日経平均VIは大幅に上昇、重要イベント控え警戒感
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は14時5分現在、前日比+3.59(上昇率13.82%)の29.56と大幅に上昇している。なお、今日ここまでの高値は29.84、安値は28.98。
昨日の米株式市場で主要指数が下落した流れを受け、今日の日経225先物は下落して始まり、取引開始後も軟調な展開となっている。こうした中、今日は取引終了後に植田総裁の会見、今晩は9月の米個人消費支出(PCE)物価指数発表、明日は10月の米雇用統計発表、11月5日には米大統領選の投開票と、重要イベントが控えており、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードが広がりやすく、今日の日経VIは昨日の水準を上回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。
《SK》
提供:フィスコ