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NY株式:NYダウは17ドル高、パウエル議長発言でソフトランディング期待強まる


米国株式市場は上昇。ダウ平均は17.15ドル高の42,330.15ドル、ナスダックは69.58ポイント高の18,189.17で取引を終了した。

連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長講演を控え様子見気配が強まり、寄り付き後、まちまち。9月シカゴ購買部協会景気指数が予想外に改善したため買いが優勢となったが、パウエル議長が小幅な利下げペースを示唆したため失望感から一時大きく売りに転じた。ナスダックは長期金利の上昇が嫌気されたが、携帯端末アップルの上昇が下支えとなり、終盤にかけプラス圏に回復し相場を押し上げた。月末、四半期末の調整に加え景気に楽観的な議長の見解を受けソフトランディング期待を受けた買いに、終盤にかけてダウも上昇し連日過去最高値を更新し終了。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方、素材が下落した。

ドラッグストア運営のCVSヘルス(CVS)は物言う投資家のグレンビュー・キャピタル・マネジメントと、業務改善策を巡り会合を催したとの報道を好感し、上昇。携帯端末のアップル(AAPL)は新型アイフォーンの売り上げで発表当初に見られた「プロ」モデルの発注から納品までにかかる時間をもとにした需要低迷の兆候が修正されつつあるとアナリストが楽観的な見通しを示し、買われた。

クルーズ船を運営するカーニバル(CCL)は第4四半期の見通しが予想を下回り、下落。衛星通信インフラのエコスター(SATS)は傘下のディッシュネットワークをディレクTVに売却することで合意し、下落した。

パウエル議長は経済指標が予想通りなら、年内利下げ幅は合計で0.5%になるだろうとの見解を示した。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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