話題株ピックアップ【夕刊】(1):中外薬、プレミアG、キッコマン
■中外製薬 <4519> 7,855円 +986 円 (+14.4%) 一時ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
中外製薬<4519>が大幅高。同社が前週末25日取引終了後に発表した24年12月期第3四半期(1~9月)決算は最終利益が前年同期比26%増の2957億5800万円と大幅な伸びを達成、特に7~9月期は同41%増益と著しい利益成長を果たした。血友病治療薬や関節リウマチ治療薬などが海外で想定を上回る好調に推移し全体収益を押し上げている。これを受けて通期の見通しについて最終利益は期初見通しの3355億円から3880億円(前期比16%増)に増額している。今期の年間配当については従来計画の82円をいったん未定に変更しており、配当増額に対する期待も買い人気を助長している格好だ。
■プレミアグループ <7199> 2,435円 +271 円 (+12.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
プレミアグループ<7199>が急反発し年初来高値を更新。前週末25日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高180億9200万円(前年同期比20.2%増)、営業利益40億5000万円(同46.6%増)、純利益27億7100万円(同34.3%増)と大幅増収増益となったことが好感された。ファイナンス事業で、自動車販売店の有料会員化による囲い込み活動が堅調に進捗しクレジット債権残高が順調に積み上がったほか、積極的な有料会員化が奏功し故障保証残高も増加した。カープレミアクラブの会費増加と各事業の費用低減効果により、営業利益以下の利益は大幅増益となった。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高400億円(前期比26.8%増)、純利益54億円(同17.2%増)の従来見通しを据え置いている。
■プレイド <4165> 933円 +51 円 (+5.8%) 本日終値
プレイド<4165>が5営業日ぶりに反発。同社はきょう、グループのRightTouchが、カスタマーサポートのあらゆる顧客接点で活用できる生成AI「Right Intelligence」を発表したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。Right Intelligenceは、プレイドの提供するCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」とリアルタイム解析基盤を共通とするカスタマーサポート向けプロダクト「RightConnect」に実装され、今後ニーズにあわせて機能を追加していく予定だという。
■キッコーマン <2801> 1,795円 +90 円 (+5.3%) 本日終値
キッコーマン<2801>が反発。前週末25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を1100万株(発行済み株数の1.15%)、または150億円としており、取得期間は11月8日から来年3月31日まで。経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行するためとしている。
■ミスミグループ本社 <9962> 2,653.5円 +131 円 (+5.2%) 本日終値
ミスミグループ本社<9962>が大幅高。前週末25日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を3930億円から4012億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を460億円から491億円(同28.0%増)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想の増額も明らかにしており、これらが好感された。世界的な製造業を中心とする設備投資需要の緩やかな回復傾向が追い風。配当については中間配当を16円18銭から19円83銭へ、期末配当を20円44銭から20円59銭へ引き上げた。合計で年40円42銭(前期27円47銭)となる見通し。
■レーザーテック <6920> 22,270円 +1,030 円 (+4.9%) 本日終値
レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連は強弱観対立のなかも買い優勢の展開。前日に投開票された衆院選挙では自民・公明の与党が過半数を割り込むなど大敗し、政局不透明感から全体相場はリスク回避ムードが強い。しかし、輸出セクターの半導体製造装置関連株は国内政治の影響をあまり受けない面もある。前週末の米国株市場ではNYダウは軟調だったもののハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は上値指向を継続、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も1%あまりの上昇をみせた。また、足もと外国為替市場で1ドル=153円近辺の推移と円安水準でもみ合っており、これも半導体関連には追い風材料となっている。
■INFORICH <9338> 3,860円 +170 円 (+4.6%) 本日終値
