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株価指数先物【引け後】 52週線を支持線に変えてくるかを見極め


大阪9月限
日経225先物 36240 -120 (-0.33%)
TOPIX先物 2585.0 -5.0 (-0.19%)

 日経225先物(9月限)は前日比120円安の3万6240円で取引を終了。寄り付きは3万5300円と、シカゴ日経平均先物(3万5255円)にサヤ寄せする形で売りが先行した。直後につけた3万5150円を安値にショートカバーが入り、前場終盤にかけて3万5860円まで下落幅を縮める動きとなった。前引けにかけては3万5600円を下回ったものの、ランチタイムで下げ渋り、後場の取引開始直後に前場の高値を上回ると、終盤に一時3万6250円まで下げ幅を縮め、本日の高値水準で終えた。

 日経225先物は売り先行で始まり、3万5150円まで下げ幅を広げたが、ナイトセッションの安値3万5120円や3万5140円辺りで推移するボリンジャーバンドの-1σを下回らなったことで、ショートカバーに向かわせたようだ。また、円相場が朝方の1ドル=141円台から、後場に入ると143円台へと円高が一服したことも安心感につながった。さらにグローベックスの米株先物がプラス圏で推移しており、週明けの米国市場の上昇を先取りする形でショートを圧縮する動きとなったようだ。

 日経225先物は、-1σまでの調整を経て下げ幅を縮める動きとなったが、バンドは収斂しており、ナイトセッションでは-1σが3万5800円辺りに上昇してきた。中心値(25日)は3万7130円近辺で推移している。また、52週移動平均線(3万6320円)を捉えてくるようだと、オプション権利行使価格の3万6250円から3万7250円辺りのレンジが意識されてきそうだ。まずは52週線を支持線に変えられるかを見極めることになろう。

 反対に52週線が抵抗となるようだと、下へのバイアスが強まる可能性がある。本日の日経225先物は寄り付き直後の3万5150円を安値に終盤にかけて3万6250円まで、日中値幅で1100円戻したことで、引け味は悪くない。ただし、今週は11日に8月の米消費者物価指数(CPI)や12日には米卸売物価指数(PPI)の発表を控えているため、結果を受けた米国市場の反応や為替動向に振られやすい需給状況である。

 また、9月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を週末に控えているため、次第に限月交代に伴うロールオーバーが中心となる。本日のように日中値幅が1000円超と変動幅が大きい状況では、ヘッジ対応の商いが集中しやすく、バイアスが強まりやすい点には注意する必要があるだろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.01倍に低下した。一時13.94倍まで低下する場面もみられたが、東京エレクトロン <8035> [東証P]など値がさハイテク株の一角が後場に入り下落幅を縮めたことから、リバランスの動きとなった。なお、NT倍率は-2σを挟んだ、-1σと-3σによるレンジ内で推移しており、概ね13.90倍から14.10倍辺りとなる。

 手口面(9月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万1044枚、ソシエテジェネラル証券が2万1368枚、みずほ証券が1万2522枚、野村証券が9935枚、サスケハナ・ホンコンが5865枚、モルガンMUFG証券が5291枚、JPモルガン証券が5271枚、バークレイズ証券が5227枚、SBI証券が3706枚、ビーオブエー証券が3147枚だった。

 TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が5万4178枚、みずほ証券が5万2911枚、ABNクリアリン証券が3万1220枚、ビーオブエー証券が1万7125枚、JPモルガン証券が1万7023枚、野村証券が1万5564枚、モルガンMUFG証券が1万5484枚、バークレイズ証券が1万5121枚、ゴールドマン証券が1万3004枚、シティグループ証券が8434枚だった。

 なお、各社とも12月限においても同様の枚数に近い売買であり、ロールオーバーが中心とみられる。

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