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話題株ピックアップ【夕刊】(3):信越化、UBE、No.1

■信越化学工業 <4063>  5,593円  -167 円 (-2.9%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 信越化学工業<4063>が6日続落。前週末25日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比5.9%増の1兆2664億6000万円、経常利益は同3.6%増の4429億2400万円、最終利益は同2.4%減の2941億1700万円だった。直近3カ月間の7~9月期では2ケタの増収で最終増益を確保した。一方、通期の業績予想は据え置いており、業績の上振れを見込んで買い持ち高を構築した投資家には物足りない結果となって、売りが膨らんだようだ。9月中間期では海外子会社の配当を今期から実施したことに基づく税金費用の一時的な増加を背景に、最終減益となった。

■UBE <4208>  2,500円  -12 円 (-0.5%)  本日終値
 UBE<4208>が軟調。前週末25日取引終了後に4~9月期連結業績予想の修正を発表。売上高を2380億円から2430億円(前年同期比11.4%増)へ上方修正した一方、純利益を80億円から3億円(同96.7%減)へ大幅下方修正しており、これを嫌気する見方が広がった。売上高については、エラストマーが原料価格の上昇に伴い販売価格が上昇したことが寄与する。利益面では持ち分法適用会社の解散に伴う損失計上が響く見通し。

■No.1 <3562>  1,015円  +150 円 (+17.3%) ストップ高   本日終値
 No.1<3562>がストップ高。前週末25日の取引終了後、25年2月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年2月末と8月末時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に、QUOカード1万5000円分を年2回(年3万円分)贈呈する。

■セーラー広告 <2156>  579円  +80 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値
 セーラー広告<2156>が後場急伸。この日、衆院選投開票から一夜明けて石破茂首相が記者会見を行い、地方創生について「早急に具体化する」と述べたことから、広告やイベントなど地域ブランディングに関する実績が多い同社が関連銘柄として買われたようだ。また、産直アプリ「ポケットマルシェ」を運営する雨風太陽<5616>や、企業の自治体向けマーケティング支援を行うイシン<143A>なども急伸している。

■ベースフード <2936>  529円  +53 円 (+11.1%) 一時ストップ高   本日終値
 ベースフード<2936>が4連騰。前週末25日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、メルコホールディングス<6676>の牧寛之社長の保有割合が19.08%から22.38%に上昇したことが判明した。牧氏は16日に提出された大量保有報告書で8.36%を保有していることが判明して以降、ベースフード株を買い増していることから、需給思惑的な買いを呼び込んだもよう。保有目的は主要株主として長期安定保有するとしており、重要提案行為などを行う予定はないとしている。

■セレス <3696>  1,413円  +113 円 (+8.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 セレス<3696>は反発。前週末25日の取引終了後、上場10周年を迎えたことに伴い、24年12月期に記念配当20円を実施すると発表した。従来予想の普通配当20円とあわせ、年40円(前期20円)となる見通し。これが好感された。

■メタプラネット <3350>  1,150円  +77 円 (+7.2%)  本日終値
 メタプラネット<3350>は大幅反発。正午ごろ、総額16億円のビットコインを追加購入したと発表しており、好材料視された。購入枚数は156.783ビットコインで、平均購入価格は1ビットコイン当たり1020万5188円。今回の追加購入により、同社のビットコイン保有枚数は1018.17ビットコインとなる。

■テクノスマート <6246>  1,744円  +114 円 (+7.0%)  本日終値
 テクノスマート<6246>が大幅反発。前週末25日の取引終了後、25年3月期の単独業績予想について、売上高を210億円から217億円(前期比12.8%増)へ、営業利益を25億円から31億円(同19.8%増)へ、純利益を17億1000万円から21億円(同16.4%増)へ上方修正したことが好感された。各案件の進捗率の精査や原価低減策が奏功したことなどが要因としている。

■ブルドックソース <2804>  1,777円  +95 円 (+5.7%)  本日終値
 ブルドックソース<2804>が大幅高で5日ぶりに反発。前週末25日の取引終了後に上限を60万株(発行済み株数の4.44%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は10月28日から来年10月27日までで、資本効率の向上及び株主還元の拡充が目的としており、将来の株式の希薄化懸念を払拭するため、取得した全株式を25年11月14日付で消却するとしている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は営業損益が6000万円の赤字(前年同期3億6100万円の黒字)だった。消費者の節約志向が響き家庭用ソースの売り上げが鈍化したものの、好調な外食市場への売り上げが増加した業務用ソースが伸長し、売上高は73億1200万円(前年同期比0.8%増)と増収となった。ただ、研究開発拠点「TATEBAYASHIクリエイションセンター」新設に伴う減価償却費や原材料費の増加により、営業赤字を余儀なくされた。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高150億5000万円(前期比3.9%増)、営業利益3億円(同83.1%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、埼玉県川口市の旧鳩ヶ谷工場跡地を25年5月20日の予定で売却すると発表した。それに伴い、固定資産譲渡益約21億円を26年3月期第1四半期に特別利益として計上するとしている。

■大末建設 <1814>  1,635円  +83 円 (+5.4%)  本日終値
 大末建設<1814>が7日ぶりに反発。前週末25日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の392億円から410億円(前年同期比13.1%増)へ、営業利益が7億9000万円から11億1000万円(同4.8倍)へ、純利益が5億1000万円から7億5000万円(同2.7倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。受注が好調だったことに加え、手持ち工事の進捗が順調に推移したことが要因。また、上期に予定していた投資関連の費用が下期にずれ込んだことも寄与した。

●ストップ高銘柄
 プロディライト <5580>  1,302円  +300 円 (+29.9%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 アール・エス・シー <4664>  800円  -150 円 (-15.8%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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