話題株ピックアップ【夕刊】(2):Uアローズ、ポート、東電HD
■ユナイテッドアローズ <7606> 2,168円 +74 円 (+3.5%) 本日終値
ユナイテッドアローズ<7606>が大幅反発。2日の取引終了後に発表した9月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比13.7%増と、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温の低下に伴いシャツ、カット、ニットなどの秋物衣料の動きが強かったことに加え、ジャケット、パンツ、ワンピースなどのキレイ目アイテムも好調に推移した。また、前年同月に比べて休日が1日多かったことで1.5ポイント程度のプラスの影響があったと推測される。なお、全社売上高は同21.0%増だった。
■ポート <7047> 2,162円 +66 円 (+3.2%) 本日終値
ポート<7047>が大幅反発。2日の取引終了後、チェンジホールディングス<3962>と共同で進めている「地方自治体・地方企業の雇用DX」について、地方自治体からの受注件数や地方企業からの売り上げ収益が好調に推移していると発表しており、好材料視された。「地方自治体・地方企業の雇用DX」は、地方自治体が地元企業における雇用政策、地元出身の人材のUIターンを促進するための事業をDX化し、都心部に流出している人材に対してオンライン施策を通じてマッチングの機会を増やすのが狙い。25年3月期は既に前期比22%増の38自治体の支援を見込むほか、地方企業の人材採用支援の売上高(関東・近畿地方以外)も4~9月累計で前年同期比約2倍の高い伸びとなっているという。
■東電HD <9501> 668.2円 +20 円 (+3.1%) 本日終値
東京電力ホールディングス<9501>が高い。武藤容治経済産業相が2日の就任記者会見で、安全を前提に原子力の最大限の利用を進めていく考えを示した。東京電力柏崎刈羽原発について「再稼働への理解が進むように、関係閣僚で緊密に連携をしながら政府を挙げて取り組んでいく」とした。また、原発ゼロに近づける努力を行うとした石破首相の自民党総裁選中の発言については「今は訂正されていると承知している」と述べた。岸田前政権の原子力政策を引き継ぐ姿勢を示したことを受け、東電HDをはじめとする電力株には買い安心感が広がっている。
■ロードスターキャピタル <3482> 2,415円 +71 円 (+3.0%) 本日終値
ロードスターキャピタル<3482>が反発。同社は2日取引終了後、東京都千代田区に所有する販売用不動産(鉄骨造陸屋根11階建)を売却すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。物件の引き渡し期日は来年1月31日を予定。買主及び売却価格については非公表としているが、売却価格は23年12月期通期の連結売上高287億2600万円の10%相当額以上になるという。業績に与える影響については、25年12月期連結業績予想に織り込む予定だとしている。
■三井不動産 <8801> 1,398円 +40.5 円 (+3.0%) 本日終値
三井不動産<8801>や三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など不動産株が軒並み高。石破茂首相は日銀の植田和男総裁と2日夕に面会した。面会後、石破首相は日銀の金融政策について「追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」との考えを記者団に述べたと伝わっている。これまで石破首相は金融政策の正常化に対し一定の理解を示していた。株式市場では石破首相の発言のトーンが変化したと受け止め、早期の追加利上げによる市中金利の上昇期待が後退。金利上昇が事業環境にマイナスとなるとみられている不動産株を買い戻す流れが強まったようだ。東京建物<8804>や東急不動産ホールディングス<3289>なども堅調に推移している。
■良品計画 <7453> 2,675円 +75 円 (+2.9%) 本日終値
良品計画<7453>が3日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した9月度の国内売上高情報で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比13.4%増と8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。衣服・雑貨、生活雑貨、食品いずれの部門も前年実績を上回った。なかでも生活雑貨はスキンケアを中心に引き続き好調を維持し2割伸長した。また、前年より土日祝日が1日多かった影響が2ポイント程度プラスに働いた。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同22.9%増だった。
■精工技研 <6834> 3,265円 +85 円 (+2.7%) 本日終値
精工技研<6834>が大幅反発し年初来高値を更新。2日の取引終了後、射出成形品メーカーのエムジー(宮城県利府町)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感した買いが入った。エムジーは、自動車や文具、医療などの市場に向けてプラスチック成形品やプラスチックマグネット成形品を供給しており、精工技研はエムジーを子会社化することによってより幅広い射出成形技術と自動成形技術を獲得し、成形品供給ビジネスの拡大を実現することが可能になると見込む。また、エムジーの成形品を精工技研グループが国内外に有するネットワークを活用して拡販することで、グループの更なる成長を図るという。取得価額は非開示。なお、25年3月期業績への影響は現時点では軽微としている。
