24年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第2弾〕 34社選出 <成長株特集>
3月、6月、9月、12月を本決算月とする企業の24年7-9月期決算発表がほぼ出そろった。本特集では、直近3ヵ月実績である7-9月期に利益を大きく伸ばした企業にスポットライトを当てた。
21日に配信した「24年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第1弾〕28社選出」(時価総額1500億円以上)に続き、今回は21日時点の時価総額が450億円以上1500億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、本決算月にかかわらず、24年7-9月期の経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した34社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。
増益率トップとなったのは、インテグラル <5842> [東証G]。24年7-9月期(第3四半期)の税引き前利益は前年同期の2.2億円から66.4億円に急拡大し、過去最高益を達成した。豆蔵デジタルホールディングス <202A> [東証G]が6月27日に新規上場したことに伴い、3号ファンドの投資回収が進んだことが収益を押し上げた。
3位のBuySell Technologies <7685> [東証G]は出張訪問買取事業、グループ店舗買取事業ともに単価向上施策や戦略的なリピート顧客の獲得が奏功したほか、全国のショッピングセンターなどを中心に買取店舗を展開するむすび社の買収効果も寄与し、7-9月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比4.2倍の9.7億円に膨らんだ。併せて、12月末時点の株主を対象に、1→2の株式分割を実施すると発表している。
続く4位に入ったミルボン <4919> [東証P]の7-9月期(第3四半期)経常利益は前年同期比4.2倍の15.5億円に急拡大。国内でヘアケア用剤のプレミアムブランド「オージュア」などが引き続き増勢だったほか、海外では好調な韓国事業が中国の不振を補った。円安によるプラス効果に加え、昨年にドライヤーの在庫評価損を計上した反動も大幅増益の要因となった。
6位の澁谷工業 <6340> [東証P]は主力のパッケージングプラント事業で飲料用無菌充填ラインや注射薬バイアル充填ラインが増加したうえ、プラントに占める他社製品の割合が減少し原価率が低下した。また、メカトロシステム事業では中国向け半導体製造システム、北米やインド向け医療機器などの販売が好調に推移し、7-9月期(第1四半期)は経常利益33.6億円(前年同期比3.8倍)と5四半期連続の大幅増益を果たした。株価は11日に約5年11ヵ月ぶりの高値をつけている。
7位にリスト入りした空調工事大手の日比谷総合設備 <1982> [東証P]はデータセンターを中心とする豊富な手持ち工事が順調に進捗したことに加え、工事採算も改善し、7-9月期(第2四半期)は売上高201億円(前年同期比19.4%増)、経常利益23.4億円(同3.7倍)と業績高変化を遂げた。好決算を受けて株価は14日に上場来高値3945円まで上値を伸ばしている。
24位のセルシス <3663> [東証P]も決算発表後に上場来高値を更新した。7-9月期(第3四半期)は主力のイラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」で新バージョンの販売が好調だったうえ、サブスクリプション契約と買い切り版の価格改定を実施したことも寄与し、経常利益は前年同期比2.5倍の5.1億円に急拡大して着地。15日には発行済み株式数の1.92%にあたる60万株または5億円を上限に自社株買いを実施すると発表している。
┌ 経常利益 ┐ 増益 予想
コード 銘柄名 増益率 7-9月期 連続期数 PER
<5842> インテグラル 2852 6642 1 - *
<6523> PHCHD 1723 10173 1 12.6 *
<7685> バイセル 321 973 4 29.8
<4919> ミルボン 317 1557 1 24.3
<5208> 有沢製 303 1573 1 15.5
<6340> 渋谷工 281 3364 5 11.8
<1982> 日比谷設 270 2347 3 18.4
<7972> イトーキ 267 972 1 11.1
<2329> 東北新社 261 606 2 23.1
<8595> ジャフコG 235 5089 2 -
<2109> DM三井製糖 229 3012 1 14.6
<8871> ゴールドクレ 228 1793 1 24.6
<5027> エニマインド 219 545 2 43.0 *
<3978> マクロミル 200 853 1 14.7 *
<7721> 東京計器 200 435 1 19.3
<3104> 富士紡HD 192 1468 4 14.5
<4820> EMシステム 170 2175 2 25.1
<2737> トーメンデバ 165 3480 1 8.3
<4180> Appier 162 836 2 76.1 *
<6118> アイダ 156 1825 4 10.9
<6332> 月島HD 155 1563 3 14.5
<6023> ダイハツデ 150 1280 7 11.9
<3465> ケイアイ不 147 3819 1 9.0
<3663> セルシス 146 519 4 31.2
<1885> 東亜建 144 7211 1 8.6
<6235> オプトラン 138 2548 1 13.6
<3182> オイシックス 136 2710 1 17.7
<9247> TREHD 134 4270 3 11.9
<5702> 大紀ア 115 1686 1 20.1
<6080> M&Aキャピ 112 3489 2 14.8
<2288> 丸大食 107 1418 2 9.2
<4107> 伊勢化 106 2316 4 23.2
<8897> ミラースHD 105 2330 3 6.2
<8793> NECキャピ 101 1642 4 10.0
