NY株式:NYダウは124ドル高、ハイテクがけん引
米国株式市場は上昇。ダウ平均は124.75ドル高の40,861.71ドル、ナスダックは369.65ポイント高の17,395.53で取引を終了した。
8月消費者物価指数(CPI)のコア指数が想定外に加速し大幅な利下げ期待を受けた買いが後退し、寄り付き後、下落。9月末の政府機関閉鎖リスクを警戒した売りも相場をさらに押し下げ、大幅続落した。その後、金融ゴールドマン・サックス・グループ(GS)のソロモン最高経営責任者(CEO)が同社主催のイベントにおいて、依然ソフトランディングを予想していると景気に楽観的見解を示したこと、金融セクターの持ち直しでダウが下げ幅を縮小。ナスダックは半導体のエヌビディア(NVDA)などが後押しし、上昇に転じ相場全体を支援した。終盤にかけ、ダウもプラス圏を回復し終了。セクター別では、半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービスが上昇した一方、家庭・パーソナル用品が下落した。
半導体のエヌビディア(NVDA)はファンCEOがイベントで、同社製品への需要が過剰に強く、顧客間の緊張高まりにもつながっていると言及し、需要の強さを強調したため、上昇。太陽電池モジュール製造会社、ファーストソーラー(FSLR)は10日夜に開催された大統領候補の討論会を受け民主党優勢との見方に、売り上げ増期待に、上昇した。
共和党候補のトランプ氏が推進の暗号資産関連で取引所のコインベース(COIN)は下落。料理関連用品などを扱う小売のウィリアムズ・ソノマ(WSM)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇。子供服小売りのチルドレンズ・プレイス・リテール・ストアーズ(PLCE)は四半期決算で予想外の黒字を計上し、上昇した。ゲーム販売小売りのゲームストップ(GME)は売り上げが大幅に落ち込み、大幅安。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は17.55まで下落した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