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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6432 竹内製作所

東証P
4,920円
前日比
+55
+1.13%
PTS
4,921円
15:19 11/14
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
7.7 1.39 4.07 34.71
時価総額 2,411億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ラリー再来あるか?トランプ相場の牽引役を狙え!


「ラリー再来あるか?トランプ相場の牽引役を狙え!」

●トランプ返り咲きで株高実現へ

 「またトラ」だ。正直ハリス氏有利と見ていたので、驚いてしまった。早速4年前まではよく見ていたトランプ氏のX(旧ツイッター)を再び覗いてみた。

 トランプ氏のツイッターは、以前は重要案件を議会の審議も無視してドンドン先出し配信していた。その中には株式投資に役立つものも多く、参考になったものだ。今後もそれが続くのかは不明ではあるものの、しばらくはチェックを続けてみるつもりだ。

 こんなことをするつもりになっているのも、もちろん「トランプ・ラリー」に期待してのことだ。いまから8年前、2016年にトランプ氏が大統領選挙に勝利した時のことを忘れない。米国、そして東京市場も「とんでもない人物が大統領になるんだ」とショックを受けて、急落してしまった。日経平均株価は1000円以上もの暴落となった。逆に、円相場は一気に4円ほど上昇した。現在では考えられないことだが、私も悪名高いトランプ氏では経済はめちゃくちゃ、日本経済もとんでもないことになる、と警戒した記憶がある。

 ところが、一夜明けると市場は急変した。円が急落する一方で、米国株式市場、そして東京市場も急反発し、「前日の下げはなんだったのか」と思うほどのV字回復となった。驚きはそれで終わらなかった。上昇を開始した株式市場はそのまま上がり続け、とうとう翌2017年も年間を通して上昇し、「トランプ・ラリー」として記録に残るほどの相場になったのだ。果たして、今回もその再来はあるのか? 選挙前に、選挙が終わればどちらが勝利しても株価は上がる――こう主張してきた私なので、もちろん再来はあって欲しいものの、今回は前回と異なる大きな壁がある。

 それはウクライナ・ロシア戦争、イスラエル・ハマス戦争。これらの壁だ。ご承知のように、トランプ氏の選挙期間中のサービストークでは、これらの戦争をたちまち終わらすことができると強調していたが、実際はそんなことはほぼ不可能であり、以前のようなトランプ・ラリーの再来はかなり困難だと見ておかざるを得ない。それでも、トランプ氏は接戦が予想された大統領選で圧勝してみせた支持基盤と政治的腕力の持ち主なので、期待はしてみたいところだ。それにラリーまでは至らなくても単なる株高が続いてくれるだけでも十分だ。これなら実現の確率は高い。

●活躍期待される建機、住宅、食品、旅行関連

 トランプ氏の選挙公約である減税の実施だけでも消費が拡大、株を押し上げることになる。幸い、FRB(米連邦準備制度理事会)は金利を0.25%引き下げた。これにはトランプ氏も大満足のはずであり、しばらく金融のかじ取りはパウエル議長に任せておくだろう。となると、どんな銘柄が有望か。かつてのトランプ・ラリーの時には、トランプ氏はインフラの整備を公約、特にメキシコ国境に壁(米国版の万里の長城)を築くと叫んでいたため、建設機械株などが人気化した。今回は国境の壁を完成させると選挙戦で語っていた。世界恐慌の真っ只中で建設されたフーバーダムの21世紀版を考えていると見てよく、それによって経済の新成長を目指すと考えられる。トランプ氏なら実行に取り掛かる可能性も高い。また、他国からの輸入品に高い関税をかけることが警戒されているが、関税をかける気にならない分野もある。音楽やゲーム、あるいは旅行、お菓子やラーメンなどの食品だ。

 以上のような観点から投資魅力があるのは、まずは建機関連でコマツ <6301> [東証P]、日立建機 <6305> [東証P]、竹内製作所 <6432> [東証P]となる。コマツは建設機械で国内首位(世界2位)、日立建機は2位(世界3位)、竹内はミニショベルで首位であり、米国でのブランド力も高い。もちろん、米国ではキャタピラー<CAT>が絶対王者として君臨するが、米国は広いため日本メーカーの進出領域は広く、今後もその拡大は続くと見てよい。

 金利引き下げと減税は住宅需要を喚起する。そのため、米国で住宅事業を展開している住友林業 <1911> [東証P]、大和ハウス工業 <1925> [東証P]、積水ハウス <1928> [東証P]は見直される可能性が高い。

 食品分野では、メキシコ、米国で圧倒的なブランド力を持つインスタントラーメンといえば、東洋水産 <2875> [東証P]だ。株価はなかなか浮上してこないが、そろそろ見直されてもよい頃だ。米国で販売が好調な食品といえば、キッコーマン <2801> [東証P]の醤油がある。株価の急騰はまずないものの、緩やかな上昇ならあり得る。

 米国は世界で最も裕福な国だ。そのため、多くの国民が旅行や趣味に、われわれ日本人より簡単にカードを使う。当然日本にも多くの観光客が訪れて全国各地を巡り、あれこれとショッピングや食事を楽しむ。その恩恵を受けるのは羽田や成田のターミナルビルで免税店を運営する日本空港ビルデング <9706> [東証P]、全国各地の観光地で地域限定のお菓子を販売する寿スピリッツ <2222> [東証P]であり、株も魅力的だ。

2024年11月8日 記

株探ニュース

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