Veritas In Silico---3Qは減収なるも期初計画を据え置き
Veritas In Silico<130A>は13日、2024年12月期第3四半期(24年1月-9月)決算を発表した。事業収益が前年同期比40.9%減の1.65億円、営業損失が1.21億円(前年同期は0.39億円の利益)、経常損失が1.43億円(同0.37億円の利益)、四半期純損失が1.45億円(同0.35億円の利益)となった。
mRNA標的低分子創薬事業においては、創薬プラットフォーム ibVISを活用し、東レ、塩野義製薬、ラクオリア創薬、並びに武田薬品工業との共同創薬研究を進めており、さらなる提携先の獲得に向け、mRNA標的低分子創薬に関心を持つ国内外の製薬会社を対象に、同社のプラットフォーム技術紹介等のアプローチを進めた。さらに将来の事業多角化に向け、核酸医薬品をはじめ、mRNA標的医薬品の自社パイプラインを創出する取り組みを進めた。核酸医薬品の開発においては、同社は既にp53遺伝子のmRNAの量を低下させ、タンパク質の発現を抑制する核酸医薬品の一種、アンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)を同定し、日本国内での特許取得とともに、さらに効率よく活性の高いASOを取得するための独自研究を進めている。また三菱ガス化学との間では、ASOの研究・開発・製造を目的とした協業の可能性について、2023年12月より継続的に検討を進めている。
2024年12月期通期の業績予想については、売上高が前期比87.6%増の6.76億円、営業利益が同284.4%増の1.44億円、経常利益が同257.6%増の1.28億円、当期純利益が同229.0%増の1.08億円とする期初計画を据え置いている。
《NH》
提供:フィスコ