NY株式:NYダウは61ドル高、追加利下げやソフトランディング期待
米国株式市場は上昇。ダウ平均は61.29ドル高の42,124.65ドル、ナスダックは25.95ポイント高の17,974.27で取引を終了した。
年内の追加利下げ期待に買われ、寄り付き後、上昇。9月サービス業PMIが予想を上回ったことを受けた長期金利の上昇で、相場は一時失速した。しかし、ソフトランディングを期待した買いや連邦準備制度理事会(FRB)高官が追加大幅利下げも除外しない考えを示したため下値も限られ、終盤にかけ持ち直し相場はプラス圏を維持、ダウは連日過去最高値を更新し、終了。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方、不動産管理・開発が下落した。
半導体のインテル(INTC)は投資会社のアポロ・グローバルが同社に数十億ドルの投資を提案したとの報道が好感され、上昇。電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA)はバイデン政権が中国やロシアの企業に関係がある機器を搭載した「コネクテッドカー(つながる車)」の輸入や販売を規制すると発表したため、売り上げ増期待に上昇した。同業のリビアン・オートモーティブ(RIVN)も上昇。持続可能なエネルギーソリューション生産のコンステレーションエナジー(CEG)はスリーマイル原発再稼働計画を受け、アナリストが目標株価を引き上げ、続伸。
航空機メーカーのボーイング(BA)は企業側がストライキ中の労組に対し最終案を提示、合意期待に買われた。ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)や自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)はアナリストの投資判断引き下げで、それぞれ下落。
米シカゴ連銀のグールズビー総裁は向こう1年でもっと多くの利下げを見込んでいると述べた。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