NY為替:ドル・円は一時145円台前半まで強含み、米国経済や労働市場の底堅さを意識
26日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円11銭へ下落したのち、145円21銭まで上昇し、144円85銭で引けた。米長期金利低下に伴いドル売りが優勢となったのち、4-6月期GDP確定値が予想を上回り、米先週分新規失業保険申請件数が4カ月ぶり低水準となるなど、経済や労働市場の底堅さが証明され、金利上昇に伴いドル買いが強まった。米8月中古住宅販売成約指数が予想を下回り、7年債入札の良好な結果を受けて、金利の上昇が一段落するとドルは伸び悩んだ。
ユーロ・ドルは1.1126ドルまで下落後、1.1189ドルまで上昇し、1.1175ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の年内の追加利下げ観測にユーロ売りが優勢となったのち、米金利の上昇が一段落しドル売りが強まった。ユーロ・円は、160円75銭へ下落後、161円92銭まで上昇。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.3350ドルから1.3434ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8506フランまで上昇後、0.8453フランまで下落した。スイス国立銀行は金融政策決定会合で、市場の予想通り利下げを実施。フラン高是正のさらなる策を警告したためフラン買いに上値が抑制された。
《MK》
提供:フィスコ