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0019 東証 中型株

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話題株ピックアップ【昼刊】:アイスペース、イチネンHD、東陽テク

■ispace <9348>  749円  +91 円 (+13.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 ispace<9348>が急伸し、ストップ高の水準となる前営業日比100円高の758円に買われた。同社は10日、宇宙業界における国際的・多角的な知見と豊富な経験を持つリーダーを含むメンバーで形成された「ispace・ルナ・アドバイザリー・ボード」を創設したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ボードメンバーには、欧州宇宙機関(ESA)の元事務局長のジャン─ジャック・ドルダン氏や米航空宇宙局(NASA)の元科学ミッション本部副本部長のアラン・スターン氏ら4人が就任した。アイスペースに対し、地球と月の間の空間(シスルナ)に経済圏を構築するための戦略や課題について、アドバイスを提供することが期待されているという。

■イチネンHD <9619>  1,751円  +59 円 (+3.5%)  11:30現在
 イチネンホールディングス<9619>が3日ぶりに反発している。9日の取引終了後、25年3月期の配当予想を中間・期末各30円の年60円から、中間33円・期末30円の年63円(前期60円)に増額修正しており、これを好感した買いが入っているようだ。

■東陽テクニカ <8151>  1,629円  +36 円 (+2.3%)  11:30現在
 東陽テクニカ<8151>が続伸。この日午前10時30分ごろ、有機EL素子の超低輝度における挙動を調べる検査技術を開発したと発表した。米国子会社TOYOTechがシャープ<6753>傘下のシャープディスプレイテクノロジー、北陸先端科学技術大学院大学と共同で開発した。10月に「DCM1000型DC-JVL測定システム」として世界で販売を開始するという。これが手掛かりとなっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,765円  +73 円 (+1.0%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が3日ぶり反発。前週4日にマドを開けて売られた後は安値圏でもみ合っていたが、きょうは目先リバウンド狙いの買いが優勢となっている。前日は米国株市場でナスダック総合株価指数が1%を超える上昇をみせており、米ハイテク株へ積極投資を行う同社に追い風材料となっている。また、同社が出資するアリババ集団<BABA>が9日、同社の株式が10日から香港と上海・深の証券取引所間の株式相互取引(ストックコネクト)の対象に採用されたことを発表、これに伴い中国本土の投資家が直接取引可能となり、アリババ株に浮揚効果が加わることが期待される状況となった。これもソフトバンクGの株価を刺激する背景となっているもようだ。

■トレファク <3093>  1,789円  +14 円 (+0.8%)  11:30現在
 トレジャー・ファクトリー<3093>が5日ぶりに反発している。9日の取引終了後に発表した8月度の月次単体売上高で、既存店売上高が前年同月比5.3%増と36カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。月後半は、台風の影響により一部店舗で営業時間の短縮や臨時休業が発生したものの、月を通して気温が高く推移し夏物衣料の販売が堅調だった。また、生活雑貨やスポーツアウトドア用品なども堅調に推移した。なお、全店売上高は同16.4%増だった。

■弁護士ドットコム <6027>  3,440円  +25 円 (+0.7%)  11:30現在
 弁護士ドットコム<6027>が3日ぶりに反発している。午前10時ごろ、契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」が、リセ(東京都千代田区)の提供する契約書レビュー支援AIクラウド「LeCHECK(リチェック)」とのサービス連携を9月27日に開始すると発表しており、好材料視されている。「LeCHECK」は、法務業務の業務効率化に寄与するクラウド型リーガルテックサービス。今回の連携により、「LeCHECK」で契約書のレビューが完了した後、そのまま「クラウドサイン」で契約の締結・管理の作業を行うことができるようになり、契約書のレビューから契約締結・管理までを一気通貫で行うことが可能になるとしている。

■第一三共 <4568>  5,280円  -494 円 (-8.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 第一三共<4568>が急落している。同社は10日、非小細胞肺がん2次/3次治療を対象とした「ダトポタマブ デルクステカン」の臨床試験のデータに関し、世界肺がん学会で発表した内容の概要について公表した。前治療歴のある進行または転移性非小細胞肺がん患者を対象とした第3相臨床試験において、主要評価項目である全生存期間の中央値で統計学的に有意な改善はみられなかったという。第一三共は5月の時点で、「ダトポタマブ デルクステカン」の第3相臨床試験に関し、最終解析結果として全生存期間で統計学的に有意な改善は認められなかったと公表しているが、今回の発表を改めて嫌気した売りが優勢となったようだ。

■シーイーシー <9692>  1,722円  -121 円 (-6.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位
 シーイーシー<9692>が大幅安。9日取引終了後に2~7月期連結決算を発表。売上高が前年同期比4.3%増の275億7000万円だった一方、営業利益が同7.8%減の32億5000万円となっており、これが嫌気されている。ICT投資が堅調に推移したことが追い風となった。ただ、成長投資を含む販管費の増加や前年に計上した大型案件の反動減が利益面で響いた。通期の増収減益見通しに変更はない。

■GENDA <9166>  2,543円  -83 円 (-3.2%)  11:30現在
 GENDA<9166>は反落。9日取引終了後に2~7月期連結決算を発表。売上高が前年同期比2.0倍の495億3100万円、営業利益が同15.0%増の31億8400万円となったものの、純利益が同28.8%減の14億500万円と減益で着地しており、これが嫌気されたようだ。積極的な新規出店やM&Aが売上高、営業利益を押し上げた。一方、純利益についてはM&Aや公募増資に関する費用に加え、資本金の増加に伴う繰越欠損金の利用制限により法人税が前年同期比で増加したことが響いた。あわせて、通期の売上高予想を前期比97.5%増の1100億円(従来予想1000億円)へ上方修正した。利益予想に変更はない。

