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話題株ピックアップ【昼刊】:プレミアG、中外薬、キッコマン

■プレミアグループ <7199>  2,432円  +268 円 (+12.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 プレミアグループ<7199>が急反発し年初来高値を更新している。前週末25日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高180億9200万円(前年同期比20.2%増)、営業利益40億5000万円(同46.6%増)、純利益27億7100万円(同34.3%増)と大幅増収増益となったことが好感されている。ファイナンス事業で、自動車販売店の有料会員化による囲い込み活動が堅調に進捗しクレジット債権残高が順調に積み上がったほか、積極的な有料会員化が奏功し故障保証残高も増加した。カープレミアクラブの会費増加と各事業の費用低減効果により、営業利益以下の利益は大幅増益となった。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高400億円(前期比26.8%増)、純利益54億円(同17.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■中外製薬 <4519>  7,542円  +673 円 (+9.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 中外製薬<4519>が大幅高。一時10%を超える上昇で7600円台まで値を飛ばし、今月15日にマド開け急伸でつけた上場来高値7652円に肉薄する展開となっている。同社が前週末25日取引終了後に発表した24年12月期第3四半期(1~9月)決算は最終利益が前年同期比26%増の2957億5800万円と大幅な伸びを達成、特に7~9月期は同41%増益と著しい利益成長を果たした。血友病治療薬や関節リウマチ治療薬などが海外で想定を上回る好調に推移し全体収益を押し上げている。これを受けて通期の見通しについて最終利益は期初見通しの3355億円から3880億円(前期比16%増)に増額している。今期の年間配当については従来計画の82円をいったん未定に変更しており、配当増額に対する期待も買い人気を助長している格好だ。

■キッコーマン <2801>  1,802円  +97 円 (+5.7%)  11:30現在
 キッコーマン<2801>が反発している。前週末25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を1100万株(発行済み株数の1.15%)、または150億円としており、取得期間は11月8日から来年3月31日まで。経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■レーザーテック <6920>  22,285円  +1,045 円 (+4.9%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連は強弱観対立のなかも買い優勢の展開。前日に投開票された衆院選挙では自民・公明の与党が過半数を割り込むなど大敗し、政局不透明感から全体相場はリスク回避ムードが強い。しかし、輸出セクターの半導体製造装置関連株は国内政治の影響をあまり受けない面もある。前週末の米国株市場ではNYダウは軟調だったもののハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は上値指向を継続、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も1%あまりの上昇をみせた。また、足もと外国為替市場で1ドル=153円近辺の推移と円安水準でもみ合っており、これも半導体関連には追い風材料となっている。

■ミスミグループ本社 <9962>  2,643円  +120.5 円 (+4.8%)  11:30現在
 ミスミグループ本社<9962>が大幅高。前週末25日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を3930億円から4012億円(前期比9.1%増)へ、営業利益を460億円から491億円(同28.0%増)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想の増額も明らかにしており、これらが好感されている。世界的な製造業を中心とする設備投資需要の緩やかな回復傾向が追い風。配当については中間配当を16円18銭から19円83銭へ、期末配当を20円44銭から20円59銭へ引き上げた。合計で年40円42銭(前期27円47銭)となる見通し。

■トヨタ自動車 <7203>  2,703円  +103 円 (+4.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>などが買われ業種別騰落率でも自動車セクター(自動車及び自動車部品メーカー)の上昇が目立っている。米国債券市場では長期債への売りが加速し、米10年債利回りは4.2%台後半まで上昇、これを受けて外国為替市場では日米金利差拡大からドル高・円安が一段と進んでいる。足もとで1ドル=153円台後半まで円安方向に振れており、輸出株の中でも特に為替感応度の高い自動車株には追い風となっている。トヨタの25年3月期の想定為替レートは1ドル=145円、またホンダの今期想定レートは140円と更に円高で設定されていることで、為替メリットへの期待が株価を刺激している。

■日経レバ <1570>  26,340円  +745 円 (+2.9%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅高、一時1000円を超える上昇で2万6000円台後半に駆け上がった。前日に投開票された衆院総選挙は与党が大敗し、自民・公明両党を合わせた議席数が過半数を下回った。しかし、与党の大苦戦は事前に織り込み済みで先物短期筋の空売りが溜まっていたとみられ、寄り後の底堅い動きをみてショートポジションの手仕舞いを誘発、一気にアンワインドの動きに発展した。日経平均に連動する仕組みで組成された日経レバは価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることもあり、レバレッジ効果に期待した個人投資家を中心とした短期マネーの流入が活発化している。

■ファナック <6954>  3,982円  +95 円 (+2.4%)  11:30現在
 ファナック<6954>が堅調推移。前週末25日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。今期の売上高予想はこれまでの7843億円から7878億円(前期比0.9%減)、最終利益予想は1253億円から1343億円(同0.9%増)に引き上げた。想定よりも堅調な業績推移を受けて、減益予想から一転して増益予想に修正しており、見直し買いを誘ったようだ。10月以降の下期の想定為替レートは1ドル=135円、1ユーロ=150円に設定した。4~9月期の売上高は前年同期比2.7%減の3879億6200万円、最終利益は同9.4%増の699億2200万円だった。FA(ファクトリーオートメーション)部門ではインドや、補助金制度の影響で中国が好調に推移したが、ロボット部門では中国においてEV(電気自動車)関連向けが下降気味となり、同部門全体では減収となった。

