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東京株式(前引け)=続急落、売り一巡後は下げ渋るも800円近い下落に

 9日前引けの日経平均株価は前営業日比778円15銭安の3万5613円32銭と大幅続落。前場のプライム市場の売買高概算は9億4614万株、売買代金概算は2兆331億円。値上がり銘柄数は282、対して値下がり銘柄数は1326、変わらずは36銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場はリスク回避の流れが強まった。前週末の米国株市場では8月の米雇用統計を受け売り優勢となり、ハイテク株中心に売り込まれナスダック総合株価指数の下げが目立った。また、為替が一時1ドル=142円近辺まで円高に振れたことが東京市場にネガティブ材料となった。ただ、取引時間中に為替が円安方向に押し戻されたこともあって、その後は輸出セクターなどに買い戻しが入り下げ渋る展開となっている。もっとも前場の値下がり銘柄数は1300を超え、全体の8割を占めた。

 個別では売買代金上位3傑を占めているレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置大手が軒並み大きく株価水準を切り下げている。三菱重工業<7011>が安く、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも値を下げた。ファーストリテイリング<9983>も下値を探る展開に。シュッピン<3179>が急落、レノバ<9519>の下げも目立つ。半面、メルカリ<4385>が堅調、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も買いが優勢だった。さくらインターネット<3778>がしっかり。ミガロホールディングス<5535>が大幅高、日本駐車場開発<2353>も商いを伴い上昇した。

出所:MINKABU PRESS

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