話題株ピックアップ【昼刊】:パークシャ、楽天グループ、Gセキュリ
■パークシャ <3993> 3,745円 +245 円 (+7.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
PKSHA Technology<3993>が上値指向を加速させ、10月9日につけた戻り高値をクリアし3700円台まで歩を進めた。AIソリューションの先駆けで、ディープラーニングを活用して業務効率化を実現するアルゴリズムモジュールと、アルゴリズムソフトウェアの開発を主力に、生成AI市場拡大を商機拡大に結び付けている。9月下旬には東証スタンダード市場からプライム市場への上場区分変更となり、インデックスファンドの継続的な資金流入も期待される。一方で外資系証券の空売り残が膨らんでおり、そのショートカバーによる浮揚力が株価に作用しているもようだ。同社株に限らず信用買い残の多いAI関連は貸株調達による空売りで株価を押し下げられていた銘柄も多く、同社株はいち早くその流れを象徴する戻り足を示している。
■楽天グループ <4755> 961円 +39.6 円 (+4.3%) 11:30現在
楽天グループ<4755>が4日ぶりに反発している。この日の寄り前に傘下の楽天モバイルの契約数が、10月18日付で800万回線を突破したと発表しており、好材料視されている。サービスの本格提供開始から約4年半で800万回線を達成したことになる。
■Gセキュリ <4417> 5,720円 +190 円 (+3.4%) 11:30現在
グローバルセキュリティエキスパート<4417>が反発している。前週末18日の取引終了後、25年3月末時点の株主から株主優待制度を開始すると発表したことが好感されている。毎年3月31日時点で1単元(100株)以上、かつ1年以上継続保有する株主を対象に、一律でQUOカード2000円分を贈呈する。なお、25年3月末時点の株主については継続期間の条件は設けず、100株以上を保有する全ての株主を対象とするという。
■DIC <4631> 3,365円 +66 円 (+2.0%) 11:30現在
DIC<4631>が5日ぶりに切り返す展開をみせている。アクティビストとして知られる香港の投資ファンドオアシス・マネジメントが前週末18日に関東財務局に提出した変更報告書によると、同社株式の保有比率が11.53%と3月時点から3%程度増加していることが判明した。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としており、物言う株主による提案が、今後の同社の株式価値向上に対する思惑として株価を刺激している。同社の年間配当は今期予想ベースで100円(前期実績は80円)で、配当利回りは前週末終値換算で3%強となっているが、一方でPBRは会社解散価値を大幅に下回る0.7倍台と改善余地は大きい。
■日鉄ソリューションズ <2327> 3,565円 +65 円 (+1.9%) 11:30現在
日鉄ソリューションズ<2327>が7日ぶりに反発している。前週末18日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合が6.08%から7.08%に上昇したことが判明しており、買い増しの動きに対する需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしており、報告義務発生日は10月10日となっている。
■岩井コスモ <8707> 2,065円 +36 円 (+1.8%) 11:30現在
岩井コスモホールディングス<8707>が反発している。前週末18日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算速報値を開示した。営業収益は前年同期比12.6%増の128億2600万円、経常利益は同29.6%増の46億300万円、最終利益は同27.5%増の31億8400万円だった。大幅増益で着地したことをポジティブ視した買いが株価を支援したようだ。米国株式収益が増加し、営業収益を押し上げた。経常利益は中間期において証券子会社合併後で過去最高となったほか、48四半期連続で経常黒字となった。
■ispace <9348> 672円 +11 円 (+1.7%) 11:30現在
ispace<9348>が続伸している。前週末18日の取引終了後、宇宙分野における建設及び材料の製造企業であるアストロポート・スペース・テクノロジーズ(テキサス州)と将来的な月面レゴリス研究のためのセンサー機器輸送に関する協業で覚書を締結したと発表しており、好材料視されている。今回の覚書の締結は、アイスペースが開発を進めるAPEX1.0ランダー(月着陸船)または将来開発予定のランダーで、アストロポート社の科学的機器を月面へ輸送し展開することを視野に入れたミッションに関する交渉をスタートさせる最初のステップ。アイスペースでは今回の協業により、輸送サービスによるシスルナ(地球と月の間の空間)経済圏の構築に向けた協力体制を整えるとしている。
