今日の為替市場ポイント:米国金利の先安観を背景にドルは伸び悩む可能性
24日のドル・円は、東京市場では143円38銭から144円68銭まで上昇。欧米市場では144円64銭から143円11銭まで反落し、143円23銭で取引終了。本日25日のドル・円は主に143円を挟んだ水準で推移か。米国金利の先安観は消えていないため、ドルは伸び悩む可能性がある。
報道によると、中国人民銀行(中央銀行)の潘総裁は記者会見で、近いうちに銀行の預金準備率を50ベーシスポイント引き下げると表明した。関係者の試算によると、預金準備率の引き下げによって新規融資のために約1兆元の資金が解放されるとみられている。ただ、中国人民銀行による景気刺激策(信用緩和)だけで中国経済を下支えすることは難しいとの見方が多い。一定規模の財政支援が必要不可欠であるとの声も聞かれている。24日の中国本土市場で上海総合指数は大幅高となったが、十分な財政支援策の導入が期待できない場合、中国本土の主要株価指数は反落する可能性がありそうだ。
《CS》
提供:フィスコ