24年4-6月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第4弾〕 31社選出 <成長株特集>
本特集では、24年4-6月期(第1四半期)に経常利益ベースで利益倍増を達成した3月期決算企業を紹介する「24年4-6月期【利益倍増】企業はこれだ!」シリーズの第4弾をお届けします。
最終回となる第4弾は、第1弾配信の8月22日時点で時価総額が200億円以上450億円未満の銘柄(銀行を除く)の中から、直近3ヵ月実績である4-6月期(第1四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した31社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-6月期(第1四半期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、業務用マヨネーズ大手のケンコーマヨネーズ <2915> [東証P]。24年4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比7.4倍の17.9億円に急拡大して着地。高病原性鳥インフルエンザ感染拡大の影響が解消し、タマゴ加工品の販売回復が進んだことに加え、原材料価格の低減や値上げ効果も大幅増益につながった。併せて、インバウンド需要の高まりなども踏まえ、25年3月期通期の同利益を従来予想の33億円→46.5億円へ7期ぶりの最高益見通しに大幅上方修正し、年間配当も従来の34円→38円に増額修正した。好決算を受けて、株価は年初来高値圏に急浮上している。
2位は船舶用ディーゼルエンジン専業メーカーのジャパンエンジンコーポレーション <6016> [東証S]が入った。4-6月期は最新鋭省エネ製品を中心とする豊富な受注残高を背景に主機関の販売が拡大したうえ、環境対応設備の搭載による付加価値向上で単価も上昇し、経常利益は前年同期比6.9倍の18.8億円と3四半期連続の最高益更新を果たした。業績好調に伴い、通期の業績見通しと配当予想を上方修正している。
3位の精工技研 <6834> [東証S]は世界中でデータセンターの新設が活況となる中、光コネクタなどの光通信用部品の需要が増大したうえ、光コネクタの検査・測定装置が大きく伸びた。また、精機関連部門では電気自動車(EV)用のインバーター関連部品や金型などの売上高が増加し、4-6月期の経常利益は前年同期比4.3倍の4.7億円に急拡大して着地。上期(4-9月)計画の5億円に対する進捗率は95.2%に達しており、業績上振れが濃厚とみられる。
5位にリスト入りした無機薬品メーカー大手、日本化学工業 <4092> [東証P]の4-6月期経常利益は17.4億円と前年同期比3.9倍に膨らんだ。液晶・半導体、通信、一般工業向けの需要が回復に向かう中、機能品事業でホスフィン誘導体、農薬原体、電子セラミック材料、回路材料、高純度電子材料の販売が拡大したうえ、値上げを実施した電池材料の売上高も大きく伸びた。化学品事業ではメッキ向けクロム製品が増勢だった。第1四半期実績だけで、通期計画の29億円に対する進捗率は60.0%と高水準で業績上振れが期待される。
続く6位に入った日本電子材料 <6855> [東証S]の4-6月期は主力の半導体検査用部品「プローブカード」の販売が増加したことに加え、工場稼働率の向上や海外向けを中心とした高付加価値製品の拡販も利益拡大につながった。好調な業績を踏まえ、上期の経常利益を従来予想の6.6億円→25億円に大幅上方修正するとともに、中間配当も従来計画の20円→30円に大幅増額した。一方、通期業績予想と下期配当については半導体市場の動向や為替変動などの影響を精査するため、いったん取り下げている。
このほか、9月中間配当の権利確定を約1ヵ月後に控え、配当利回りが3.5%を上回っている、オプティマスグループ <9268> [東証S](4.37%)、森六ホールディングス <4249> [東証P](4.35%)、日本空調サービス <4658> [東証P](3.69%)、イノテック <9880> [東証P](4.51%)は配当妙味株として注目したい。
●24年4-6月期【利益倍増】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 28社選出 (時価総額3000億円以上)
・〔第2弾〕 29社選出 (時価総額1000億~3000億円)
・〔第3弾〕 35社選出 (時価総額450億~1000億円)
も併せてご覧ください。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 4-6月期 連続期数 進捗率 PER
