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ダウ平均は反落 本日は月末および四半期末の取引=米国株序盤

NY株式30日(NY時間10:26)(日本時間23:26)
ダウ平均   42221.45(-91.55 -0.22%)
ナスダック   18066.38(-53.21 -0.29%)
CME日経平均先物 38105(大証終比:+155 +0.41%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均が反落。きょうは上げが一服している。ナスダックは小動き。本日は月末および四半期末の取引になるが、最悪の月と言われた9月を今年は上昇して終えそうで、四半期ベースでも上昇し、いくつかの痛みを伴う局面はあったものの上昇で締めくくりそうだ。

 9月は荒いスタートを切ったが、FRBが大幅利下げを実施したことで月の後半は回復している。ダウ平均は最高値を更新。IT・ハイテク株の比重が高いナスダックも9月は上昇している。

 ただ、10月は市場にとって厄介な月となる可能性があるとの指摘も出ている。10月は変動が激くなることが多く、急落が起こることでも知られているという。それでも年末に向けての期待は少なくはない。第4四半期は通常、株式にとって最も好調な四半期で、この4年間のうち3年は好調に終わっているという。

 「市場は、通常は困難な9月を予想以上に上手く乗り切った。今後、季節的に好調な時期に入りFRBの利下げサイクル開始と好調なテクニカルとが相まって、年末まで追い風が吹くだろう」との声が出ている。

 また「いまはFRBや市場に反旗を翻す時ではない。むしろ、調整局面があれば押し目買いを実施し、第4四半期の潜在的な上昇局面に備える好機だ」といった声もある。

 今週は金曜日に米雇用統計の発表を控えているほか、本日はパウエルFRB議長の講演が日本時間1日午前3時前に予定されている。その他にも今週は重要指標が目白押しとなっており、来週からの大手銀を皮切りとした決算発表を前に、まずはそれらを確認したい意向も強いようだ。なお、10月は米大統領選が11月5日の投票日に向けて大詰めになる。

 GM<GM>やフォード<F>といった自動車株が下落。自動車業界は業績不振が伝えられているが、欧州のステランティス(旧クライスラー)がきょう、大半の地域で予想を下回る販売実績を理由に営業利益の見通しを下方修正したことが嫌気されている。

 ヘルスケアのCVSヘルス<CVS>が上昇。投資会社のグレンビュー・キャピタルがきょう、同社と会合を持ち業務改善策を提案する予定だと伝わった。

 取引開始前に衛星放送大手ディレクTVと同業でエコスター<SATS>傘下のディッシュ・ネットワークが合併で合意したと伝わった。先週に観測報道が出ていた。それに関してディレクTVの共同所有者であるAT&T<T>が、もう一方の共同所有者である投資会社TPGに76億ドルでディレクTVの権利の70%を売却する意向。

 サイバーセキュリティのラピッド7<RPD>が上昇。先週末の引け後に投資会社のジャナ・パートナーズが同社の売却を推進すべく、出資比率を引き上げた。同社の発行済み株式に対する13%の議決権を確保したことが米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかになった。

ラピッド7<RPD> 38.35(+0.99 +2.65%)
CVSヘルス<CVS> 63.33(+1.95 +3.18%)
GM<GM> 45.35(-1.13 -2.43%)
フォード<F> 10.56(-0.23 -2.09%)
ステランティス<STLA> 13.88(-2.19 -13.61%)

アップル<AAPL> 230.54(+2.75 +1.21%)
マイクロソフト<MSFT> 425.84(-2.18 -0.51%)
アマゾン<AMZN> 185.76(-2.22 -1.18%)
アルファベットC<GOOG> 165.15(-0.14 -0.08%)
テスラ<TSLA> 259.56(-0.91 -0.35%)
メタ<META> 566.15(-1.22 -0.21%)
AMD<AMD> 162.56(-1.79 -1.09%)
エヌビディア<NVDA> 119.58(-1.82 -1.50%)
イーライリリー<LLY> 870.12(-7.67 -0.87%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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