今日の為替市場ポイント:中東情勢悪化を警戒してリスク選好の米ドル買い抑制も
7日のドル・円は、東京市場では149円13銭から148円15銭まで下落。欧米市場では148円69銭まで買われた後、一時147円86銭まで下落し、148円18銭で取引終了。本日8日のドル・円は主に148円を挟んだ水準で推移か。中東情勢のすみやかな改善は期待できないため、リスク選好的な米ドル買い・円売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
報道によると、米国務省は10月7日、レバノンの国連平和維持軍が危険にさらされることを米国は望んでいないとの考えを示した。国務省のミラー報道官は「イスラエルがレバノンで行っている地上作戦について、米国政府は限定的なものと見なしている」と述べた。一方、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)は6日、レバノン国内の駐留地近辺でのイスラエルの行動に深い懸念を表明している。市場関係者の間からは「米国はイスラエルの軍事行動を放置しているわけではないが、あらゆる手段を用いて停戦などを促すような対応を見せていない」との声が聞かれている。中東情勢の一段の悪化が警戒されており、目先的にリスク選好的な為替取引は縮小する可能性が高いと予想される。
《CS》
提供:フィスコ