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ダウ先物は上昇 FOMC待ちの中、投資家のムードは再び高まる=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:59)(日本時間21:59)
ダウ先物 42194(+137.00 +0.33%)
S&P500 5724.00(+24.75 +0.43%)
ナスダック100先物 19797.00(+131.75 +0.67%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも上昇。先ほど発表の8月の米小売売上高が予想外の増加となり、米株式市場もポジティブな反応が見られていたが、大きな反応には至っていない。エコノミストからは、予想よりもやや強かったが、自動車を除くコア指数は予想通りか、それに近いものだったことから、FRBの意思決定に重大な影響を与えるほどのものではないとの評価も出ている。

 米株式市場はFRBの利下げ開始により景気後退を回避できるとの楽観的な見通しから、8月安値から反発している。S&P500は1カ月ぶりの上昇を記録し、ダウ平均は終値ベースで最高値を更新。投資家のムードも再び高まっているようで、米大手銀のファンドマネジャー調査では利下げに対する楽観的な見方が広がり、6月以来初めて投資家のセンチメントが上昇した。利下げが経済を支えソフトランディングの可能性が79%あると見ているという。

 FRBは本日からFOMCを開催し、明日の現地時間午後(日本時間18日3時頃)に結果を発表する。ここに来て0.50%ポイントの大幅利下げの観測が再浮上しており、短期金融市場では65%まで確率を上げ、通常利下げを上回っている。見方が完全に二分しており、最近のFOMCでは珍しいくらい不透明なイベントとなっている。

 しかし、エコノミストからは「経済状態は景気後退あるいはそれに近い状況にあると考えるような状況では決してなく、FRBは大幅利下げを回避できる」といった見方も出ている。

 「0.25%ポイントの通常利下げなら恐らく株式市場にはやや弱気材料となる一方、大幅利下げであれば、経済回復の兆しが伴えば株式市場には強気材料となる可能性がある」との見方もあるようだ。

 今回は委員の金利見通し(ドット・プロット)も発表され内容が注目されるが、どちらの結果になったとしても波乱の展開は留意する必要はありそうだ。

 インテル<INTC>が時間外で3日続伸。前日引け後に製造事業(ファウンドリー部門)においてアマゾン<AMZN>傘下のAWSが顧客となったと発表した。また、米政府から米軍用チップの製造に最大30億ドルの補助金を受け取ることも確認したとしている。

 マイクロソフト<MSFT>が時間外で上昇。前日引け後に同社の取締役会が最大600億ドル規模の新たな自社株買いプログラムを承認したと発表した。過去最大規模と並ぶ。また、四半期配当の増配も発表。

 太陽光発電のインバーターシステムを手掛けるソーラーエッジ<SEDG>が時間外で下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標株価を17ドルに設定した。

 HPエンタープライズ<HPE>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を24ドルに設定した。

(NY時間09:09)(日本時間22:09)時間外
インテル<INTC> 21.80(+0.89 +4.26%)
ソーラーエッジ<SEDG> 21.01(-0.94 -4.30%)
HPエンタープライズ<HPE> 17.91(+0.68 +3.95%)

アップル<AAPL> 216.10(-0.22 -0.10%)
マイクロソフト<MSFT> 439.50(+8.16 +1.89%)
アマゾン<AMZN> 186.87(+1.98 +1.07%)
アルファベット<GOOG> 160.57(+1.58 +0.99%)
テスラ<TSLA> 228.94(+2.16 +0.95%)
メタ<META> 537.32(+4.04 +0.76%)
エヌビディア<NVDA> 118.33(+1.55 +1.33%)
AMD<AMD> 154.20(+2.12 +1.39%)
イーライリリー<LLY> 925.00(+1.46 +0.16%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


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