INFORICH<9338>が大幅高で5日ぶりに反発。午前10時30分ごろ、現地時間25日にイギリスのロンドン市に子会社を設立したと発表したことが好感された。同社は現在、日本、香港、中国(一部フランチャイズ)、台湾で自社による「ChargeSPOT」の提供を行うほか、オーストラリアではモバイルバッテリーシェアリング事業者のイージー・チャージ社を運営。またタイ、シンガポール、マカオではフランチャイズで「ChargeSPOT」を展開している。今回のイギリス子会社設立は、欧米圏を含むグローバルでの展開を今後より一層加速させていく海外展開戦略の一環で、ヨーロッパ市場での基盤づくりを行うとしている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,707円 +107 円 (+4.1%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などが買われ業種別騰落率でも自動車セクター(自動車及び自動車部品メーカー)の上昇が目立っている。米国債券市場では長期債への売りが加速し、米10年債利回りは4.2%台後半まで上昇、これを受けて外国為替市場では日米金利差拡大からドル高・円安が一段と進んでいる。足もとで1ドル=153円台後半まで円安方向に振れており、輸出株の中でも特に為替感応度の高い自動車株には追い風となっている。トヨタの25年3月期の想定為替レートは1ドル=145円、またホンダの今期想定レートは140円と更に円高で設定されていることで、為替メリットへの期待が株価を刺激している。
■日経レバ <1570> 26,600円 +1,005 円 (+3.9%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高。前日に投開票された衆院総選挙は与党が大敗し、自民・公明両党を合わせた議席数が過半数を下回った。しかし、与党の大苦戦は事前に織り込み済みで先物短期筋の空売りが溜まっていたとみられ、寄り後の底堅い動きをみてショートポジションの手仕舞いを誘発、一気にアンワインドの動きに発展した。日経平均に連動する仕組みで組成された日経レバは価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることもあり、レバレッジ効果に期待した個人投資家を中心とした短期マネーの流入が活発化している。
■早稲田アカデミー <4718> 1,641円 +53 円 (+3.3%) 本日終値
早稲田アカデミー<4718>が3日ぶりに反発。前週末25日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の168億6500万円から169億7200万円(前年同期比6.2%増)へ、営業利益が10億3400万円から14億9900万円(同9.2%増)へ、純利益が6億3800万円から9億1400万円(同8.9%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。塾生数が計画を上回ったことに加えて、厳しい採用環境のなかで新規採用者数が予定を下回ったことやICT活用による業務効率の向上に努めたことで人件費が予定を下回ったことが要因。また、広告宣伝費・販売促進費、ICT関連投資の予算執行の一部を下期に変更したことも寄与したという。
株探ニュース
中外製薬<4519>が大幅高。同社が前週末25日取引終了後に発表した24年12月期第3四半期(1~9月)決算は最終利益が前年同期比26%増の2957億5800万円と大幅な伸びを達成、特に7~9月期は同41%増益と著しい利益成長を果たした。血友病治療薬や関節リウマチ治療薬などが海外で想定を上回る好調に推移し全体収益を押し上げている。これを受けて通期の見通しについて最終利益は期初見通しの3355億円から3880億円(前期比16%増)に増額している。今期の年間配当については従来計画の82円をいったん未定に変更しており、配当増額に対する期待も買い人気を助長している格好だ。
■プレミアグループ <7199> 2,435円 +271 円 (+12.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
プレミアグループ<7199>が急反発し年初来高値を更新。前週末25日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高180億9200万円(前年同期比20.2%増)、営業利益40億5000万円(同46.6%増)、純利益27億7100万円(同34.3%増)と大幅増収増益となったことが好感された。ファイナンス事業で、自動車販売店の有料会員化による囲い込み活動が堅調に進捗しクレジット債権残高が順調に積み上がったほか、積極的な有料会員化が奏功し故障保証残高も増加した。カープレミアクラブの会費増加と各事業の費用低減効果により、営業利益以下の利益は大幅増益となった。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高400億円(前期比26.8%増)、純利益54億円(同17.2%増)の従来見通しを据え置いている。
■プレイド <4165> 933円 +51 円 (+5.8%) 本日終値
プレイド<4165>が5営業日ぶりに反発。同社はきょう、グループのRightTouchが、カスタマーサポートのあらゆる顧客接点で活用できる生成AI「Right Intelligence」を発表したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。Right Intelligenceは、プレイドの提供するCX(顧客体験)プラットフォーム「KARTE」とリアルタイム解析基盤を共通とするカスタマーサポート向けプロダクト「RightConnect」に実装され、今後ニーズにあわせて機能を追加していく予定だという。
■キッコーマン <2801> 1,795円 +90 円 (+5.3%) 本日終値
