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話題株ピックアップ【昼刊】:クオリプス、SOMPO、東ガス

■ID&EHD <9161>  4,680円  +700 円 (+17.6%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 ID&Eホールディングス<9161>はストップ高カイ気配。19日取引終了後、東京海上ホールディングス<8766>から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格を1株6500円としており、これにサヤ寄せする格好をなっている。両社は2020年から防災・減災・モビリティー・スマートシティなどの分野で協業を進めてきた経緯があり、この関係を更に強化する狙いがある。買い付け予定数は1504万7676株(下限998万8600株、上限設定なし)、買い付け期間は11月20日から来年1月15日まで。TOB成立後にID&EHD株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は19日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■クオリプス <4894>  4,975円  +700 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 クオリプス<4894>がストップ高の水準となる前営業日比700円高の4975円に買われた。iPS細胞由来の心筋シートの実用化を目指すバイオベンチャーの同社は19日、医薬品医療機器総合機構(PMDA)に対し、臨床関連の申請資料の一部を提出したと発表。これを材料視した買い注文が集まったようだ。クオリプスはPMDAの訪問時に追加の質問事項を受けたとし、回答とともに追加の臨床関連申請資料を11月末から12月初旬にかけて提出する予定としている。同社は11月14日の9月中間期決算発表時に心筋シートについて、18日にPMDAを訪問して相談を行うのと同時に、臨床に関する申請書類を提出する予定だと明らかにしていた。更に、来年1月17日に再びPMDAを訪問し、議論を行った後に、残りの書類を提出する予定も公表している。クオリプスは対話を通じてPMDAに新製品に対する理解を深めてもらうことが承認の確率を高めるために必要と判断。全ての申請書類を提出することも可能としながらも、段階的に申請書類を提出し議論を重ねることで、PMDAとの合意形成などを図る構えを示している。

■SOMPO <8630>  3,992円  +428 円 (+12.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 SOMPOホールディングス<8630>がカイ気配スタートで4連騰、7月2日につけた3595円を気配値のまま通過し、上場来高値圏に突入した。国内メガ損保の一角で海外事業にも注力している。19日取引終了後に25年3月期業績予想の修正を発表、経常利益段階で従来予想の3200億円から5500億円(前期比13%増)に大幅増額し、減益予想から一転して2ケタ増益予想に変わった。今期の年間配当についても従来予想の112円から132円に20円の大幅増配を決めており、配当利回りは前日終値換算で3.7%となる。更に発行済み株式数の7.44%にあたる7200万株、金額ベースで1550億円を上限とする自社株買いを実施することも併せて発表した。好材料目白押しで上値を見込んだ投資資金が集中する格好となっている。

■東京ガス <9531>  4,272円  +452 円 (+11.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 東京ガス<9531>は急伸。米投資ファンドのエリオット・インベストメント・マネジメントが19日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、東ガス株の保有割合が5.03%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入っている。保有目的は「投資。なお、状況等に応じ、発行会社及び/又はその関係会社との間で議論を行い、又はこれらに対して重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は11月12日。

■セブン&アイ <3382>  2,642.5円  +204.5 円 (+8.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が急伸し、年初来高値を更新した。NHKが19日、会社の創業家側を中心に設立する特別目的会社がメガバンク3行や米大手金融機関などから8兆円を超える資金を調達したうえで、セブン&アイのTOB(株式公開買い付け)を実施し、今年度中に手続きを完了させる案を軸に調整を進めていることが明らかになった、と報じた。同社に対してはカナダのコンビニエンスストア大手のクシュタール社が7兆円規模の買収提案を行っている。今回の報道を受け、傘下のイトーヨーカ堂の創業家側による史上最大規模のMBO(経営陣が参画する買収)が実現する可能性が意識され、買いが集まったようだ。

■小林製薬 <4967>  5,695円  +317 円 (+5.9%)  11:30現在
 小林製薬<4967>が大幅反発している。19日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、香港に本拠を置く投資運用会社オアシス・マネジメントの株式保有割合が5.20%から7.54%に上昇したことが判明しており、需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的としてポートフォリオ投資及び株主価値を守るため重要提案行為を行うことがあるとしており、報告義務発生日は11月12日。

■モリト <9837>  1,522円  +78 円 (+5.4%)  11:30現在
 19日に業績修正を発表。「今期配当を5円増額修正」が好感された。
 モリト <9837> [東証P] が11月19日大引け後(15:30)に配当修正を発表。24年11月期の年間配当を従来計画の58円→63円(前期は55円)に増額修正した。
  ⇒⇒モリトの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「アパレル関連のMs.IDを子会社化」も買い材料。
 服飾雑貨の製造・輸入・販売を手掛けるMs.IDの全株式を取得し子会社化する。
 同時に発表した「上場35周年記念品を贈呈」も買い材料。
 24年11月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、上場35周年記念品としてQUOカード500円分を贈呈する。

