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3連休前ながら押し目待ち狙いの買いが入りやすい/オープニングコメント


 13日の日本株市場は、買い一巡後は底堅さを見極める展開になりそうだ。8月の米卸売物価指数(PPI)は、前月比0.2%上昇と市場予想(0.1%上昇)を上回った。欧州中央銀行(ECB)政策委員会は、予想通り2会合連続で政策金利引き下げを発表。米連邦準備理事会(FRB)が来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げが予想されており、歩調を合わせる形での継続的な利下げが見込まれるなか、ハイテク株に支えられ底堅く推移した。シカゴ日経225先物(12月物)清算値は大阪比110円高の36740円。円相場は1ドル141円70銭台で推移している。

 日経平均株価は米国株高を受けて、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時36150円まで売られる場面もみられたが、終盤にかけての切り返しにより、一時36840円まで買われた。36660円と小幅ながらプラス圏で終えており、ボリンジャーバンドの-1σを上回っている。また、36060円辺りで推移する52週線が支持線として意識されやすく、リバウンド機運が高まりそうだ。

 また、米国ではエヌビディアが続伸となるなど、足もとで売り込まれていたハイテク株を買い戻す動きが継続している。東京市場においても東エレク<8035>などの買い戻しに向かわせる可能性が高く、相場全体の底堅さにつながりそうだ。また、本日は9月限の先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)となるが、米株高の流れもあり、波乱なく通過することが見込まれる。SQ値が支持線として機能するようだと、3連休前ながら押し目待ち狙いの買いが入りやすい。

 また、基本的にはこう着感が強まると考えられるが、来週のFOMCを前に直近の大幅な調整に対する買い戻しの動きが強まるようだと、日経平均株価は25日線の37255円や200日線の37537円辺りに接近する場面もありそうだ。物色はハイテク株を買い戻す動きを見極めつつ、売り込まれていた銘柄のリバウンド狙いに。一方で、円相場は円高に振れやすいなか、輸出関連株などは持ち高調整の売りが優勢になりそうだ。そのほか、中小型株などには個人主体の値幅取り狙いが向かいやすい。また、昨日はさくら<3778>がストップ高で終えていた。6カ月信用期日明けの銘柄には再動意を狙った動きも強まりやすいだろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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