キッコーマン<2801>が反発。前週末25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を1100万株(発行済み株数の1.15%)、または150億円としており、取得期間は11月8日から来年3月31日まで。経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行するためとしている。
■ミスミグループ本社 <9962> 2,653.5円 +131 円 (+5.2%) 本日終値
ミスミグループ本社<9962>が大幅高。前週末25日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を3930億円から4012億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を460億円から491億円(同28.0%増)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想の増額も明らかにしており、これらが好感された。世界的な製造業を中心とする設備投資需要の緩やかな回復傾向が追い風。配当については中間配当を16円18銭から19円83銭へ、期末配当を20円44銭から20円59銭へ引き上げた。合計で年40円42銭(前期27円47銭)となる見通し。
■レーザーテック <6920> 22,270円 +1,030 円 (+4.9%) 本日終値
レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連は強弱観対立のなかも買い優勢の展開。前日に投開票された衆院選挙では自民・公明の与党が過半数を割り込むなど大敗し、政局不透明感から全体相場はリスク回避ムードが強い。しかし、輸出セクターの半導体製造装置関連株は国内政治の影響をあまり受けない面もある。前週末の米国株市場ではNYダウは軟調だったもののハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は上値指向を継続、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も1%あまりの上昇をみせた。また、足もと外国為替市場で1ドル=153円近辺の推移と円安水準でもみ合っており、これも半導体関連には追い風材料となっている。
■INFORICH <9338> 3,860円 +170 円 (+4.6%) 本日終値
INFORICH<9338>が大幅高で5日ぶりに反発。午前10時30分ごろ、現地時間25日にイギリスのロンドン市に子会社を設立したと発表したことが好感された。同社は現在、日本、香港、中国(一部フランチャイズ)、台湾で自社による「ChargeSPOT」の提供を行うほか、オーストラリアではモバイルバッテリーシェアリング事業者のイージー・チャージ社を運営。またタイ、シンガポール、マカオではフランチャイズで「ChargeSPOT」を展開している。今回のイギリス子会社設立は、欧米圏を含むグローバルでの展開を今後より一層加速させていく海外展開戦略の一環で、ヨーロッパ市場での基盤づくりを行うとしている。
■トヨタ自動車 <7203> 2,707円 +107 円 (+4.1%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などが買われ業種別騰落率でも自動車セクター(自動車及び自動車部品メーカー)の上昇が目立っている。米国債券市場では長期債への売りが加速し、米10年債利回りは4.2%台後半まで上昇、これを受けて外国為替市場では日米金利差拡大からドル高・円安が一段と進んでいる。足もとで1ドル=153円台後半まで円安方向に振れており、輸出株の中でも特に為替感応度の高い自動車株には追い風となっている。トヨタの25年3月期の想定為替レートは1ドル=145円、またホンダの今期想定レートは140円と更に円高で設定されていることで、為替メリットへの期待が株価を刺激している。
■日経レバ <1570> 26,600円 +1,005 円 (+3.9%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高。前日に投開票された衆院総選挙は与党が大敗し、自民・公明両党を合わせた議席数が過半数を下回った。しかし、与党の大苦戦は事前に織り込み済みで先物短期筋の空売りが溜まっていたとみられ、寄り後の底堅い動きをみてショートポジションの手仕舞いを誘発、一気にアンワインドの動きに発展した。日経平均に連動する仕組みで組成された日経レバは価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることもあり、レバレッジ効果に期待した個人投資家を中心とした短期マネーの流入が活発化している。
■早稲田アカデミー <4718> 1,641円 +53 円 (+3.3%) 本日終値
早稲田アカデミー<4718>が3日ぶりに反発。前週末25日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の168億6500万円から169億7200万円(前年同期比6.2%増)へ、営業利益が10億3400万円から14億9900万円(同9.2%増)へ、純利益が6億3800万円から9億1400万円(同8.9%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。塾生数が計画を上回ったことに加えて、厳しい採用環境のなかで新規採用者数が予定を下回ったことやICT活用による業務効率の向上に努めたことで人件費が予定を下回ったことが要因。また、広告宣伝費・販売促進費、ICT関連投資の予算執行の一部を下期に変更したことも寄与したという。
株探ニュース