<2915> ケンコーマヨ 636 1795 1 38.6 12.2
<6016> ジャパンエン 591 1880 5 41.9 10.2
<6834> 精工技研 329 476 2 30.7 26.2
<6779> 日電波 306 970 1 30.3 10.5 *
<4092> 日本化 287 1741 1 60.0 12.9
<6855> 電子材料 272 1264 2 - -
<9083> 神姫バ 262 445 3 16.2 11.7
<6794> フォスター 245 1757 1 35.1 12.1
<9268> オプティマス 229 2982 6 35.5 8.3
<6958> 日本CMK 220 2112 1 50.3 9.3
<2108> 甜菜糖 208 646 1 53.8 5.1
<7937> ツツミ 192 555 4 31.7 23.6
<5262> 日ヒュム 188 1659 3 63.8 14.6
<8869> 明和地所 175 1885 1 52.4 9.2
<4249> 森六 171 1573 3 32.8 10.4
<6418> 日金銭 171 2377 1 60.9 8.8
<4658> 日本空調 167 685 1 17.6 13.4
<4972> 綜研化学 161 1815 4 44.3 9.8
<2998> クリアル 160 801 3 64.1 25.5
<7408> ジャムコ 156 435 1 8.2 10.5
<1914> 日基技 147 961 2 60.9 14.0
<2753> あみやき 141 715 3 25.5 23.4
<4323> 日シス技術 137 318 4 9.9 18.2
<4839> WOWOW 126 1653 1 110 30.8
<9880> イノテック 126 733 1 28.7 12.3
<4659> エイジス 122 351 2 13.9 13.0
<6331> 化工機 120 1309 4 28.8 8.4
<3199> 綿半HD 119 860 4 25.5 18.7
<7047> ポート 108 930 9 32.9 15.9 *
<4462> 石原ケミ 103 876 4 31.4 17.3
<3773> AMI 102 311 1 20.9 15.6
※経常利益の単位は百万円。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。23年4-6月期の経常利益が1億円未満の企業は除いた。
株探ニュース
最終回となる第4弾は、第1弾配信の8月22日時点で時価総額が200億円以上450億円未満の銘柄(銀行を除く)の中から、直近3ヵ月実績である4-6月期(第1四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した31社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-6月期(第1四半期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、業務用マヨネーズ大手のケンコーマヨネーズ <2915> [東証P]。24年4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期比7.4倍の17.9億円に急拡大して着地。高病原性鳥インフルエンザ感染拡大の影響が解消し、タマゴ加工品の販売回復が進んだことに加え、原材料価格の低減や値上げ効果も大幅増益につながった。併せて、インバウンド需要の高まりなども踏まえ、25年3月期通期の同利益を従来予想の33億円→46.5億円へ7期ぶりの最高益見通しに大幅上方修正し、年間配当も従来の34円→38円に増額修正した。好決算を受けて、株価は年初来高値圏に急浮上している。
2位は船舶用ディーゼルエンジン専業メーカーのジャパンエンジンコーポレーション <6016> [東証S]が入った。4-6月期は最新鋭省エネ製品を中心とする豊富な受注残高を背景に主機関の販売が拡大したうえ、環境対応設備の搭載による付加価値向上で単価も上昇し、経常利益は前年同期比6.9倍の18.8億円と3四半期連続の最高益更新を果たした。業績好調に伴い、通期の業績見通しと配当予想を上方修正している。
3位の精工技研 <6834> [東証S]は世界中でデータセンターの新設が活況となる中、光コネクタなどの光通信用部品の需要が増大したうえ、光コネクタの検査・測定装置が大きく伸びた。また、精機関連部門では電気自動車(EV)用のインバーター関連部品や金型などの売上高が増加し、4-6月期の経常利益は前年同期比4.3倍の4.7億円に急拡大して着地。上期(4-9月)計画の5億円に対する進捗率は95.2%に達しており、業績上振れが濃厚とみられる。
