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東京株式(大引け)=775円高、円安を受け先物主導で大幅続伸

 19日の東京株式市場は朝方からリスク選好の流れとなり、日経平均株価は先物主導で大きく水準を切り上げた。一時は1000円超の上昇をみせる場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比775円16銭高の3万7155円33銭と大幅続伸。プライム市場の売買高概算は17億2591万株、売買代金概算は4兆594億円。値上がり銘柄数は1340、対して値下がり銘柄数は257、変わらずは46銘柄だった。

 きょうの東京市場は主力株をはじめ広範囲に物色される展開となった。為替市場で円安方向に振れたことがリスクオンの材料となり、先物を絡めたインデックス買いが全体を押し上げた。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも下落した。FOMCでは4年半ぶりの利下げを決めたが、利下げ幅が0.5%だったことで、いったんは円高に振れる局面もあった。しかし、その後は急速に円安方向に押し戻される荒い展開となった。FOMC後に米長期金利が上昇し、国内10年債利回りも上昇している。日経平均は一時1000円あまりの急騰をみせたが、引けにかけては手仕舞い売りが出て上げ幅を縮小した。値上がり銘柄数は全体の82%を占めたが、時価総額上位の大型株への買いが集中しており、全面高様相とはならなかった。売買代金は4兆円を上回ったものの、やや盛り上がりに欠けた。

 個別では、売買代金で群を抜くレーザーテック<6920>、同2位のディスコ<6146>、同3位の東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が上昇、トヨタ自動車<7203>、三菱重工業<7011>なども活況高。ソフトバンクグループ<9984>も物色人気を集めた。三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが値を上げ、IHI<7013>、リクルートホールディングス<6098>が大きく水準を切り上げている。商船三井<9104>など海運株も買われた。トランコム<9058>がストップ高を演じたほか、八洲電機<3153>なども値を飛ばしている。

 半面、三菱電機<6503>が下値を探り、ニトリホールディングス<9843>も下落した。富士フイルムホールディングス<4901>も冴えない。Gunosy<6047>が急落したほか、エービーシー・マート<2670>、MonotaRO<3064>、ケーズホールディングス<8282>なども売りに押された。

出所:MINKABU PRESS

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