■村田製作所 <6981>  2,724円  -62.5 円 (-2.2%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、太陽誘電<6976>など電子部品大手が揃って6日続落と下値模索の動きを続けている。前日に米国でアップル<AAPL>が新型スマートフォン「iPhone16」の4機種を今月20日に発売することを発表、生成AIサービスを全機種で使用可能とするなどで注目されたものの、機能などについては事前報道されていたこともあって想定内との見方でサプライズに乏しかった。前日のアップルの株価は米国株市場がリスクオンに傾くなかでほぼ横ばい圏での着地となり、時間外取引でも弱含みに推移している。これを受けて、東京市場でもアップルの有力サプライヤーである村田製をはじめとした電子部品株は冴えを欠いた値動きとなっている。

■ザインエレクトロニクス <6769>  1,515円  +300 円 (+24.7%) ストップ高   11:30現在
 ザインエレクトロニクス<6769>がストップ高の水準となる前営業日比300円高の1515円に買われた。同社は10日、消費電力の大きい光通信用デジタルシグナルプロセッサー(DSP)を不要とする垂直共振器型面発光レーザー(VCSEL)対応の光半導体チップセットの開発成果について発表。これを材料視した買いが集まったようだ。次世代通信規格のPCI Express 6.0に対応。半導体レーザーの一種で光通信に活用されるVCSELドライバーと、トランスインピーダンスアンプ(TIA)で構成する。データセンターにおける光通信線路の消費電力を60%削減することや、遅延時間を90%低減する効果が期待されるという。同社は9月23日からドイツのフランクフルトで始まる光通信技術展でデモンストレーションを行い、今後の営業活動につなげる予定としている。

■アスタリスク <6522>  536円  +80 円 (+17.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アスタリスク<6522>がストップ高の536円水準でカイ気配となっている。9日の取引終了後、リニアモーター技術を活用した搬送ロボットシステム「AsReader HAKOBU(アズリーダーハコブ)」を開発したと発表しており、これを好感した買いが流入している。「HAKOBU」は、「基板部」と「トレイ部」で構成され、基板部に配置したコイルを制御することで、トレイ部を稼働させる仕組み。従来の搬送設備ではベルトコンベアをはじめとした機材を工程ごとに複雑に配置し、多くの空間を必要としていたが、「HAKOBU」では1つのサイズのパネルを柔軟に組み合わせ、搬送設備全体を1つのロボットシステムとして構築することで、全ての工程を同時に進めることができ、また省スペース化及び作業効率化を図ることができるとしている。

■大運 <9363>  540円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 大運<9363>は前日のストップ高に続き、きょうも寄り後に大口の買い注文が流れ込み、値幅制限いっぱいの80円高は540円カイ気配に買われる異彩人気となっている。阪神港をエリアとする港湾運送会社でパナソニック ホールディングス<6752>を大口荷主としている。25年3月期第1四半期(24年4~6月)業績は営業利益が前年同期比で4割を超える大幅増益を達成し、進捗率から通期見通しも上方修正期待がある。そうしたなか、2030年秋に大阪市で開業が予定される統合型リゾート施設(IR)の計画について、運営事業者の「大阪IR」が、違約金なしで撤退できる解除権を消滅させることが伝わっており、これに伴い同社にとっても商機を逃す可能性が低くなったという見方が強まり、投資資金攻勢の根拠となっている。思惑先行の需給相場の様相が強いものの、信用買い残が直近ピーク時だった7月上旬からは大分整理が進捗していたことや、株価面では薄商いのなか300円台後半で横ばいを続けるなど売り物を枯らした状態にあったことで、短期筋の食指を動かす格好となった。

■プロディライト <5580>  1,063円  +150 円 (+16.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 プロディライト<5580>はストップ高カイ気配。9日取引終了後、音声から人の感情を分析できる技術に関連する特許を取得したと発表した。この特許は同社が提供するクラウドPBX「INNOVERA(イノベラ)」のオプション機能で既に実用化されているという。これを材料視した買いが集まっている。

■アールプランナー <2983>  1,145円  +150 円 (+15.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アールプランナー<2983>はストップ高の1145円でカイ気配となっている。9日取引終了後、25年1月期通期の業績予想について、売上高を375億円から388億円(前期比21.0%増)へ、営業利益を11億8000万円から17億円(同3.2倍)へ、最終利益を6億5000万円から10億円(同4.5倍)へ上方修正しており、これが好感されている。前期から引き続き受注高・総受注棟数が好調で、上期における戸建て販売棟数が順調に推移。顧客ニーズを捉えた土地の仕入れや独自のデジタルマーケティングが奏功し、特に分譲住宅の販売棟数が大幅に増加したことが寄与する。また、前期に実施した販売価格の適正化や一部建築資材の値下がりなどにより売上総利益が改善したことで利益面が上振れるという。

●ストップ高銘柄
 テックファム <3625>  663円  +100 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 マーキュリー <5025>  1,038円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在
 キューブ <7112>  713円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在
 エッジテクノロジー <4268>  737円  +100 円 (+15.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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