■早稲田アカデミー <4718>  1,619円  +31 円 (+2.0%)  11:30現在
 早稲田アカデミー<4718>が3日ぶりに反発している。前週末25日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の168億6500万円から169億7200万円(前年同期比6.2%増)へ、営業利益が10億3400万円から14億9900万円(同9.2%増)へ、純利益が6億3800万円から9億1400万円(同8.9%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視されている。塾生数が計画を上回ったことに加えて、厳しい採用環境のなかで新規採用者数が予定を下回ったことやICT活用による業務効率の向上に努めたことで人件費が予定を下回ったことが要因。また、広告宣伝費・販売促進費、ICT関連投資の予算執行の一部を下期に変更したことも寄与したという。

■アマノ <6436>  4,349円  +78 円 (+1.8%)  11:30現在
 アマノ<6436>が続伸、一時100円を超える上昇で4390円台まで上値を伸ばし上値抵抗ラインとして意識されていた25日移動平均線を上回った。時間情報システム分野のトップ企業で、就業時間管理のほか駐車場パーキングシステムでも実績が高い。パーキングシステムの需要拡大に加え、新紙幣発行に伴う更新ニーズが収益に強力な追い風となっている。前週末25日取引終了後、25年3月期上期(24年4~9月)業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の84億円から98億円(前年同期比22%増)に大幅増額した。また、今期年間配当も従来計画の140円から145円(前期実績は135円)に5円増額しており、これを好感する買いを引き寄せている。

■福井銀行 <8362>  1,778円  +30 円 (+1.7%)  11:30現在
 福井銀行<8362>がしっかり。前週末25日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、純利益がこれまでの予想22億円を上回る54億円(前年同期比3.1倍)で着地したようだと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。貸出金利息や役務取引等利益が想定を上回った。過年度に償却した債権の回収により、取立益を計上したことも寄与する。通期の業績予想については現在精査中で、修正が必要になった場合は速やかに公表するとしている。

■井村屋グループ <2209>  2,435円  +40 円 (+1.7%)  11:30現在
 井村屋グループ<2209>は高い。前週末25日の取引終了後、4~9月期連結業績予想について売上高を239億円から243億8500万円(前年同期比6.1%増)へ、営業利益を11億5000万円から14億3300万円(同29.8%増)へ上方修正すると発表。これが好感されている。主力商品「あずきバー」シリーズが好調に推移したことが業績を押し上げる。災害対策への関心度が高まるなか、長期保存が可能な「えいようかん」の売上が増えたことも寄与する見通し。

■東京製鐵 <5423>  1,575円  -238 円 (-13.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 東京製鐵<5423>はウリ気配スタート。前週末25日取引終了後、25年3月期単独業績予想について売上高を3640億円から3080億円(前期比16.1%減)へ、純利益を220億円から165億円(同41.0%減)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが優勢となっている。海外市況の低迷を受けて輸出数量が減少したことに加えて、台風の影響もあり、製品出荷数量が減少したことが要因。また、製品・原料などで評価損が発生したことも響く見込み。

■オリンパス <7733>  2,667円  -171 円 (-6.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 オリンパス<7733>は逆行安。この日朝方、シュテファン・カウフマン代表執行役社長兼CEO(最高経営責任者)が辞任したと発表した。カウフマン氏が違法薬物を購入していたとの通報を受けて内部調査を行った結果、同氏がオリンパスの行動規範とコアバリュー、企業文化とは相容れない行為をしていた可能性が高いと取締役会において全会一致で判断した。取締役代表執行役会長兼ESGオフィサーである竹内康雄氏が当面の間CEOの役務を行うという。違法薬物購入の疑いで社長が辞任する事態となったことをネガティブ視した売りが広がっている。

■ナフコ <2790>  2,034円  -115 円 (-5.4%)  11:30現在
 ナフコ<2790>が大幅続落している。前週末25日の取引終了後、25年3月期単独業績予想について、売上高を1907億8400万円から1894億5400万円(前期比1.4%減)へ、営業利益を45億7600万円から30億6200万円(同44.1%減)へ、純利益を28億7100万円から17億円(同45.3%減)へ下方修正したことが嫌気されている。物価上昇による消費減速の影響などから上期時点で売上高が計画を下回っていることに加えて、円安の進行、原材料費の高騰、価格競争やスポットでの販促強化などが売上高・利益の減額の要因という。また、8月に発生した日向灘地震や台風10号による店舗などの被害額の一部を第2四半期に計上したことなども響くとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高966億3600万円(前年同期比4.8%減)、営業利益8億8800万円(同78.8%減)、純利益3億4600万円(同86.1%減)となり、営業利益は従来予想の24億200万円を大きく下回って着地した。

■No.1 <3562>  1,015円  +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 No.1<3562>がストップ高の1015円水準でカイ気配となっている。前週末25日の取引終了後、25年2月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感されている。毎年2月末と8月末時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に、QUOカード1万5000円分を年2回(年3万円分)贈呈する。

●ストップ高銘柄
 No.1 <3562>  1,015円  +150 円 (+17.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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