NY為替:米9月FOMC大幅利下げで委員の見解相違、長期金利上昇でドル続伸
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は148円65銭から149円36銭まで上昇し、149円35銭で引けた。米ダラス連銀のローガン総裁がインフレリスクの存続で、段階的な利下げ軌道が必要との見解を示したほか、10年債入札が冴えず長期金利上昇に連れドル買いが優勢となった。連邦準備制度理事会(FRB)が公表した9月連邦公開市場委員会(FOMC)議事録ではメンバーが利下げ軌道を維持することで合意も幅を巡り見解が相違したことが明らかになりドルは高止まりとなった。
ユーロ・ドルは1.0960ドルから1.0936ドルまで下落し、1.0937ドルで引けた。ドイツが今年の国内総生産(GDP)見通しをマイナス成長に引き下げ欧州中央銀行(ECB)の利下げを織り込むユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は、162円89銭から163円46銭まで上昇。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3090ドルから1.3060ドルまで下落。
ドル・スイスは0.8575フランから0.8610フランまで上昇した。
《MK》
提供:フィスコ