■ニコン <7731> 1,841円 +29 円 (+1.6%) 11:30現在
ニコン<7731>が3日続伸、株価は年初来高値圏で売り物をこなし、なお頑強な値動きを維持している。フランスの大手眼鏡メーカーで「レイバン」などで名を馳せるエシロール・ルックスオティカがニコンの株式を買い増す動きを継続しており、マーケットでも話題となっている。前週末18日にエシロールが関東財務局に提出した変更報告書によると、保有株比率は前回開示した5.10%から7.38%に上昇した。保有目的は「長期純投資」としていることから、エシロールとの中長期ビジョンでの提携関係強化に向けた思惑が株価を刺激している。ニコンとエシロールは2000年に眼鏡レンズの製造販売会社を共同出資で設立し、遠近両用眼鏡レンズの「バリラックス」の国内販売を展開している。
■日本紙パルプ商事 <8032> 698円 +10 円 (+1.5%) 11:30現在
日本紙パルプ商事<8032>が高い。前週末18日の取引終了後、フランスで紙・板紙の卸売事業を行う2社の株式を11月30日の予定で取得し子会社化すると発表したことが好感されている。子会社化する2社は、フランス国内を中心にグラフィック用紙、サイン&ディスプレー関連商品の販売を行っており、フランス全域をカバーする物流網を有する2社を子会社化することで、欧州大陸での卸商基盤の拡充を図るのが狙い。取得価額は2700万ユーロ(約43億7400万円)。なお、同件による25年3月期業績への影響は軽微としている。
■サーティワン <2268> 4,320円 -325 円 (-7.0%) 11:30現在
B-R サーティワンアイスクリーム<2268>が大幅反落している。前週末18日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を265億円から291億5000万円(前期比17.7%増)へ、営業利益を19億3000万円から22億円(同20.3%増)へ、純利益を12億4000万円から13億6000万円(同13.2%増)へ上方修正したが、株価は好業績期待で4連騰していただけに、材料出尽くし感から売られているようだ。毎月の新作フレーバーに加え「スーパーマリオ」や「ポケモン」など人気キャラクターとのコラボレーションを実施したほか、店舗オペレーションの改善や改装、デジタル施策の強化などにより、来店客数の伸長が持続したことが要因としている。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高231億3800万円(前年同期比23.0%増)、営業利益26億9200万円(同39.0%増)、純利益17億500万円(同33.1%増)だった。
■JT <2914> 4,089円 -161 円 (-3.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率5位
JT<2914>が続落している。前週末18日、カナダでのたばこの健康リスクを巡る訴訟で、同社と米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)<PM>、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ<BTI>の3社に対し、合計325億カナダドル(約3兆5000億円)を支払う和解案が提示されたことが明らかとなった。JTに対しては、今後の利益面でのネガティブな影響を懸念した売りが出たようだ。PMIが同日、和解案について公表した。PMIは、重要な問題はまだ解決されてはいないが、カナダで係争中となっていたたばこ関連の訴訟の解決に向けた重要な一歩だとの認識を表明している。
■富士ソフト <9749> 9,360円 -300 円 (-3.1%) 11:30現在
富士ソフト<9749>が3日ぶりに大幅反落している。前週末18日の取引終了後、米投資ファンドのKKR<KKR>が行っている株式公開買い付け(TOB)について、賛同と応募推奨の意見を改めて表明した。KKRは富士ソフトに対し1株8800円とするTOBを2段階で行う予定で、第1回のTOBが実施中となっている。富士ソフトに対しては米ベインキャピタルが1株9450円でのTOBを提案しており、更に富士ソフトの創業者で大株主の野沢宏氏が17日、同社に対し、KKRのTOBに対する賛同と応募推奨意見を取り下げ、ベインへの賛同及び応募推奨意見を出すべきだとの考えを表明している。創業者と企業側の対立構図が浮き彫りとなるなか、ベインによるTOBの実現性を見込んで買い向かった投資家による売りが出たようだ。富士ソフトはKKRによる第2回のTOBと、ベインによるTOBに対する意見については決定しておらず、当該意見は各TOBの開始時に決定する予定としている。ベインはTOBを開始する条件として、富士ソフトによる賛同の意見表明を挙げていた。
