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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米軟着陸期待も日本の総選挙を見極め


21日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米ソフトランディング期待のドル買いが引き続き入りやすい。ただ、日本の総選挙で与党過半数割れのリスクから、円買いが主要通貨の重石となる可能性があろう。

前週末の取引で欧州中銀(ECB)の追加利下げを受けたユーロ売りが巻き戻され、米10年債利回りの低下でドル売りに振れた。ユーロ・ドルは1.08ドル前半から1.08ドル半ばに浮上し、ドル・円は150円台から149円前半に値を下げた。週明けアジア市場では日本の総選挙に向け与党過半数割れの情勢調査が報じられ日経平均株価が弱含み、円買い先行。ただ、149円台ではドルに買戻しが入りやすく、底堅く推移した。

この後の海外市場は重要インベントが予定されておらず、様子見ムードが広がりやすい。前週発表された米経済指標は予想外に強く、引き続き軟着陸を期待したドル買いが想定される。ただ、日本の総選挙は自民・公明で過半数という石破政権の勝敗ラインを割り込むとの見方が浮上し、円買いがドルなど主要通貨の上値を抑えるだろう。もっとも、米大統領選の投開票も接近しており、積極的な売り買いは手控えられそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・21:55 ローガン米ダラス連銀総裁講演(証券業金融市場協会年次会合)
・23:00 米・9月景気先行指数(前月比予想:-0.3%、8月:-0.2%)
・02:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁対話イベント参加
・06:05 シュミッド米カンザスシティ連銀総裁講演(経済・金融政策見通し)

《CS》

 提供:フィスコ

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