■ロート製薬 <4527> 3,589円 +81 円 (+2.3%) 本日終値
ロート製薬<4527>は4日ぶりに反発。午後2時ごろ、難治性創傷を対象とした創傷治療システムの多血小板血漿ゲル調製キット「オートロジェルシステム」が保険適用されたと発表しており、好材料視された。難治性創傷は、治癒能力が働かず治療が困難で、長期間にわたる特性をもつ疾患のこと。日本では、高齢化の進展や糖尿病患者の増加に伴い、糖尿病性潰瘍をはじめとした慢性創傷を有する患者が増えてくると予想されており、なかでも足にできやすい糖尿病性潰瘍は、悪化すると下肢切断にいたることもある。「オートロジェルシステム」は、疾患への適応を有する自己多血小板血漿(PRP)療法の医療機器として、既存治療が奏効しない創傷に対する新たな治療システムで、患者本人の血液から分離した多血小板血漿を薬剤によりゲル化させたものを患者の損傷部位に塗布することで創傷治療を促進させる。
■F&LC <3563> 2,898円 +58 円 (+2.0%) 本日終値
FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が堅調推移。月次実績を2日に発表した。9月の国内におけるスシローブランドの既存店売上高は前年同月比13.8%増と増収基調を継続しており、これをポジティブ視した買いが株価を支援したようだ。9月は3連休が2回あり、土日祝日数は昨年に比べて1日多かった。スーパーなどでコメが品薄状態となった影響で、外食全体で売り上げが増加する傾向がみられたなか、自社キャンペーンが好調に推移した。既存店の客数は同15.1%増。一方、客単価は同1.1%減となった。全店ベースの売上高は同15.2%増だった。
■セーフィー <4375> 785円 +14 円 (+1.8%) 本日終値
セーフィー<4375>が反発。この日、同社のクラウドカメラが、「アドベンチャーワールド」(和歌山県白浜町)に採用され利用が開始されたと発表しており、好材料視された。「アドベンチャーワールド」の園内には、これまでにもさまざまな場所でカメラが活用されてきたが、従来のカメラはオンプレミス型のため、サーバールームでのみ録画映像が確認できるほか、有事の際にリアルタイムで録画映像を確認できないといった課題があったという。また、カメラの設置箇所が年々増えることでカメラ及びサーバーのメンテナンスやリプレイスに手間を要していたことから、ハードウェアの故障時のメンテナンスや引き継ぎのケースを想定し、クラウドで管理した場合は手間を軽減できると考え、同社カメラの採用に至ったという。
株探ニュース
ユナイテッドアローズ<7606>が大幅反発。2日の取引終了後に発表した9月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比13.7%増と、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温の低下に伴いシャツ、カット、ニットなどの秋物衣料の動きが強かったことに加え、ジャケット、パンツ、ワンピースなどのキレイ目アイテムも好調に推移した。また、前年同月に比べて休日が1日多かったことで1.5ポイント程度のプラスの影響があったと推測される。なお、全社売上高は同21.0%増だった。
■ポート <7047> 2,162円 +66 円 (+3.2%) 本日終値
ポート<7047>が大幅反発。2日の取引終了後、チェンジホールディングス<3962>と共同で進めている「地方自治体・地方企業の雇用DX」について、地方自治体からの受注件数や地方企業からの売り上げ収益が好調に推移していると発表しており、好材料視された。「地方自治体・地方企業の雇用DX」は、地方自治体が地元企業における雇用政策、地元出身の人材のUIターンを促進するための事業をDX化し、都心部に流出している人材に対してオンライン施策を通じてマッチングの機会を増やすのが狙い。25年3月期は既に前期比22%増の38自治体の支援を見込むほか、地方企業の人材採用支援の売上高(関東・近畿地方以外)も4~9月累計で前年同期比約2倍の高い伸びとなっているという。
■東電HD <9501> 668.2円 +20 円 (+3.1%) 本日終値
東京電力ホールディングス<9501>が高い。武藤容治経済産業相が2日の就任記者会見で、安全を前提に原子力の最大限の利用を進めていく考えを示した。東京電力柏崎刈羽原発について「再稼働への理解が進むように、関係閣僚で緊密に連携をしながら政府を挙げて取り組んでいく」とした。また、原発ゼロに近づける努力を行うとした石破首相の自民党総裁選中の発言については「今は訂正されていると承知している」と述べた。岸田前政権の原子力政策を引き継ぐ姿勢を示したことを受け、東電HDをはじめとする電力株には買い安心感が広がっている。
■ロードスターキャピタル <3482> 2,415円 +71 円 (+3.0%) 本日終値
ロードスターキャピタル<3482>が反発。同社は2日取引終了後、東京都千代田区に所有する販売用不動産(鉄骨造陸屋根11階建)を売却すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。物件の引き渡し期日は来年1月31日を予定。買主及び売却価格については非公表としているが、売却価格は23年12月期通期の連結売上高287億2600万円の10%相当額以上になるという。業績に与える影響については、25年12月期連結業績予想に織り込む予定だとしている。
