クオリプスの上値追い鮮烈、決算通過で心筋症治療向け細胞シートへの思惑買いが再燃
クオリプス<4894>の上値追い鮮烈。一時600円超の上昇で5400円台まで買われ、中期波動の分水嶺である75日移動平均線との下方カイ離を解消、底値圏もみ合いからの離脱を明示している。大阪大学発のバイオベンチャーで、iPS細胞由来の再生医療製品の開発を手掛けており、心筋症治療向けの細胞シートなどに傾注している。同社が13日取引終了後に開示した25年3月期第3四半期(24年4~12月)決算は最終損益が6億1100万円の赤字(前年同期は5億300万円の赤字)だった。赤字幅は拡大したものの想定の範囲内。一方、決算発表を通過したことで、虚血性心疾患による重症心不全を適応症としたヒトiPS細胞由来細胞シートの製造販売承認に向けた期待が、改めて買いの根拠となっている。
出所:MINKABU PRESS
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