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「グロース冬の時代」に7倍株ゲット、武器は「最弱投資家こその強み」
目指せ億トレ、頑張り投資家さんの稼ぎ技 たかねこさんの場合-第1回
イラスト:福島由恵■たかねこさん(ハンドルネーム・30代・男性)のプロフィール :
活況な日経平均株価などにグロース市場が大きく劣後していた「グロース冬の時代」に、グロース株直球勝負で資産を大きく拡大させた自称「最弱投資家」だ。
本業はメーカーのマーケティング担当者。その経験を生かした目利きによって数々の成長株を獲得する。2015年ごろから株式投資を始め、約10年で累積投資元本2000万円を8000万円にまで拡大させてきた。
「株探-個人投資家大調査-2024」の回答者で、投資スタイルは「グロース投資」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
「本コラム」の記事一覧を見る
「やっとグロースの出番が来た」
SNS(交流サイト)などで個人投資家たちのこんな声が目立ちだしたのは、最近のことだった。
足元では、米国の利下げ転換がカタリスト(株価変動のきっかけ)になり、中小型グロースにリスクマネーが入り始めたが、それまでは逆だった。
実際、米国で利上げ観測が強まってきた2021年秋から足元まで、終値ベースで日経平均は30%を超える上昇となっているが、東証グロース市場250指数(旧・東証マザーズ指数)は、▲41%に沈んでいる(▲はマイナス、騰落率は21年10月末から24年9月25日)。
今回登場のたかねこさん(ハンドルネーム)は、この「グロース冬の時代」に、7倍株となったグロース株を掴むことに成功し、リターンを大きく積み上げた「もうすぐ億り人」だ。
10年ほど前に投資を始めた当初は、上場ゴールのようなIPO(新規株式公開)株で躓いたものの、その教訓を糧に累積元本の2000万円を8000万円にまで拡大させてきた。
その原動力となったのが、コロナ禍に「これだ!」と掴んだ7倍株だ。たかねこさんは、そのお宝銘柄をどのように見つけ、そしてガチホできたのか。また、当初の躓きから挽回できたのはどうしてなのか。これらを3回シリーズで見ていく。
初回はグロース冬の時代に逆行高を演じた7倍株を、初動の段階で「イケる」と思った理由などを触れる。
グロース株の不調をよそに、株価は7倍に
その株とは、ミネラルウォーターなど飲料を手掛けるライフドリンク カンパニー<2585>だ。
同社は、主にスーパーのイオン<8267>のプライベートブランド商品を販売し、業績を拡大させてきた。
■Lドリンクの週足チャート(21年12月24日~)
Lドリンクは、21年12月に東証2部(現スタンダード市場)にIPOし、23年6月にプライム市場に昇格した銘柄だ。
たかねこさんが買い出動したのは、22年3月。同社の炭酸水を飲んだ際に、「こんなに安いのに、すごくおいしい」と感動したのがきっかけだ。
その後、購入時に1200円ほどだった株価は、足元では7倍近くの8300円前後まで上昇している。同時期のグロース250のパフォーマンスは▲15%前後に沈んでいる。
■Lドリンクと日経平均とグロース250の月次パフォーマンス比較
注:計測期間は 22年2月末~
仕事で培ったマーケティングの感性を投資にも生かす
「グロース冬の時代」に、Lドリンクで躍進できたのは、自分が正しく理解できる分野や、仕事で培った専門知識を分析に活かせる投資先に絞り込み、慎重に厳選するプロセスを徹底したからだ。
決め手は、自分の持つ強みを最大限に発揮したことだ。その具体的な中身とは、どのようなものなのか?
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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編集・構成/真弓重孝(株探編集部)、文・イラスト/福島由恵(ライター)
イラスト:福島由恵
活況な日経平均株価などにグロース市場が大きく劣後していた「グロース冬の時代」に、グロース株直球勝負で資産を大きく拡大させた自称「最弱投資家」だ。
本業はメーカーのマーケティング担当者。その経験を生かした目利きによって数々の成長株を獲得する。2015年ごろから株式投資を始め、約10年で累積投資元本2000万円を8000万円にまで拡大させてきた。
「株探-個人投資家大調査-2024」の回答者で、投資スタイルは「グロース投資」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。
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「やっとグロースの出番が来た」
SNS(交流サイト)などで個人投資家たちのこんな声が目立ちだしたのは、最近のことだった。
足元では、米国の利下げ転換がカタリスト(株価変動のきっかけ)になり、中小型グロースにリスクマネーが入り始めたが、それまでは逆だった。
実際、米国で利上げ観測が強まってきた2021年秋から足元まで、終値ベースで日経平均は30%を超える上昇となっているが、東証グロース市場250指数(旧・東証マザーズ指数)は、▲41%に沈んでいる(▲はマイナス、騰落率は21年10月末から24年9月25日)。
今回登場のたかねこさん(ハンドルネーム)は、この「グロース冬の時代」に、7倍株となったグロース株を掴むことに成功し、リターンを大きく積み上げた「もうすぐ億り人」だ。
10年ほど前に投資を始めた当初は、上場ゴールのようなIPO(新規株式公開)株で躓いたものの、その教訓を糧に累積元本の2000万円を8000万円にまで拡大させてきた。
その原動力となったのが、コロナ禍に「これだ!」と掴んだ7倍株だ。たかねこさんは、そのお宝銘柄をどのように見つけ、そしてガチホできたのか。また、当初の躓きから挽回できたのはどうしてなのか。これらを3回シリーズで見ていく。
初回はグロース冬の時代に逆行高を演じた7倍株を、初動の段階で「イケる」と思った理由などを触れる。
グロース株の不調をよそに、株価は7倍に
その株とは、ミネラルウォーターなど飲料を手掛けるライフドリンク カンパニー<2585>だ。
同社は、主にスーパーのイオン<8267>のプライベートブランド商品を販売し、業績を拡大させてきた。
■Lドリンクの週足チャート(21年12月24日~)
注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同
Lドリンクは、21年12月に東証2部(現スタンダード市場)にIPOし、23年6月にプライム市場に昇格した銘柄だ。
たかねこさんが買い出動したのは、22年3月。同社の炭酸水を飲んだ際に、「こんなに安いのに、すごくおいしい」と感動したのがきっかけだ。
その後、購入時に1200円ほどだった株価は、足元では7倍近くの8300円前後まで上昇している。同時期のグロース250のパフォーマンスは▲15%前後に沈んでいる。
■Lドリンクと日経平均とグロース250の月次パフォーマンス比較
注:計測期間は 22年2月末~
仕事で培ったマーケティングの感性を投資にも生かす
「グロース冬の時代」に、Lドリンクで躍進できたのは、自分が正しく理解できる分野や、仕事で培った専門知識を分析に活かせる投資先に絞り込み、慎重に厳選するプロセスを徹底したからだ。
決め手は、自分の持つ強みを最大限に発揮したことだ。その具体的な中身とは、どのようなものなのか?
※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。
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