■三井不動産 <8801> 1,398円 +40.5 円 (+3.0%) 本日終値
三井不動産<8801>や三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など不動産株が軒並み高。石破茂首相は日銀の植田和男総裁と2日夕に面会した。面会後、石破首相は日銀の金融政策について「追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」との考えを記者団に述べたと伝わっている。これまで石破首相は金融政策の正常化に対し一定の理解を示していた。株式市場では石破首相の発言のトーンが変化したと受け止め、早期の追加利上げによる市中金利の上昇期待が後退。金利上昇が事業環境にマイナスとなるとみられている不動産株を買い戻す流れが強まったようだ。東京建物<8804>や東急不動産ホールディングス<3289>なども堅調に推移している。
■良品計画 <7453> 2,675円 +75 円 (+2.9%) 本日終値
良品計画<7453>が3日ぶりに反発。2日の取引終了後に発表した9月度の国内売上高情報で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比13.4%増と8カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。衣服・雑貨、生活雑貨、食品いずれの部門も前年実績を上回った。なかでも生活雑貨はスキンケアを中心に引き続き好調を維持し2割伸長した。また、前年より土日祝日が1日多かった影響が2ポイント程度プラスに働いた。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同22.9%増だった。
■精工技研 <6834> 3,265円 +85 円 (+2.7%) 本日終値
精工技研<6834>が大幅反発し年初来高値を更新。2日の取引終了後、射出成形品メーカーのエムジー(宮城県利府町)の全株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感した買いが入った。エムジーは、自動車や文具、医療などの市場に向けてプラスチック成形品やプラスチックマグネット成形品を供給しており、精工技研はエムジーを子会社化することによってより幅広い射出成形技術と自動成形技術を獲得し、成形品供給ビジネスの拡大を実現することが可能になると見込む。また、エムジーの成形品を精工技研グループが国内外に有するネットワークを活用して拡販することで、グループの更なる成長を図るという。取得価額は非開示。なお、25年3月期業績への影響は現時点では軽微としている。
■ロート製薬 <4527> 3,589円 +81 円 (+2.3%) 本日終値
ロート製薬<4527>は4日ぶりに反発。午後2時ごろ、難治性創傷を対象とした創傷治療システムの多血小板血漿ゲル調製キット「オートロジェルシステム」が保険適用されたと発表しており、好材料視された。難治性創傷は、治癒能力が働かず治療が困難で、長期間にわたる特性をもつ疾患のこと。日本では、高齢化の進展や糖尿病患者の増加に伴い、糖尿病性潰瘍をはじめとした慢性創傷を有する患者が増えてくると予想されており、なかでも足にできやすい糖尿病性潰瘍は、悪化すると下肢切断にいたることもある。「オートロジェルシステム」は、疾患への適応を有する自己多血小板血漿(PRP)療法の医療機器として、既存治療が奏効しない創傷に対する新たな治療システムで、患者本人の血液から分離した多血小板血漿を薬剤によりゲル化させたものを患者の損傷部位に塗布することで創傷治療を促進させる。
■F&LC <3563> 2,898円 +58 円 (+2.0%) 本日終値
FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が堅調推移。月次実績を2日に発表した。9月の国内におけるスシローブランドの既存店売上高は前年同月比13.8%増と増収基調を継続しており、これをポジティブ視した買いが株価を支援したようだ。9月は3連休が2回あり、土日祝日数は昨年に比べて1日多かった。スーパーなどでコメが品薄状態となった影響で、外食全体で売り上げが増加する傾向がみられたなか、自社キャンペーンが好調に推移した。既存店の客数は同15.1%増。一方、客単価は同1.1%減となった。全店ベースの売上高は同15.2%増だった。
■セーフィー <4375> 785円 +14 円 (+1.8%) 本日終値
セーフィー<4375>が反発。この日、同社のクラウドカメラが、「アドベンチャーワールド」(和歌山県白浜町)に採用され利用が開始されたと発表しており、好材料視された。「アドベンチャーワールド」の園内には、これまでにもさまざまな場所でカメラが活用されてきたが、従来のカメラはオンプレミス型のため、サーバールームでのみ録画映像が確認できるほか、有事の際にリアルタイムで録画映像を確認できないといった課題があったという。また、カメラの設置箇所が年々増えることでカメラ及びサーバーのメンテナンスやリプレイスに手間を要していたことから、ハードウェアの故障時のメンテナンスや引き継ぎのケースを想定し、クラウドで管理した場合は手間を軽減できると考え、同社カメラの採用に至ったという。
株探ニュース