日経平均VIは大幅に上昇、株価下げ渋るも警戒感は継続
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は14時10分現在、前日比+7.90(上昇率27.18%)の36.97と大幅に上昇している。なお、今日ここまでの高値は41.43、安値は30.53。
先週末の米株式市場で主要指数が大幅に下げた流れを受け、今日の東京市場は売りが先行し、日経225先物は大幅に下げて始まった。取引開始後の売り一巡後は、日経225先物は下げ渋っているが、市場では11日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)、12日発表の8月の生産者物価指数(PPI)や、来週に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合への警戒感もあり、ボラティリティーの高まりを警戒するムードは継続し、日経VIは先週末の水準を大きく上回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。
《SK》
提供:フィスコ