■川崎重工業 <7012>  6,424円  +134 円 (+2.1%)  11:30現在
 川崎重工業<7012>が続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「航空機エンジンのMRO(修理・整備)事業に参入する」と報じられており、これが材料視されているようだ。記事によると、民間航空機事業の新たな柱に育てる方針で、31年度までに年間50台以上を整備できるようにし、年500億円以上の売上高を目指すという。MROは航空会社が保有する機体の増加に伴って成長が見込まれることから、今後の業績への貢献が期待されている。

■サンマルク <3395>  2,392円  +42 円 (+1.8%)  11:30現在
 サンマルクホールディングス<3395>は続伸している。19日の取引終了後、自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自社株買いの実施と、飲食店「牛かつもと村」を運営するB級グルメ研究所ホールディングス(東京都渋谷区)などの株式取得を発表。これを材料視した買いが入ったようだ。同社は取得総数50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.45%)、取得総額11億7500万円を上限とする自社株買いをToSTNeT-3により実施すると開示。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、サンマルクは19日終値の2350円で48万600株の買い付けを行った。サンマルクはB級グルメ研究所ホールディングスとともに、子会社を通じ台湾で飲食店経営を展開するBQ International(東京都武蔵野市)の株式も取得し、両社を子会社化する予定。インバウンド観光客や海外展開に強みを持つ牛カツ定食業態を中核とする企業をグループ内に取り込み、事業の成長につなげる。取得価格は概算で合計105億円。サンマルクは100億円の借入を行う。

■新日本科学 <2395>  1,445円  +17 円 (+1.2%)  11:30現在
 新日本科学<2395>はしっかり。この日朝方、SBIホールディングス<8473>との共同ファンド「SBI US Gateway Fund」と、米国でベンチャーキャピタル事業を手掛けるPlug and Play(プラグ・アンド・プレイ)がパートナーシップ契約を締結したと発表した。プラグ・アンド・プレイの参画により、同社が持つ広範なグローバルネットワークとイノベーションの専門知識を生かして投資先企業を指導・支援し、共同ファンドの投資先企業に対し戦略的な成長機会が提供されることが期待されるという。

■三菱重工業 <7011>  2,371円  +21 円 (+0.9%)  11:30現在
 三菱重工業<7011>が続伸し最高値更新を視野に置くほか、日本製鋼所<5631>が続伸し連日の年初来高値更新、このほかIHI<7013>、川崎重工業<7012>、東京計器<7721>など防衛関連株が軒並み上値を追っている。トランプ次期政権発足で日本の防衛予算拡大が促されるとの思惑に加え、直近ではロシア・ウクライナ間の紛争激化で前日の欧州株市場が全面安に売り込まれており、地政学リスクの高まりが東京市場でも防衛関連銘柄の株価を刺激している。更に、石川製作所<6208>や豊和工業<6203>、日本アビオニクス<6946>など同関連に位置付けられる中小型株も動意する銘柄が相次いでいる。

■トリドール <3397>  3,507円  +22 円 (+0.6%)  11:30現在
 トリドールホールディングス<3397>が5営業日ぶりに反発している。同社は19日、韓国ロッテグループ傘下企業とマスターフランチャイズ契約を締結したことを明らかにしており、今後の展開が期待されているようだ。この契約に伴い、同社は韓国で「丸亀製麺」の再展開を推進する予定。25年中にソウル市内に1号店をオープンする計画で、本格的な讃岐うどんを提供するレストランチェーンのフラッグシップ店としての地位確立を目指すとしている。

■PI <4290>  664円  +4 円 (+0.6%)  11:30現在
 プレステージ・インターナショナル<4290>が反発している。19日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を75万株(発行済み株数の0.59%)、または5億円としており、取得期間は12月2日から来年2月15日まで。同社では25年3月期からの中期経営計画で自社株の取得を通じた総株主還元として「3年目までに総還元性向70%以上」を目標として掲げており、この基本方針に則り取得するとしている。

■宝ホールディングス <2531>  1,216.5円  +5.5 円 (+0.5%)  11:30現在
 宝ホールディングス<2531>はしっかり。19日取引終了後、傘下の宝酒造インターナショナルがドイツの食材卸売り会社Kagerer & Co.(カーゲラー社)の出資持ち分90%を取得して連結子会社にすると発表した。カーゲラー社の取引先ネットワークを活用して東欧・北欧など新規市場の開拓を加速し、ドイツを起点に日本食材卸事業の飛躍的な成長を実現するという。

■東テク <9960>  2,499円  -266 円 (-9.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 東テク<9960>がウリ気配スタート。19日の取引終了後、既存株主による株式の売り出しを決議したと発表。短期的な需給悪化を警戒した売りが膨らんだようだ。売出株式数は274万5700株で、需要状況に応じた上限41万1800株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。売出価格は11月27日から12月2日までのいずれかの日に決める。

■キューブ <7112>  519円  +80 円 (+18.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 キューブ<7112>がストップ高の519円水準でカイ気配となっている。19日の取引終了後、24年12月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感されている。毎年12月末時点で2単元(200株)以上を保有する株主を対象に、同社の店舗・国内公式オンラインストアで利用可能な1万円相当のポイント(1万ポイント)を贈呈する。

●ストップ高銘柄
 KADOKAWA <9468>  4,445円  +700 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在
 セルシード <7776>  575円  +80 円 (+16.2%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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