5位にリスト入りした無機薬品メーカー大手、日本化学工業 <4092> [東証P]の4-6月期経常利益は17.4億円と前年同期比3.9倍に膨らんだ。液晶・半導体、通信、一般工業向けの需要が回復に向かう中、機能品事業でホスフィン誘導体、農薬原体、電子セラミック材料、回路材料、高純度電子材料の販売が拡大したうえ、値上げを実施した電池材料の売上高も大きく伸びた。化学品事業ではメッキ向けクロム製品が増勢だった。第1四半期実績だけで、通期計画の29億円に対する進捗率は60.0%と高水準で業績上振れが期待される。
続く6位に入った日本電子材料 <6855> [東証S]の4-6月期は主力の半導体検査用部品「プローブカード」の販売が増加したことに加え、工場稼働率の向上や海外向けを中心とした高付加価値製品の拡販も利益拡大につながった。好調な業績を踏まえ、上期の経常利益を従来予想の6.6億円→25億円に大幅上方修正するとともに、中間配当も従来計画の20円→30円に大幅増額した。一方、通期業績予想と下期配当については半導体市場の動向や為替変動などの影響を精査するため、いったん取り下げている。
このほか、9月中間配当の権利確定を約1ヵ月後に控え、配当利回りが3.5%を上回っている、オプティマスグループ <9268> [東証S](4.37%)、森六ホールディングス <4249> [東証P](4.35%)、日本空調サービス <4658> [東証P](3.69%)、イノテック <9880> [東証P](4.51%)は配当妙味株として注目したい。
●24年4-6月期【利益倍増】シリーズ ─────
・〔第1弾〕 28社選出 (時価総額3000億円以上)
・〔第2弾〕 29社選出 (時価総額1000億~3000億円)
・〔第3弾〕 35社選出 (時価総額450億~1000億円)
も併せてご覧ください。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 4-6月期 連続期数 進捗率 PER
<2915> ケンコーマヨ 636 1795 1 38.6 12.2
<6016> ジャパンエン 591 1880 5 41.9 10.2
<6834> 精工技研 329 476 2 30.7 26.2
<6779> 日電波 306 970 1 30.3 10.5 *
<4092> 日本化 287 1741 1 60.0 12.9
<6855> 電子材料 272 1264 2 - -
<9083> 神姫バ 262 445 3 16.2 11.7
<6794> フォスター 245 1757 1 35.1 12.1
<9268> オプティマス 229 2982 6 35.5 8.3
<6958> 日本CMK 220 2112 1 50.3 9.3
<2108> 甜菜糖 208 646 1 53.8 5.1
<7937> ツツミ 192 555 4 31.7 23.6
<5262> 日ヒュム 188 1659 3 63.8 14.6
<8869> 明和地所 175 1885 1 52.4 9.2
<4249> 森六 171 1573 3 32.8 10.4
<6418> 日金銭 171 2377 1 60.9 8.8
<4658> 日本空調 167 685 1 17.6 13.4
<4972> 綜研化学 161 1815 4 44.3 9.8
<2998> クリアル 160 801 3 64.1 25.5
<7408> ジャムコ 156 435 1 8.2 10.5
<1914> 日基技 147 961 2 60.9 14.0
<2753> あみやき 141 715 3 25.5 23.4
<4323> 日シス技術 137 318 4 9.9 18.2
<4839> WOWOW 126 1653 1 110 30.8
<9880> イノテック 126 733 1 28.7 12.3
<4659> エイジス 122 351 2 13.9 13.0
<6331> 化工機 120 1309 4 28.8 8.4
<3199> 綿半HD 119 860 4 25.5 18.7
<7047> ポート 108 930 9 32.9 15.9 *
<4462> 石原ケミ 103 876 4 31.4 17.3
<3773> AMI 102 311 1 20.9 15.6
※経常利益の単位は百万円。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。23年4-6月期の経常利益が1億円未満の企業は除いた。
株探ニュース