■プロトコーポレーション <4298> 1,444円 -2 円 (-0.1%) 11:30現在
プロトコーポレーション<4298>は軟調。前週末18日の取引終了後、社員による不適切取引に関する調査を行うため、特別調査委員会を設置すると発表した。これに伴い、25年3月期第2四半期決算発表を延期するという。先行き不透明感が意識され、前営業日比3.3%安の1398円まで売られる場面があった。
■ABEJA <5574> 2,481円 +446 円 (+21.9%) 11:30現在
ABEJA<5574>が急騰、前週末比400円高の上昇をみせ2400円台まで駆けあがり、9月5日につけた戻り高値を払拭した。米国ではAI関連のソフトウェア関連銘柄への物色に広がりが出てきた。AI用半導体などのハード分野から一部投資資金のシフトが観測され、東京市場でもこの流れに追随する動きが出始めている。そのなか、同社は独自開発のAIプラットフォームを有し、米エヌビディア<NVDA>のクラウドネイティブなマイクロサービスセット「NIM」を搭載するなど生成AIサービスの高機能化を推進、顧客企業のDX支援ビジネスで実績を積み上げている。株価はここ調整色が強かったが、株式需給面では貸株市場を経由した外資系証券の空売りが積み上がっており、その買い戻しが株高効果を増幅している。
■ファーストA <5588> 1,225円 +171 円 (+16.2%) 11:30現在
ファーストアカウンティング<5588>が異彩高、75日移動平均線を足場に前週末比16%超の急騰を演じ1200円台まで水準を切り上げた。AI関連株への資金流入が顕在化するなか、業績の好実態が光る同社株にも水準訂正高を狙った買いが集中した。会計分野に特化したAIエンジンの開発・提供を手掛け、企業の経理業務効率化ニーズを開拓し収益に反映しており、24年12月期は営業利益段階で前期比33%増益を見込んでいる。株価は今年3月4日に上場後の高値である1862円50銭(株式分割後修正値)をつけており、時価は戻り余地の大きさが意識されている。
●ストップ高銘柄
エム・エイチ・グループ <9439> 249円 +50 円 (+25.1%) ストップ高 11:30現在
ジオコード <7357> 767円 +100 円 (+15.0%) ストップ高 11:30現在
以上、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース
PKSHA Technology<3993>が上値指向を加速させ、10月9日につけた戻り高値をクリアし3700円台まで歩を進めた。AIソリューションの先駆けで、ディープラーニングを活用して業務効率化を実現するアルゴリズムモジュールと、アルゴリズムソフトウェアの開発を主力に、生成AI市場拡大を商機拡大に結び付けている。9月下旬には東証スタンダード市場からプライム市場への上場区分変更となり、インデックスファンドの継続的な資金流入も期待される。一方で外資系証券の空売り残が膨らんでおり、そのショートカバーによる浮揚力が株価に作用しているもようだ。同社株に限らず信用買い残の多いAI関連は貸株調達による空売りで株価を押し下げられていた銘柄も多く、同社株はいち早くその流れを象徴する戻り足を示している。
■楽天グループ <4755> 961円 +39.6 円 (+4.3%) 11:30現在
楽天グループ<4755>が4日ぶりに反発している。この日の寄り前に傘下の楽天モバイルの契約数が、10月18日付で800万回線を突破したと発表しており、好材料視されている。サービスの本格提供開始から約4年半で800万回線を達成したことになる。
■Gセキュリ <4417> 5,720円 +190 円 (+3.4%) 11:30現在
グローバルセキュリティエキスパート<4417>が反発している。前週末18日の取引終了後、25年3月末時点の株主から株主優待制度を開始すると発表したことが好感されている。毎年3月31日時点で1単元(100株)以上、かつ1年以上継続保有する株主を対象に、一律でQUOカード2000円分を贈呈する。なお、25年3月末時点の株主については継続期間の条件は設けず、100株以上を保有する全ての株主を対象とするという。
■DIC <4631> 3,365円 +66 円 (+2.0%) 11:30現在
DIC<4631>が5日ぶりに切り返す展開をみせている。アクティビストとして知られる香港の投資ファンドオアシス・マネジメントが前週末18日に関東財務局に提出した変更報告書によると、同社株式の保有比率が11.53%と3月時点から3%程度増加していることが判明した。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としており、物言う株主による提案が、今後の同社の株式価値向上に対する思惑として株価を刺激している。同社の年間配当は今期予想ベースで100円(前期実績は80円)で、配当利回りは前週末終値換算で3%強となっているが、一方でPBRは会社解散価値を大幅に下回る0.7倍台と改善余地は大きい。
