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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い継続も上値の重さを意識


11日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米国の良好な景況感を背景に、米トランプ次期政権の政策を期待したドル買い地合いが続く見通し。ただ、今晩は材料が乏しく、上値の重さが意識されそうだ。

米大統領選の通過で政治情勢の不透明感はいったん払拭され、前週末の取引で安全通貨の円が売られた。また、トランプ次期政権の発足で減税や関税措置による影響で金利高・ドル高も継続。ミシガン大学消費者信頼感指数の改善でドル買いに振れ、ユーロ・ドルは1.0680ドル台に軟化し、ドル・円は152円80銭台で下げ渋った。週明けアジア市場はドル買いが継続し、ドル・円は152円半ばから153円半ばに浮上した。

この後の海外市場は米国の一部休場で薄商いが予想される。米連邦準備制度理事会(FRB)当局者はハト派スタンスを維持しており、金利高・ドル高は限定的となりそうだ。ただ、今週発表される消費者物価指数(CPI)は前回から加速が見込まれる。インフレ再加速なら現行の緩和的な金融政策への影響が生じる可能性があるため、ドルは売りづらい展開に。一方、ドル・円は154円台では売りが強まるため、上値が重いだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・特になし

《CS》

 提供:フィスコ

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