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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い継続も日銀政策や中東情勢にらみ


1日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米雇用統計がほぼ想定に沿った内容なら、軟着陸期待のドル買いが先行。ただ、日銀の追加利上げ観測やイランのイスラエルに対する反撃が警戒され、円買いがドルの上値を抑えそうだ。

前日の取引で米コアPCE価格指数は鈍化せず、連邦準備制度理事会(FRB)の緩和的な金融政策への観測は後退。それを受け金利高・ドル高の展開となり、ユーロ・ドルは1.0840ドル台に軟化した。一方、日銀は現行の金融政策を維持したが、声明や植田総裁の見解から12月利上げに思惑が広がり、ドル・円は円買い主導で151円80銭台に下げた。ただ、本日アジア市場でドルに買戻しが強まり、152円台に持ち直した。

この後の海外市場は米雇用統計にらみ。非農業部門雇用者数は前回から減少も低水準の失業率は横ばい、平均時給は高止まりが予想され、ソフトランディング期待のドル買いは継続。ただ、ISM製造業景況感指数が引き続き50を下回れば、過度なドル買いを抑制する。一方、米大統領選を控え、財政拡張をにらみドル買いに振れやすい。半面、イスラエルの報復攻撃に対するイランの反撃が警戒され、円買いがドルの上値を抑える。

【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・10月製造業PMI改定値(予想:50.3、速報値:50.3)
・21:30 米・10月非農業部門雇用者数(予想:+10.1万人、9月:+25.4万人)
・21:30 米・10月失業率(予想:4.1%、9月:4.1%)
・21:30 米・10月平均時給(前年比予想:+4.0%、9月:+4.0%)
・22:45 米・10月製造業PMI改定値(予想:47.8、速報値:47.8)
・23:00 米・10月ISM製造業景況指数(予想:47.6、9月:47.2)
・23:00 米・9月建設支出(前月比予想:0.0%、8月:-0.1%)

《CS》

 提供:フィスコ

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