■日鉄ソリューションズ <2327> 3,565円 +65 円 (+1.9%) 11:30現在
日鉄ソリューションズ<2327>が7日ぶりに反発している。前週末18日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、シンガポールに拠点を置く投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズの保有割合が6.08%から7.08%に上昇したことが判明しており、買い増しの動きに対する需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこととしており、報告義務発生日は10月10日となっている。
■岩井コスモ <8707> 2,065円 +36 円 (+1.8%) 11:30現在
岩井コスモホールディングス<8707>が反発している。前週末18日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算速報値を開示した。営業収益は前年同期比12.6%増の128億2600万円、経常利益は同29.6%増の46億300万円、最終利益は同27.5%増の31億8400万円だった。大幅増益で着地したことをポジティブ視した買いが株価を支援したようだ。米国株式収益が増加し、営業収益を押し上げた。経常利益は中間期において証券子会社合併後で過去最高となったほか、48四半期連続で経常黒字となった。
■ispace <9348> 672円 +11 円 (+1.7%) 11:30現在
ispace<9348>が続伸している。前週末18日の取引終了後、宇宙分野における建設及び材料の製造企業であるアストロポート・スペース・テクノロジーズ(テキサス州)と将来的な月面レゴリス研究のためのセンサー機器輸送に関する協業で覚書を締結したと発表しており、好材料視されている。今回の覚書の締結は、アイスペースが開発を進めるAPEX1.0ランダー(月着陸船)または将来開発予定のランダーで、アストロポート社の科学的機器を月面へ輸送し展開することを視野に入れたミッションに関する交渉をスタートさせる最初のステップ。アイスペースでは今回の協業により、輸送サービスによるシスルナ(地球と月の間の空間)経済圏の構築に向けた協力体制を整えるとしている。
■ニコン <7731> 1,841円 +29 円 (+1.6%) 11:30現在
ニコン<7731>が3日続伸、株価は年初来高値圏で売り物をこなし、なお頑強な値動きを維持している。フランスの大手眼鏡メーカーで「レイバン」などで名を馳せるエシロール・ルックスオティカがニコンの株式を買い増す動きを継続しており、マーケットでも話題となっている。前週末18日にエシロールが関東財務局に提出した変更報告書によると、保有株比率は前回開示した5.10%から7.38%に上昇した。保有目的は「長期純投資」としていることから、エシロールとの中長期ビジョンでの提携関係強化に向けた思惑が株価を刺激している。ニコンとエシロールは2000年に眼鏡レンズの製造販売会社を共同出資で設立し、遠近両用眼鏡レンズの「バリラックス」の国内販売を展開している。
■日本紙パルプ商事 <8032> 698円 +10 円 (+1.5%) 11:30現在
日本紙パルプ商事<8032>が高い。前週末18日の取引終了後、フランスで紙・板紙の卸売事業を行う2社の株式を11月30日の予定で取得し子会社化すると発表したことが好感されている。子会社化する2社は、フランス国内を中心にグラフィック用紙、サイン&ディスプレー関連商品の販売を行っており、フランス全域をカバーする物流網を有する2社を子会社化することで、欧州大陸での卸商基盤の拡充を図るのが狙い。取得価額は2700万ユーロ(約43億7400万円)。なお、同件による25年3月期業績への影響は軽微としている。
■サーティワン <2268> 4,320円 -325 円 (-7.0%) 11:30現在
B-R サーティワンアイスクリーム<2268>が大幅反落している。前週末18日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を265億円から291億5000万円(前期比17.7%増)へ、営業利益を19億3000万円から22億円(同20.3%増)へ、純利益を12億4000万円から13億6000万円(同13.2%増)へ上方修正したが、株価は好業績期待で4連騰していただけに、材料出尽くし感から売られているようだ。毎月の新作フレーバーに加え「スーパーマリオ」や「ポケモン」など人気キャラクターとのコラボレーションを実施したほか、店舗オペレーションの改善や改装、デジタル施策の強化などにより、来店客数の伸長が持続したことが要因としている。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高231億3800万円(前年同期比23.0%増)、営業利益26億9200万円(同39.0%増)、純利益17億500万円(同33.1%増)だった。
