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ニデックの決算反応がセンチメント改善に向かわせるか/オープニングコメント


 24日の日本株市場は、売り優勢ながら日経平均株価は38000円処での底堅さを見極める相場展開になりそうだ。23日の米国市場はNYダウが409ドル安、ナスダックは296ポイント安だった。引き続き米長期金利の上昇が重荷となったほか、米大統領選が迫るなか、選挙後の波乱展開を警戒した持ち高調整の動きも強まったようだ。また、マクドナルドは、米疾病対策センター(CDC)が、同社商品が大腸菌の集団感染と関連していると発表したことを嫌気して売られており、NYダウを押し下げていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比220円安の37850円。円相場は1ドル152円70銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。米国では11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利が据え置かれるとの見方も高まってきており、長期金利の上昇を受けて利益確定の売りが入りやすいところ。また、大統領選での接戦が予想されるなか、持ち高調整に向かわせている。一方で、決算発表が本格化するなか、取引終了後に決算を発表したテスラは、時間外取引で大きく買われており、下支えになりそうだ。

 前日の取引開始後に第2四半期決算を発表したニデック<6594>は、PTS(私設取引)の初動では5%超の下落となったが、その後はプラスに転じたほか、ADR(米預託証券)でもプラス圏で推移しており、安心感につながりそうである。同社がボトム圏からのリバウンドをみせてくるようだとセンチメント改善につながり、今後本格化する決算への期待感も高まりそうである。

 また、昨日は東京メトロ<9023>が好スタートを切った。買い一巡後は狭いレンジながら、高値圏での推移が続いていた。衆院選では与党の過半数割れが警戒視されるなかで、インデックスに絡んだ売りが断続的に入る可能性がある。そのため、直近IPO銘柄など、インデックスに絡んだ売りの影響がない銘柄などでの短期的な値幅取り狙いの動きに向かわせそうだ。

 日経225先物はナイトセッションで200日線を割り込んできた。もっとも、想定されていた動きであり、下へのバイアスが強まる展開を警戒しつつも、いったんはリバウンド狙いのスタンスに向かわせる可能性がありそうだ。断続的なインデックス売りの影響から売られ過ぎの銘柄もあると考えられ、冷静に下値を拾うことになろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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