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1961 三機工業

東証P
2,843円
前日比
-27
-0.94%
PTS
2,845.9円
11:07 11/27
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.9 1.49 3.87 23.32
時価総額 1,554億円
比較される銘柄
ダイダン, 
住友電設, 
新日本空調

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24年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第1弾〕 28社選出 <成長株特集>

 3月、6月、9月、12月を本決算月とする企業の24年7-9月期決算発表がほぼ出そろった。本特集では、直近3ヵ月実績である7-9月期に利益を大きく伸ばした企業にスポットライトを当てた。

 今回は、本決算月にかかわらず、時価総額1500億円以上の銘柄(銀行、保険を除く)を対象に、24年7-9月期の経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した28社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。

 増益率トップとなったのは、さくらインターネット <3778> [東証P]。24年7-9月期(第2四半期)は6月に本格提供を開始した生成AI向けGPU(画像処理半導体)クラウドサービスで、8月に第1次投資計画分(「NVIDIA H100 Tensor コアGPU」約2000基)の収益化を達成し、経常利益は10億円(前年同期比10.2倍)と過去最高益を達成した。併せて、GPU基盤の早期整備に向けて、米エヌビディア<NVDA>から最先端モデルGPU搭載サーバーなどを追加調達すると発表している。

 2位に入った科研製薬 <4521> [東証P]の7-9月期(第2四半期)は売上高331億円(前年同期比83.8%増)、経常利益168億円(同7.5倍)といずれも四半期ベースの過去最高を大幅に更新した。アトピー性皮膚炎対象の新規多重特異性抗体「NM26」の知的財産譲渡及び販売提携オプション契約に基づき、総額8600万ドルの契約一時金を米ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>、スイスのバイオ医薬品企業ニューマブ社から受け取ったことが収益を押し上げた。

 3位リスト入りしたアステラス製薬 <4503> [東証P]の7-9月期(第2四半期)は経常利益が前年同期比4.1倍の385億円に拡大。主力の前立腺がん治療薬「イクスタンジ」が適応症の拡大で米国を中心に大きく伸びたほか、尿路上皮がん向け治療薬「パドセブ」や地図状萎縮を伴う加齢黄斑変性治療剤「アイザーヴェイ」などの販売も好調だった。為替差損の改善もプラスに働いた。業績好調に伴い、25年3月期通期の税引き前利益を従来予想の430億円→700億円(前期比2.8倍)に大幅上方修正している。

 続く4位のレゾナック・ホールディングス <4004> [東証P]は半導体市況やデータセンター向け需要の回復を背景に、主力の半導体後工程材料やハードディスクメディアの販売数量が大幅に増加し、7-9月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比3.8倍の160億円に膨らんだ。併せて、24年12月期通期の同利益予想を上方修正したことも評価され、株価は13日に約5年7ヵ月ぶりの高値をつけている。

 半導体関連ではこのほか、半導体試験装置で世界大手のアドバンテスト <6857> [東証P]、半導体用テープを手掛ける粘接着素材大手のリンテック <7966> [東証P]、半導体計測器具のプローブカードを主力とする日本マイクロニクス <6871> [東証P]、真空技術に定評がある半導体製造装置メーカーのアルバック <6728> [東証P]、半導体フォトレジストで世界首位級の東京応化工業 <4186> [東証P]がリスト入りしている。

 5位にリストアップされたDIC <4631> [東証P]の7-9月期(第3四半期)経常利益は75.4億円(前年同期比3.8倍)と3四半期連続の大幅増益を達成した。パッケージ用インキ、顔料、エレクトロニクスやモビリティに関連する高付加価値製品の出荷数量が増加し、数量品目構成が改善したことに加え、原料価格が前年同期に比べて下落傾向にあるなか、海外の印刷インキを中心に販売価格の維持に取り組んだことが奏功した。

 6位のラクス <3923> [東証P]はインボイス制度や電子帳簿保存法を追い風に、クラウド事業で主力サービスの経費精算システム「楽楽精算」や電子請求書発行システム「楽楽明細」の顧客数が大きく増加した。好調な業績を踏まえ、25年3月期通期の経常利益予想と配当計画を上方修正している。

 10位の三機工業 <1961> [東証P]は建築設備事業でビル空調衛生、産業空調、電気で大型の繰越工事が順調に進捗する中、EV電池工場など利益率の高い大型工事が完成し、7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期比3.0倍の45.5億円に急拡大して着地。併せて、25年3月期通期の同利益予想を33期ぶりの最高益見通しに大幅上方修正するとともに、配当予想も増額修正したことが好感され、株価は11日に約34年4ヵ月ぶりとなる上場来高値更新を果たした。

            ┌ 経常利益 ┐   増益  予想
コード 銘柄名    増益率  7-9月期 連続期数  PER
<3778> さくらネット   917   1007    3   115
<4521> 科研薬      653   16812    1  11.8
<4503> アステラス    307   38547    2  56.3 *
<4004> レゾナック    281   16014    1  21.5
<4631> DIC      277   7541    3  18.9
<3923> ラクス      231   2322    9  48.7
<6753> シャープ     227   11644    1   129
<5938> LIXIL    225   7364    1  63.1 *
<9107> 川崎汽      218  112479    2   6.1
<1961> 三機工      200   4552    5  13.5

<6857> アドテスト    198   60715    2  56.9 *
<7966> リンテック    186   6676    3  12.3
<9401> TBSHD    179   6402    1  15.4
<6871> 日本マイクロ   174   3197    1  17.6
<1941> 中電工      169   5549    1  11.5
<9513> Jパワー     140   36014    3   7.3
<1719> 安藤ハザマ    138   6067    3  12.3
<6728> アルバック    135   6879    4  13.4
<8604> 野村       134  133010    3   - *
<9101> 郵船       134  163452    2   5.7

<9104> 商船三井     119  140377    2   5.6
<4114> 日触媒      117   6007    1  17.0 *
<6586> マキタ      114   29985    2  20.3 *
<4523> エーザイ     111   15566    1  30.3 *
<7148> FPG      111   5437    8  11.4
<4186> 東応化      107   9924    4  21.0
<9031> 西鉄       104   7388    1  10.1
<5741> UACJ     103   5214    2  12.8 *

※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。「*」は国際会計基準、米国会計基準を採用する銘柄。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。

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