■JT <2914> 4,089円 -161 円 (-3.8%) 11:30現在 東証プライム 下落率5位
JT<2914>が続落している。前週末18日、カナダでのたばこの健康リスクを巡る訴訟で、同社と米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)<PM>、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ<BTI>の3社に対し、合計325億カナダドル(約3兆5000億円)を支払う和解案が提示されたことが明らかとなった。JTに対しては、今後の利益面でのネガティブな影響を懸念した売りが出たようだ。PMIが同日、和解案について公表した。PMIは、重要な問題はまだ解決されてはいないが、カナダで係争中となっていたたばこ関連の訴訟の解決に向けた重要な一歩だとの認識を表明している。
■富士ソフト <9749> 9,360円 -300 円 (-3.1%) 11:30現在
富士ソフト<9749>が3日ぶりに大幅反落している。前週末18日の取引終了後、米投資ファンドのKKR<KKR>が行っている株式公開買い付け(TOB)について、賛同と応募推奨の意見を改めて表明した。KKRは富士ソフトに対し1株8800円とするTOBを2段階で行う予定で、第1回のTOBが実施中となっている。富士ソフトに対しては米ベインキャピタルが1株9450円でのTOBを提案しており、更に富士ソフトの創業者で大株主の野沢宏氏が17日、同社に対し、KKRのTOBに対する賛同と応募推奨意見を取り下げ、ベインへの賛同及び応募推奨意見を出すべきだとの考えを表明している。創業者と企業側の対立構図が浮き彫りとなるなか、ベインによるTOBの実現性を見込んで買い向かった投資家による売りが出たようだ。富士ソフトはKKRによる第2回のTOBと、ベインによるTOBに対する意見については決定しておらず、当該意見は各TOBの開始時に決定する予定としている。ベインはTOBを開始する条件として、富士ソフトによる賛同の意見表明を挙げていた。
■プロトコーポレーション <4298> 1,444円 -2 円 (-0.1%) 11:30現在
プロトコーポレーション<4298>は軟調。前週末18日の取引終了後、社員による不適切取引に関する調査を行うため、特別調査委員会を設置すると発表した。これに伴い、25年3月期第2四半期決算発表を延期するという。先行き不透明感が意識され、前営業日比3.3%安の1398円まで売られる場面があった。
■ABEJA <5574> 2,481円 +446 円 (+21.9%) 11:30現在
ABEJA<5574>が急騰、前週末比400円高の上昇をみせ2400円台まで駆けあがり、9月5日につけた戻り高値を払拭した。米国ではAI関連のソフトウェア関連銘柄への物色に広がりが出てきた。AI用半導体などのハード分野から一部投資資金のシフトが観測され、東京市場でもこの流れに追随する動きが出始めている。そのなか、同社は独自開発のAIプラットフォームを有し、米エヌビディア<NVDA>のクラウドネイティブなマイクロサービスセット「NIM」を搭載するなど生成AIサービスの高機能化を推進、顧客企業のDX支援ビジネスで実績を積み上げている。株価はここ調整色が強かったが、株式需給面では貸株市場を経由した外資系証券の空売りが積み上がっており、その買い戻しが株高効果を増幅している。
■ファーストA <5588> 1,225円 +171 円 (+16.2%) 11:30現在
ファーストアカウンティング<5588>が異彩高、75日移動平均線を足場に前週末比16%超の急騰を演じ1200円台まで水準を切り上げた。AI関連株への資金流入が顕在化するなか、業績の好実態が光る同社株にも水準訂正高を狙った買いが集中した。会計分野に特化したAIエンジンの開発・提供を手掛け、企業の経理業務効率化ニーズを開拓し収益に反映しており、24年12月期は営業利益段階で前期比33%増益を見込んでいる。株価は今年3月4日に上場後の高値である1862円50銭(株式分割後修正値)をつけており、時価は戻り余地の大きさが意識されている。
●ストップ高銘柄
エム・エイチ・グループ <9439> 249円 +50 円 (+25.1%) ストップ高 11:30現在
ジオコード <7357> 767円 +100 円 (+15.0%) ストップ高 11:30現在
以上、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース