1 97.0 9.3
<1720> 東急建設 568 4212 1 51.2 16.5
<8706> 極東証券 498 1501 1 - -
<9247> TREHD 316 8533 4 76.3 7.7
<6104> 芝浦機 261 5587 1 103 7.2
<5727> 邦チタ 245 2990 1 89.7 18.3
<6118> アイダ 237 1470 5 78.4 11.5
<4997> 日農薬 206 2542 1 45.7 12.3
<2594> キーコーヒー 190 980 1 228 88.2
<6351> 鶴見製 178 4216 1 83.5 12.0
<6023> ダイハツデ 176 3017 8 80.3 10.4
<1871> ピーエス 168 5187 6 95.8 9.1
<4078> 堺化学 162 2337 1 82.8 8.6
<1852> 浅沼組 160 2442 3 92.3 13.6
<8934> サンフロ不 159 5064 1 57.1 6.7
<3817> SRAHD 156 3253 1 87.0 11.9
<7456> 松田産業 137 4933 1 92.1 9.1
<5208> 有沢製 134 1172 2 81.8 13.3
<7224> 新明和 132 2878 1 69.2 11.8
<8059> 第一実 132 4009 4 81.8 9.5
<4008> 住友精化 121 4875 1 80.0 7.6
<2220> 亀田製菓 121 4091 1 84.7 20.5
<5726> 大阪チタ 118 2932 1 84.6 10.4
<6727> ワコム 117 3616 1 98.8 13.9
<1965> テクノ菱和 109 3233 6 57.9 9.2
<2395> 新日本科学 105 2309 1 70.1 14.1
<3825> リミックス 105 951 1 88.4 39.8
<2208> ブルボン 100 3145 1 76.5 12.0
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。黒字転換、赤字縮小は増益に含めない。23年10-12月期の経常利益が1億円未満の銘柄、直近で通期の経常利益予想を下方修正した銘柄は除いた。
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