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。23年7-9月期の経常利益が5000万円未満の銘柄、今期最終赤字を見込む銘柄は除いた。
株探ニュース
21日に配信した「24年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第1弾〕28社選出」(時価総額1500億円以上)に続き、今回は21日時点の時価総額が450億円以上1500億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、本決算月にかかわらず、24年7-9月期の経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した34社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。
増益率トップとなったのは、インテグラル <5842> [東証G]。24年7-9月期(第3四半期)の税引き前利益は前年同期の2.2億円から66.4億円に急拡大し、過去最高益を達成した。豆蔵デジタルホールディングス <202A> [東証G]が6月27日に新規上場したことに伴い、3号ファンドの投資回収が進んだことが収益を押し上げた。
3位のBuySell Technologies <7685> [東証G]は出張訪問買取事業、グループ店舗買取事業ともに単価向上施策や戦略的なリピート顧客の獲得が奏功したほか、全国のショッピングセンターなどを中心に買取店舗を展開するむすび社の買収効果も寄与し、7-9月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比4.2倍の9.7億円に膨らんだ。併せて、12月末時点の株主を対象に、1→2の株式分割を実施すると発表している。
続く4位に入ったミルボン <4919> [東証P]の7-9月期(第3四半期)経常利益は前年同期比4.2倍の15.5億円に急拡大。国内でヘアケア用剤のプレミアムブランド「オージュア」などが引き続き増勢だったほか、海外では好調な韓国事業が中国の不振を補った。円安によるプラス効果に加え、昨年にドライヤーの在庫評価損を計上した反動も大幅増益の要因となった。
6位の澁谷工業 <6340> [東証P]は主力のパッケージングプラント事業で飲料用無菌充填ラインや注射薬バイアル充填ラインが増加したうえ、プラントに占める他社製品の割合が減少し原価率が低下した。また、メカトロシステム事業では中国向け半導体製造システム、北米やインド向け医療機器などの販売が好調に推移し、7-9月期(第1四半期)は経常利益33.6億円(前年同期比3.8倍)と5四半期連続の大幅増益を果たした。株価は11日に約5年11ヵ月ぶりの高値をつけている。
7位にリスト入りした空調工事大手の日比谷総合設備 <1982> [東証P]はデータセンターを中心とする豊富な手持ち工事が順調に進捗したことに加え、工事採算も改善し、7-9月期(第2四半期)は売上高201億円(前年同期比19.4%増)、経常利益23.4億円(同3.7倍)と業績高変化を遂げた。好決算を受けて株価は14日に上場来高値3945円まで上値を伸ばしている。
24位のセルシス <3663> [東証P]も決算発表後に上場来高値を更新した。7-9月期(第3四半期)は主力のイラスト制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT」で新バージョンの販売が好調だったうえ、サブスクリプション契約と買い切り版の価格改定を実施したことも寄与し、経常利益は前年同期比2.5倍の5.1億円に急拡大して着地。15日には発行済み株式数の1.92%にあたる60万株または5億円を上限に自社株買いを実施すると発表している。
┌ 経常利益 ┐ 増益 予想
コード 銘柄名 増益率 7-9月期 連続期数 PER
<5842> インテグラル 2852 6642 1 - *
<6523> PHCHD 1723 10173 1 12.6 *
<7685> バイセル 321 973 4 29.8
<4919> ミルボン 317 1557 1 24.3
<5208> 有沢製 303 1573 1 15.5
<6340> 渋谷工 281 3364 5 11.8
<1982> 日比谷設 270 2347 3 18.4
<7972> イトーキ 267 972 1 11.1
<2329> 東北新社 261 606 2 23.1
<8595> ジャフコG 235 5089 2 -
<2109> DM三井製糖 229 3012 1 14.6
<8871> ゴールドクレ 228 1793 1 24.6
<5027> エニマインド 219 545 2 43.0 *
<3978> マクロミル 200 853 1 14.7 *
<7721> 東京計器 200 435 1 19.3
<3104> 富士紡HD 192 1468 4 14.5
<4820> EMシステム 170 2175 2 25.1
<2737> トーメンデバ 165 3480 1 8.3
<4180> Appier 162 836 2 76.1 *
<6118> アイダ 156 1825 4 10.9
<6332> 月島HD 155 1563 3 14.5
<6023> ダイハツデ 150 1280 7 11.9
<3465> ケイアイ不 147 3819 1 9.0
<3663> セルシス 146 519 4 31.2
<1885> 東亜建 144 7211 1 8.6
<6235> オプトラン 138 2548 1 13.6
<3182> オイシックス 136 2710 1 17.7
<9247> TREHD 134 4270 3 11.9
<5702> 大紀ア 115 1686 1 20.1
<6080> M&Aキャピ 112 3489 2 14.8
<2288> 丸大食 107 1418 2 9.2
<4107> 伊勢化 106 2316 4 23.2
<8897> ミラースHD 105 2330 3 6.2
<8793> NECキャピ 101 1642 4 10.0
※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。23年7-9月期の経常利益が5000万円未満の銘柄、今期最終赤字を見込む銘柄は除いた。
株探ニュース